目次
トイプードルとは?
人気犬種ランキングでは、常にトップ3入りするトイプードル。
まるでぬいぐるみのような見た目、7歳児並みともいわれる高い知能レベル、抜群な運動神経と魅力にあふれています。
トイプードルにもっと詳しくなり、もっと楽しい暮らし方を考えてゆきましょう。
トイプードルの特徴
プードルの人気の背景には、「飼いやすさ」があります。
- 毛が抜けにくい
- しつけの覚えが早い
- 無駄吠えが少ない
- アクティブ、遊び好き
- 体臭が少ない
室内で家族として暮らすには、最適な犬種といえます。中でも抜け毛が少ない事は、大きな魅力です。
プードルの被毛は決して抜けないわけではありません。ただ1本の被毛が抜け落ちるまでのサイクルが数年単位と長く、自然と抜け落ちる量が少ないのです。
定期的なトリミングやブラッシングをすることで、床に飛散する前に取り除くこともできます。
このような毛質から、抜け毛が少ないといわれています。またプードルの元祖は、水辺の猟で活躍する猟犬です。飼い主の指示に忠実で、判断力にたけ、俊敏な動きが得意です。この特性は、知能の高さや運動神経の良さにつながっています。
しつけの覚えが早いという点も納得です。プードルの運動神経の良さはフリスビーやアジリティ、災害救助犬として活躍するプードルが数多いことからもわかるでしょう。
サイズ・毛色・体重など
トイプードルといえば片手で簡単に抱き上げることの出来る小柄な犬種をイメージするでしょう。
実はトイプードルの元祖は大型犬です。そのサイズは様々です。サイズと犬種名を合わせた呼び名で「トイプードル」や「スタンダードプードル」と呼ばれます。
プードルをJKCの定めるサイズで区分すると
- スタンダード:体高 45cm~60cm
- ミディアム:体高 35cm~45cm
- ミニチュア:体高 28cm~35cm
- トイ:体高 24cm~28cm
このように分かれます。
ティーカップと呼ばれる、トイよりさらに小柄なサイズもたびたび話題を集めますが、JKCによる犬種認定はされていません。つまり通称ということです。
上記のサイズは、JKCの認定するドッグショーにおける基準値です。ペットとして暮らすトイプードルの大半がこのサイズを前後しますが、サイズオーバーであることは決して悪いことではありません。個性の一つと捉えてあげましょう。
元祖と呼ばれるプードルの毛色は白、黒、シルバーの3色でした。
その後、
- ブラウン
- レッド
- アプリコット
- クリーム
- パーティカラー
など新たな毛色が誕生しました。同じ系統の毛色でも濃淡の違いによって別名称がつくこともありますが、毛色による気質や体質の違いはさほどありません。
テディベアカットの流行により、ブラウンやレッドが人気カラーで、茶色系の毛色は成長や加齢によって毛色が薄くなることがあります。
シルバーの子犬は生後3カ月ほどまで、全身が漆黒色です。その後、被毛が伸びるにつれ根元からシルバーに変化していきます。
プードルの歴史
プードルの歴史は大変古く、16世紀のフランス貴族を描いた絵画作品にその姿が記されています。
当時は、スタンダードプードルを水辺の狩猟に同行させていました。
水辺での猟で、冷たい水や怪我から心臓や足の関節、耳の先、腰骨を保護するために、部分的に被毛を長く伸ばした特徴的なヘアスタイルが確立されたといわれています。
ドッグショーで目にする優雅で特徴的なヘアスタイルは当初はファッションではなく、保護具の意味をもっていたのですから驚きです。その後、特徴的なヘアスタイルが貴婦人達の目に留まり、小柄なサイズの輩出、愛玩犬としての立場を確立するに至りました。
トイプードルは狩猟に同行することはなく、貴婦人の膝に抱かれ、過ごすための犬種です。ただ知能の高さ、優れた身体能力はそのまま受け継いでいます。
その後、イギリスで世界初のドッグショーの開催、アメリカでのペットブームなどを受け、プードルも世界的な人気犬種となりました。
日本では40年ほど前に第一次ブームが起こり、当時は白、黒、シルバーのみ、ヘアスタイルはオーソドックスなドッグショースタイルが定番でした。
雑種犬の屋外飼育が主流であった日本において、プードルの人気は長続きしませんでした。一時は飼育頭数も激減し、ペットショップで見かけることも少ないという時期が長く続きます。
その後、20年ほど前にブラウンの毛色のトイプードルをテディベアカットに仕上げたスタイルがペット専門誌の表紙を飾り、この表紙が様々なメディアから注目を浴びたことで、プードルの再ブームが起こり、これまでになかった新たな毛色が続々と登場します。
今では、しつけのしやすさや暮らしやすさという魅力が多くの方に評価され、不動の人気犬種となりました。
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トイプードルの飼育頭数
JKCの統計によるプードルの飼育頭数は下記の通りです。
※飼育頭数、順位は全プードル(トイ・ミニチュア・ミディアム・スタンダード)合計値
<年度 飼育頭数 飼育頭数順位>
- 2023年(1月〜12月) 80,631頭 1位
- 2022年(1月〜12月) 83,916頭 1位
- 2021年(1月〜12月) 85,347頭 1位
- 2020年(1月〜12月) 79,466頭 1位
- 2019年(1月〜12月) 74,240頭 1位
- 2018年(1月〜12月) 74,215頭 1位
- 2017年(1月~12月) 75,149頭 1位
- 2016年(1月~12月) 77,461頭 1位
<飼育頭数推移>
2021年をピークに減少傾向ですが、他の犬種と比較しても圧倒的な人気を誇っています。
<トイプードルの飼育割合>
2023年:26%
※飼育頭数の登録数割合
プードルの飼育頭数1位の記録は2008年から続いています。
