ゴールデンレトリーバーの特徴や性格は?飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

ゴールデンレトリーバーとは

憧れの犬種NO、1といわれるゴールデンレトリーバーは、大きな体と甘えん坊な性格、いつも笑顔を絶やさない明るさが魅力的です。いつまでも子犬のままのやんちゃさが残り、時には度が過ぎたイタズラをしてしまうこともゴールデンレトリーバーならではです。今回はゴールデンレトリーバーの魅力に注目してみましょう。

ゴールデンレトリーバーの特徴

ゴールデンレトリーバーは、数いるレトリバー種のうちの1犬種です。海外には「レトリバー」と名がつく犬種が数多くいます。

レトリバーという名前は「Retrieve(回収する)」という言葉が由来となり名付けられ、その名の通りゴールデンレトリーバーは、水辺の狩猟で獲物を飼い主の元まで運ぶ役割を担う犬種です。

泳ぎが得意で、撥水性のある特徴的な被毛は、水の中に落ちた得物の回収に最適で、レトリバー特有の「優しい」性格は、獲物を傷つけずに運搬するうえで役立ちます。

ゴールデンレトリーバーの外見的な特徴は

  • 金色に光る長く細い被毛
  • 太くがっしりとした手足
  • ボリューム感のある大きな尻尾

ゴールデンレトリーバーの性格は

  • 子犬のようなやんちゃさ
  • 甘えん坊
  • 寂しがり
  • 社交的

知能レベルは大変高く、人間の5~7歳児相当の言語理解能力があるといわれ、小さな子供から年配の方まで誰とでも仲良く暮らすことができます。

生後3,4歳ごろまでは、運動量が多く、室内でのイタズラもあとを絶たないので、家族に迎えるには十分に運動、トレーニング、お手入れができる環境を整えておきましょう。

ゴールデンレトリーバーが「優しそう」「癒される」とされる理由の1つに「ゴールデンスマイル」と呼ばれるこの犬種ならではの表情があります。ゴールデンレトリーバーは口角が高くあがる顔立ちをしているので、口を開けるとまるで満面の笑みを浮かべているかのように見えます。この表情をゴールデンスマイルや天使の笑顔と海外ではいわれています。この明るい表情がもたらす癒し効果は、アニマルセラピーの現場でも様々な効果を発揮しています。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるゴールデンレトリーバーのサイズは

  • 牡:56~61cm 
  • 牝:51~56cm

立ち上がった時に大人の腰のあたりにゴールデンレトリーバーの頭部が並ぶほどのサイズ感です。

オスはメスよりも骨格、体重共に大きく、一般的には30~35㎏ほどが目安です。

生後3カ月ほどまでは、軽々と抱き上げることができるサイズですが、1年ほどを目途に体重は10倍にも増加します。

毛色は一色のみです。

ゴールデンレトリーバーにはアメリカ系、イギリス系の2つの血統があります。アメリカ系は丸顔で頭の幅が広く、毛色も濃い金色、こげ茶に近い場合もあります。

一方のイギリス系は顔立ちが細く、体形もアメリカ系に比べスマートで、毛色は薄く、白に近い場合もあります。

血統証はどちらの血統も同じゴールデンレトリーバーとして発行されます。

日本でペットと暮らすゴールデンレトリーバーの大半はアメリカ系です。

ゴールデンレトリーバーの歴史

ヨーロッパ、アメリカ、世界中で愛される人気犬種であるゴールデンレトリーバーの歴史的な由来は実は明確な情報が残されていません。ただイギリスが原産であることは確実です。

ゴールデンレトリーバーに関する記録は、1850年代のサーカスやセッターの突然変異説など諸説あり、1913年以降イエロー・レトリーバーやゴールデンレトリーバーと呼ばれていた犬種が1920年ゴールデンレトリーバーの名称に統一されたと記録されています。

イギリスにはゴールデンレトリーバー以外にも黒や茶色の被毛を持つレトリバー種が数多くいることから、それらと区別する名称として金色の毛色をもつレトリバーという名称がつけられました。

