シーズーの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

シーズーとは

まるでぬいぐるみのような外見が印象的なシーズー。レジャーやイベントでシーズーを連れた方を見かけることも多いでしょう。実はシーズーはとても賢く、無暗に鳴くこともありません。抜け毛も少なく、一緒にお出掛けを楽しむには最適な犬種ともいわれています。今回は長年人気ランキング入りを果たすシーズーの魅力に注目してみましょう。

シーズーの特徴

シーズーといえば長い被毛が印象的な犬種です。被毛のカットが定期的に必要になる代わりに、抜け毛が飛び散ることもなく、室内で共に暮らすには最適な犬種です。

シーズーの特徴的な顔回りの被毛は、鼻を中心に四方に被毛が伸びるのでその生え方から「菊の花」にたとえられています。

口元や目の周りの被毛が汚れていると、特有の臭いを発することがあるので、こまめなお手入れが欠かせません。

シーズーの運動量はさほど多くなく、気分転換、運動不足予防程度で十分です。朝夕、近所の公園を散歩することを習慣化する程度で十分です。

シーズーの性格は

  • 理解力がある
  • 活動的
  • 敏活である
  • 友好的
  • 自立心がある

といわれています。

性格は大変落ち着いていて、ハイテンションではしゃぐことや無暗な攻撃性もありません。顔見知りの方、他犬とも適度な距離を取りつつ、良好な関係性を築くことができます。シーズーの持つこのような性格から看板犬を勤めることやセラピードッグとして活躍する機会も増えてきています。

ただ時にとても頑固な面を見せることもあります。こだわりが強く、生活のルールに妥協できないこともあります。強制すると噛み癖にかわることもあるので、しつけに手間取る場合は、早々に専門家に相談をしましょう。

サイズ・毛色・体重など

JKCに規定によるとシーズーのサイズは

  • 体高 27cmを超えてはならない
  • 最も重要なのはタイプとブリードの特徴を兼ね備えていることである。決してサイズのみで判断してはならない
  • 体重 4.5 kg ~8 kgである
  • 理想体重は4.5 kg~ 7.5 kg。

このように定められています。

シーズーはオスのほうがメスより大柄になりがちで、オスは骨格が太くしっかりとしているため、体重も8kg前後になることも珍しくありません。

抱き上げる機会やキャリーバックでの移動、日々の散歩やお世話の負担を考え、あえてメスを選ぶという方もいます。

シーズーの毛色は「白茶」「白黒」が一般的ですが、JKCの規定ではあらゆる毛色が認められています。

シーズーの毛色は成長と共に色合いが薄くなり、子犬の頃は濃淡がはっきりとした色合いであっても成長と共に毛色の境があいまいになり、一色に見えることもあります。

シーズーの歴史

シーズーの原産国はチベット(中国)で、その祖先となる犬種は「ラサ・アプソ」です。日本でも頭数は少ないもののペットとして暮らしています。シーズーは祖先であるラサ・アプソと大変よく似ています。

ラサ・アプソがより小柄になり、性格が丸くなった犬がシーズーです。

シーズーの歴史は大変古く、中国の皇宮に住み、ごく限られた富裕層の間で寵愛を受け代々暮らしていました。その後、ヨーロッパへの輸入が進み、世界的な人気犬種となります。中国を原産とする鼻の低い犬種はヨーロッパでは大変珍しく、その存在も急速に知れ渡りました。

1934年にヨーロッパで正式に犬種認定がされると、その人気も安定し、被毛を床につくほどに長く伸ばした「フルコート」と呼ばれるスタイルが定番化されます。

日本では1970年代の洋犬ブームで一躍注目を浴びます。それ以前から一部の愛好家の間で繁殖が行われていたものの、ペットショップへ並び、広く家庭犬と広まったのはこの頃からだといわれています。

ただ当時は、まだまだ犬は屋外飼育が当たりまえと考えられていた時代で、毎月トリミングショップを利用する生活習慣もまだ定着していませんでした。そのためシーズーは手間がかかる、飼いにくいともいわれ、急速に人気が低迷します。