2008年以前はダックスやチワワが1位の座を誇っていましたが、2008年に初めてプードルが1位を獲得した時点では、2位のチワワと数千頭の差であったものの、2019年の統計では数万頭の差となっています。
室内飼育で多くの飼い主が抱えていた抜け毛やしつけの問題をクリアした点で、プードルを上回る犬種はなかなか出てこないかもしれませんね。
トイプードルの年間飼育費用
実際にプードルと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?
- ドッグフード:月間2,000円 / 年間24,000円
- トイレシーツ:月間1,000円 / 年間12,000円
- トリミング:月間8,000円 / 年間96,000円
- ペットホテル:年間30,000円
- ペット用品:月間2,000円 / 年間24,000
- 医療費:年間30,000円
- 合計:年間21,6000円
※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)
※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります
※算出方法は、コチラをご覧ください。
トイプードルは、少食なタイプが多く、ドッグフードの一か月の消費目安は1.2㎏です。トリミングはトリミングショップを利用し、カットを施した場合の目安です。
トイプードルのケア
トイプードルとの暮らしで習慣化すべきお手入れについて
【毎日】
- 歯磨き、デンタルケア
歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。
健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。
【2、3日に一度】
- ブラッシング
- 耳掃除
垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。
臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。
【月に一度】
- 爪切り
- 肛門腺しぼり
- シャンプーやカット
カットスタイルのアレンジを楽しめることも、プードルとの暮らしの魅力の1つです。部分カットならプロ仕様のハサミやバリカンで自宅でのお手入れも。
細心のペットの飼育数の推移や動向に関してはこちらの記事をご覧ください
トイプードルとお出かけする方法
ペットと一緒に行ける施設
ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。
愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。
特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。
また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。
車移動・タクシーの注意点
ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!
少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。
最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。
車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。
そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。
近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。
電車移動の注意点
電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。
また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。
バス移動の注意点
バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。
また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。
飛行機移動の注意点
ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。
そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。
結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!
但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。
お出かけ先での注意点
ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。
ペットと楽しめるイベント情報
ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。
イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。
またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。
トイプードルのまとめ
プードルがこれほどまでの人気を誇る理由がおわかりいただけましたでしょうか?
プードルはとても知能が高く、家族とのコミュニケーションも得意です。犬種の特性を理解し、もっと楽しい時間を増やしてゆきましょう!
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執筆:ライター 大谷