犬猫の飼育で守るべき10のポイント

犬や猫は、私たちの生活に癒しや楽しさをもたらし、かけがえのない家族の一員となってくれます。しかし、共に暮らすためには、飼い主として守るべきルールや心得が数存在します。
本記事では、ペットの飼育において特に大切な10のポイントを挙げ、それぞれ詳しく解説します。ペットとの暮らしをより安全かつ快適にするために、ぜひ最後までご覧ください。

犬猫の飼育で守るべき10のポイント

放し飼い、屋外飼育をしていない

犬の放し飼いは動物愛護管理法や自治体の条例で原則禁止されています。これは、事故やトラブル、病気の拡散を防ぐためにも非常に重要です。猫の場合も、自由に外を歩き回ることで交通事故のリスクが高まるほか、ほかの動物とのケンカにより大ケガを負う恐れがあります。また、ケンカの末にテリトリーを追い出され、帰り道を失ったり、感染症にかかって動けなくなったりすることも少なくありません。したがって、犬や猫が安全に暮らすためには、原則屋内飼育を基本とし、必要があればケージやリードなどを使い、室内外ともに管理を徹底しましょう。

マイクロチップ・鑑札・迷子札のいずれかを装着している

犬や猫は、ちょっとした油断から迷子になってしまうことがあります。災害時や飼い主が倒れてしまったときなど、思いがけない状況で離ればなれになる可能性もゼロではありません。その際、マイクロチップや鑑札、迷子札が装着されていれば、保護された動物が飼い主のもとへ戻る確率は格段に高まります。自治体や保健所で保護された動物の身元がすぐ分かるよう、マイクロチップ登録や迷子札装着を欠かさず行いましょう。

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不妊去勢手術をしている

不妊去勢手術を行うことで、不要な繁殖によって生まれる命が殺処分に至るケースを減らせます。また、去勢・避妊された犬や猫は一般的に性格が穏やかになり、マーキングやケンカなどの問題行動も減少する傾向があります。さらに、子宮や精巣などの生殖器系の病気を防ぐ効果もあるため、健康維持にも大いに役立ちます。もし費用面や手術に対する不安がある場合は、獣医師に相談してみるとよいでしょう。

犬や猫を飼える住居で暮らしている

ペット可の住居でない場所で無理に飼育を行えば、飼い主自身だけでなく、周囲の住民にも多大な迷惑をかける可能性があります。特に集合住宅では、壁を傷つけたり、鳴き声やにおいが響いたりなど、トラブルに発展しやすい要素が多いものです。管理規約をしっかり確認し、住居の所有者や管理組合から正式に許可を得てから飼い始めるのが望ましいでしょう。「他の住民も飼っているから大丈夫」という安易な判断は禁物です。正しい手続きを踏み、周囲の理解を得たうえで、安全かつ快適にペットが暮らせる環境を整えることが重要です。

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同居する家族が全員犬や猫を飼うことに賛成している

ペットは家の中で常に人間の存在を感じながら暮らしています。仮に家族の中に動物が苦手な人や反対している人がいれば、ペットにとっては大きなストレスになるでしょう。家族が協力的であれば、飼い主が病気になったり仕事が忙しかったりしても、ペットの世話を分担できます。一方で、家族内に不満や無関心があると、しつけや毎日の世話が行き届かなくなる恐れもあります。ペットを迎える前に、家族全員が賛成しているかどうかを必ず確認しましょう。

同居する家族に動物に対するアレルギーを持つ人はいない

犬や猫を飼うと、どうしても被毛やフケ、排泄物などに触れる機会が増えます。アレルギー体質の人がいる場合、鼻水やくしゃみ、皮膚のかゆみなどの症状が悪化する恐れがあるため、安易に飼い始めることは避けるべきです。もし家族の中にアレルギーを持つ人がいるならば、まずは医師に相談し、ペットと共生できる対策を検討しましょう。アレルギーが深刻な場合には飼育そのものが難しくなる場合もありますので、慎重な判断が求められます。

近隣に迷惑をかけないように配慮している

犬の鳴き声や猫の鳴き声、臭い、そして散歩中のふんの放置は、近隣トラブルになりやすい代表例です。適切なしつけで無駄吠えを減らす工夫や、清潔なトイレ環境を整えることはもちろん、夜間の騒音対策や散歩中のマナーにも気を配りましょう。特に集合住宅では、壁の防音や消臭対策も必要になります。ペットとの暮らしを通じて地域コミュニティと良好な関係を築くためにも、周囲への配慮は欠かせません。

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毎日欠かさず世話に時間と手間をかけている

犬や猫は、人間と同じように食事・運動・排泄・健康管理など、多岐にわたる日々のケアを必要とします。犬なら毎日の散歩は欠かせませんし、猫でもブラッシングや適度な遊びが必要です。これらを怠れば、ストレスや運動不足で病気になるリスクも高まります。ペットを迎える前に、自分や家族の生活スケジュールと照らし合わせ、十分な時間を確保できるかどうかを検討してください。ペットにとっては、日々の世話やコミュニケーションが健康と幸せの源となります。

犬や猫の飼育費用を考えた生活をしている

ペットを飼うには、初期費用だけでなく、フードやトイレ用品、定期的な健康診断、ワクチン接種、トリミングなど、継続的に費用がかかります。また、病気やケガをした場合には、治療費が高額になることも珍しくありません。家計を圧迫するレベルの支出が見込まれる場合、ペットの健康管理を十分に行えなくなる恐れもあります。飼い始める前に、毎月あるいは年間でどの程度の費用がかかるかを想定し、余裕を持った計画を立てることが肝心です。

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飼えなくなったときのことを考えている

突然の入院や事故、あるいは飼い主自身の死亡など、将来起こりうる不測の事態にも備えておくことは大切です。もし自分が世話を続けられなくなったとき、代わりに引き取り育ててくれる人をあらかじめ探しておくと安心です。ペットは飼い主を頼りに生きているため、いざというときに路頭に迷わせないよう、信頼できる友人や家族に声をかけておきましょう。ペット保険や飼育契約書など、万一に備えた準備をしっかり行うことも大切です。

まとめ

これら10のポイントを守り、日々の心がけを怠らなければ、愛犬や愛猫との暮らしはより豊かで幸せなものになるでしょう。私たちは彼らの「命」を預かり、責任をもって最後まで面倒を見る義務があります。

飼育環境や健康管理、経済面、そして周囲への配慮など、さまざまな視点からペットとの生活を考え、十分に準備をしてから迎え入れるようにしましょう。ペットと飼い主の双方が安心して暮らせる環境を整え、末長く素晴らしい時間を共有していただければ幸いです。

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執筆:equall編集部

 

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