この低迷期にチワワやダックスなどトリミングが不要な犬種のブームが起こり、シーズーをペットショップの店頭で見かける機会はさらに減ります。

しかしここ数年、シーズーの魅力が再注目され始めています。そのきっかけはトリマーによるSNS投稿です。シーズーの特徴である耳の飾り毛を長く伸ばし編み込みヘアーにアレンジしたり、ゆるくナチュラルウエーブをつけたり、エクステンションをつけたりと様々なアレンジができることを広くアピールしたのです。

このことがきっかけになり、毛が抜けにくい、無駄吠えが少ない穏やかな性格で運動量も少ないと、シーズーがいかに現代のライフスタイルに合っているかが再評価されるようになりました。

シーズーの飼育頭数

JKCの統計によるシーズーの飼育頭数は下記の通りです。

  • 2023年 7,957頭 9位
  • 2022年 7,686頭 10位
  • 2021年 8,755頭 10位
  • 2020年 8,844頭 9位
  • 2019年 8,715頭 9位
  • 2018年 9,417頭 9位
  • 2017年 9,489頭 8位
  • 2016年 9,153頭 8位

<飼育頭数推移>


2017年から減少傾向です。

<シーズーの飼育割合>

2023年:2.6%

※飼育頭数の登録数割合

シーズーは数十年以上も安定した人気を誇る定番の犬種です。年配の方から、小さな子供まで誰とでも仲良く暮らせる性格がその理由でしょう。

一時は人気に陰りが見えた時期もありますが、ここ数年、ヘアスタイルの多彩なアレンジが注目を集め、人気が再燃しています。

シーズーの年間飼育費用

実際にシーズーと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード2,00024,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング8,00096,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計13,000216,000

※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

シーズーは、実は大食漢な傾向があり、ドッグフードやオヤツの食べ過ぎに注意が必要です。脂肪がつきやすい体質なので、日々の食事量は適切に管理しましょう。

一か月のドッグフード消費量の目安は2~3kgほどです。

高齢になると皮膚疾患を発症する確率が高くなり医療費がかさむことがあります。

シーズーのケア

シーズーとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

  • 歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

  • ブラッシング
  • 耳掃除

シーズーの被毛は細く、柔らかい毛質です。絡まりやすく毛玉になりがちなので、こまめなブラッシングが欠かせません。ブラッシングが難しい場合は、短めに切りそろえたヘアスタイルがおすすめです。

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

  • 爪切り
  • 肛門腺しぼり
  • シャンプーやカット

耳の飾り毛の長さを変えるだけで、様々な表情を見せてくれるシーズー。どんなスタイルが似合うかを考えることも楽しい時間になります。

シーズーは加齢とともに皮膚トラブルが増加する傾向にあるので、日ごろからお手入れを習慣化し、自宅でのケアに慣れさせておくと安心です。

シーズーとお出かけする方法

ペットと一緒に行ける施設

ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。

愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。

特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。

また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。

車移動・タクシーの注意点

ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!

少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。

最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。

車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。

そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。

近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。

ペットとタクシーについて>>

電車移動の注意点

電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットと電車について>>

バス移動の注意点

バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットとバスについて>>

飛行機移動の注意点

ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。

そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。

結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!

但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。

ペットと飛行機移動を解説>>

お出かけ先での注意点

ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。

全国対応版!のおでかけスポットはこちら

ペットと楽しめるイベント情報

ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。

イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。

最新のペットイベントの情報はこちら

またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。

イベントのマナーについてはこちらの記事をご覧ください>>

シーズーのまとめ

家族だけに見せる甘えた仕草や個性豊かな性格が魅力的なシーズーは、家族にたくさんの笑顔をもたらしてくれること間違いなしです。お洒落を楽しんだり、一緒にお出掛けをしたり、楽しい時間をたくさん過ごしましょう。

この犬種におすすめのドッグフード>>






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執筆 :ライター 大谷

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