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グレート・デーン とは
「優しい巨人」 「犬の中のアポロン神」 と呼ばれるグレート・デーンは海外では介助犬やセラピードッグとしても活躍する大型犬です。温厚な性格でありながら持ち前の従順さから悲しい歴史を持つグレート・デーンの魅力に注目してみましょう。
グレート・デーン の特徴
グレート・デーンは強面の外見とは大きなギャップのある内面が特徴的です。
性格は
- 温厚
- 優しい
- 忍耐強い
- 従順
- 知的
- 落ち着いている
外見の印象とは異なり攻撃性は低く、飼い主の指示に忠実です。知能も高く状況判断が的確で無駄な動きもありません。
ただ力が強く、子犬のうちはイタズラや散歩中の引っ張り癖なども想像以上にダイナミックです。他犬とのじゃれ合い遊びも超大型犬故に相手に怪我を負わせてしまうこともあるので注意が必要です。
運動量は非常に多く、飼い主の歩調に合わせ歩く程度では不十分です。全力疾走ができる環境や全身の筋肉を使った引っ張り合い遊びなど身体機能に見合った運動を習慣化しましょう。
本来は温厚な性格ですが、ドッグランなどで野生本能が刺激されると、興奮気味になり他犬と激しいトラブルを起こしたケースが多々あります。しつけは相当な経験を有する専門家の指導が欠かせません。
サイズ・毛色・体重など
JKCの定めるグレート・デーンのサイズ基準は
キ甲部での体高 牡:80cm以上 牝:72cm以上
体重の定めはありませんが50~80㎏前後が目安です。日本でよく見かける他大型犬に比べ足が細く長く、引き締まった体形から実際の体重よりも大柄な印象を受けます。短毛種ゆえに引き締まった筋肉がハッキリとわかりより強面な印象を周囲に与えまます。
毛色はフォーンやブリンドル、ブルーなど多岐にわたり、最近では認定外の希少な毛色を持つ個体も増加傾向にあります。
耳は垂れ耳、断耳いずれも認められています。グレート・デーンピンと尖った耳が印象的ですが、この形状は人為的に断耳を行った結果です。近年はこの断耳が動物虐待にあたるという指摘もあり、断耳を行わない傾向が強まっています。
グレート・デーン の歴史
グレート・デーンの歴史は大変古く 古代エジプト、古代ギリシア、古代ローマで大変よく似た犬種が確認されています。グレート・デーンは ドイツを原産とするスーパードッグの一種です。大柄で屈強な体、忍耐強さ、高い知能、従順な姿勢とすべてにおいて世界トップクラスです。ただこの特性は、戦時中は軍用犬として注目をあび、一時は絶滅の危機に瀕するほどに頭数が減少しました。
戦火の中でも飼い主の指示があれば猪突猛進する姿勢は絶賛された過去でもあり、この犬種ならではの悲しい歴史としても言い伝えられています。
近年は欧米を中心にグレート・デーン特有の温厚さや屈強の体を活かしセラピードッグとして活躍する姿が増えています。
グレート・デーン の飼育頭数
JKCの統計によるグレート・デーンの飼育頭数は
- 2023年 131頭 55位
- 2022年 149頭 55位
- 2021年 122頭 60位
- 2020年 146頭 52位
- 2019年 196頭 48位
- 2018年 178頭 49位
- 2017年 269頭 44位
国内では大型犬全般の飼育頭数の減少が続いています。特にグレート・デーンのように外見のインパクトが強く、ペットとしての暮らしが難しい犬種は飼育頭数の減少が今後も続くでしょう。
グレート・デーン の年間飼育費用
実際にグレート・デーンと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?
一か月(単位:円) | 一年 (単位: 円) | |
ドッグフード | 10,000 | 120,000 |
トイレ用品 | 1,000 | 12,000 |
トリミング | 15,000 | 180,000 |
ペットホテル | 30,000 | |
ペット用品 | 3,000 | 24,000 |
医療費 | 80,000 | |
合計 | 36,000 | 960,000 |
※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります
※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)
※算出方法は、コチラをご覧ください。
グレート・デーンは短毛種特有の皮膚のデリケートさや胃腸の過敏さがあり、毎日の食事は良質で安全性の高い製品に限定する必要があります。トリミングは自宅でも済ませることができますが、大型故のスペースの確保が課題です。
高齢になると持病の悪化や介護など手間暇、費用がかさむので家族に迎える場合は計画的に将来を見据えておきましょう。
グレート・デーン のケア
グレート・デーンとの暮らしで習慣化すべきお手入れは
【毎日】
〇歯磨き、デンタルケア
歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。
健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。
【2、3日に一度】
〇ブラッシング
〇耳掃除
垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。
臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。
【月に一度】
〇爪切り
〇肛門腺しぼり
〇シャンプー
シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除いてあげましょう。
グレート・デーンとお出かけする方法
ペットと一緒に行ける施設
ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。
愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。
特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。
また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。
車移動・タクシーの注意点
ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!
少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。
最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。
車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。
そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。
近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。
電車移動の注意点
電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。
また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。
バス移動の注意点
バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。
また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。
飛行機移動の注意点
ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。
そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。
結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!
但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。
お出かけ先での注意点
ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。
ペットと楽しめるイベント情報
ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。
イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。
またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。
グレート・デーンのまとめ
優しい巨人という言葉をそのまま体現した犬種ですが、軍用犬や闘犬という特殊な気質を受けついていることも事実です。一般家庭で気軽に飼える犬種ではないことを重々承知しておきましょう。
執筆 :ライター 大谷
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