イギリスで誕生したゴールデンレトリーバーは、その後アメリカに渡り、愛らしい性格と金色の毛色という華やかさが注目を浴び、一躍人気犬種となります。アメリカでは独自の改良がくわえられ、性格はより社交的で明るくなり、毛色は濃く、顔立ちや体形は丸みを帯びたものに変化しました。

日本では1980年代にゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリバー、ハスキーなど大型犬ブームがおきました。日本犬には無い外見の華やかさ、社交的な性格は日本のペット文化を変える大きなきっかけになりました。

その後、マンション世帯の増加や小型犬ブームを受け、飼育頭数は減少したものの、現在でも人気ぶりは健在です。

ゴールデンレトリーバーは、一時の大型犬ブーム時に適切でない繁殖が行われたことが原因で先天性股関節形成不全の発症が急増したものの、現在は遺伝子検査や適切な繁殖を推奨する動きがあり徐々に改善に向かっています。

ゴールデンレトリーバーの飼育頭数

JKCの統計によるゴールデンレトリーバーの飼育頭数は

  • 2023年 7,899頭 10位
  • 2022年 6,701頭 11位
  • 2021年 6,138頭 11位
  • 2020年 5,378頭 12位
  • 2019年 4,559頭 13位
  • 2018年 4,420頭 13位
  • 2017年 4,823頭 12位
  • 2016年 5,285頭 12位

<飼育頭数推移>

2019年から増加を続けています。

<ゴールデンレトリーバーの飼育割合>

2023年:2.5%

※飼育頭数の登録数割合

ゴールデンレトリーバーの人気は大変高く、憧れの犬種として常に注目を浴びています。

しかし実際には大型犬故に飼育が難しい、住宅事情から家族に迎えることができないという声も多く、飼育頭数は減少傾向にあります。

ただ最近は大型犬飼育可能なマンションや賃貸物件が増加傾向にあることから、改めて注目度が高まってきています。

ゴールデンレトリーバーの年間飼育費用

実際にゴールデンレトリーバーと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード5,0006,0000
トイレ用品2,00024,000
トリミング10,000120,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費40,000
合計19,000298,000

※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

ゴールデンレトリーバーの一か月のドッグフード消費量は15㎏前後です。ゴールデンレトリーバーは先天的に股関節の疾患を抱えている場合が多く、日ごろから肥満予防を心がけてあげましょう。

またこの犬種は高齢になると癌の発症率が高くなる傾向があるので、将来の医療費はあらかじめ工面しておくと安心です。

ゴールデンレトリーバーのケア

ゴールデンレトリーバーとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

  • 歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプ、歯ブラシ、ガーゼなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

  • ブラッシング
  • 耳掃除

湿気の多い時期、暑い季節は湿疹ができやすいので、こまめなブラッシングで皮膚、被毛の状態を良好に保ってあげましょう。

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

  • 爪切り
  • 肛門腺しぼり
  • シャンプー

シャンプー後は全身をしっかりと乾かし、生乾きに注意しましょう。耳や体、尾など飾り毛は一旦短く切ってしまうと再度生え揃わない場合もあるので注意しましょう。

ゴールデンレトリーバーとお出かけする方法

ペットと一緒に行ける施設

ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。

愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。

特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。

また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。

車移動・タクシーの注意点

ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!

少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。

最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。

車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。

そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。

近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。

ペットとタクシーについて>>

電車移動の注意点

電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットと電車について>>

バス移動の注意点

バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットとバスについて>>

飛行機移動の注意点

ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。

そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。

結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!

但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。

ペットと飛行機移動を解説>>

お出かけ先での注意点

ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。

全国対応版!のおでかけスポットはこちら

ペットと楽しめるイベント情報

ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。

イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。

最新のペットイベントの情報はこちら

またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。

イベントのマナーについてはこちらの記事をご覧ください>>

ゴールデンレトリーバーのまとめ

世界中の誰からも愛されるゴールデンレトリーバーは、持ち前の明るさとやんちゃさで、家族にたくさんの笑顔と癒しをもたらします。ただ体の大きさゆえにトレーニングや運動は十分な時間と手間を割く必要があります。ゴールデンレトリーバーと過ごす時間は何にも代えがたい貴重なものになること間違いなしです。

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執筆:equall編集部

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