ボーダー・コリーの基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

ボーダー・コリーとは

イギリスを原産とする牧羊犬種の代表格です。大変高い知能を持ち、優れた運動能力で牧羊犬としてはもちろんフリスビーやアジリティ(犬の障害物競争)でも素晴らしいパフォーマンスが印象的です。

ただあまりのポテンシャルの高さから、犬の飼育経験者でも手を焼くこともあるといわれるボーダー・コリーの魅力に注目してみましょう。

ボーダー・コリーの特徴


世界には300とも500ともいわれるほどに様々な犬種がいる中で、最も知能レベルが高いといわれる犬種がボーダー・コリーです。知能レベルが小学校高学年程度、精神年齢は18~20歳程度にまで発達するといわれています。

そのため、単調な遊びや犬同士のじゃれ合い、小さな子供の遊び相手を務めるよりも、人間相手に高度なトレーニングやスポーツ、トリッキーな遊びをより好みます。

性格は

  • 鋭敏
  • 注意深い
  • 責任感が強い
  • 聡明
  • 神経質
  • 攻撃的ではない

運動量は

牧羊犬として海外の広大な牧場内を1,2頭で管理できるほどに優れた運動能力、持久力を持ち合わせてます。

日々十分な運動が必要なうえ、定期的にドッグランやフリスビーなど本来の能力を存分に発揮できる機会も欠かせません。

しつけは

ボーダー・コリーならではの知能の高さ、運動量の豊富さから犬の飼育経験者であっても経験豊富なドッグトレーナーの指導を受けることが必須です。

しつけの方法や飼育方法を誤ると重度な問題行動が常態化するので注意しましょう。

家族に迎える前に、十分な時間を割くことができるのか、様々な出費を無理なく捻出できるのか十分な検討が必要です。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるボーダー・コリーのサイズ基準は

理想体高 牡:53cm 牝:53cmより僅かに低い

とされています。

体重の目安はメスは20㎏前後、オスは23kg前後と中型犬と大型犬の中間程度です。引き締まった均整の取れたスマートな体形が特徴です。

ただ食欲旺盛なタイプの場合、運動不足から肥満になりがちな面もあるので注意しましょう。(ボーダー・コリーは個々の食欲に差異があり少食、偏食なタイプと食欲旺盛なタイプとがいます。)

被毛は

  • ラフ(長毛・定期的なカットは必要無し)
  • スムース

の2タイプです。ラフをサマーカットなど切り揃えると、再度生えそろわない、毛質が変わる場合もあるので注意しましょう。

毛色は白黒が一般的ですが、他にも様々な毛色が認められています。

最近では白黒以外にも下記の毛色の頭数が増え注目を集めています。

  • レッド&ホワイト
  • ブルー&ホワイト
  • ブルーマール
  • トライカラー

ただしJKCでは白色が優勢であることは好ましくないと定められています。繁殖を考える際は、親犬の毛色、色素から先天性疾患の遺伝の危険性についても十分な検討が必要です。

ボーダー・コリーは犬種特有の骨格形成不全や神経疾患を先天的に有している場合があるので家族に迎える際は信頼のおける相手から迎えること、事前に健康状態等の確認を済ませてから判断をしましょう。

ボーダー・コリーの歴史

ボーダー・コリーの祖先は、8世紀後半から11世紀にかけてスカンジナビア半島を中心に発生したバイキングが、英国に持ち込んだトナカイ用の牧畜犬だっ たといわれています。

名前の由来はボーダー(国境)を意味し、 原産国であるイギリス(イングランド)から見るとスコットランドは辺境の地であり「辺境の牧羊犬」という意味がこめられています。

19世紀のイギリスはドッグショーが大変盛んで、様々な犬種の参加、登録が進んだもののボーダー・コリーは外見の美しさより、優れた身体能力や知能の高さが評価されたことで、愛犬家の目に留まる機会が少なく、 後にドッグショーの評価種目にワーキング・トライアルやオビディエンス・トライアルが導入されるようになっからその存在が脚光を浴びました。

日本では1990年代後半に始まったゴールデン・レトリバー達を代表とする大型犬ブームの最中に急速に注目度が高まり、飼育頭数が増加します。しかし運動量の多さ、これまでの犬にない知能の高さから持て余す飼い主も多く、一時はペットとしての販売を控えるよう求める声も挙がりました。

その後、ボーダー・コリーならではの魅力、飼い方への理解が進み、現在は大変素晴らしポテンシャルを持つ犬種として、様々な場面での活躍が目立ちます。

ボーダー・コリーの飼育頭数

JKCの統計によるボーダー・コリーの飼育頭数は

年度飼育頭数ランキング
20192,53822位
20182,65721位
20172,54122位
20162,57821位

ボーダー・コリーの飼育頭数は大きな増減もなくほぼ一定で推移しています。これはこの犬種特有の運動量の多さ、優れた運動能力、高い知能から誰でも飼いやすい犬種ではなく、犬への知識、経験が豊富で十分な時間をさける方に向いた犬種であることを意味しています。

十分なトレーニングを施し、運動量を維持することで、大変素晴らしいパートナーになることから、愛犬と一緒にスポーツやアジリティ、高度な訓練を満喫したいという方にオススメです。

ボーダー・コリーの年間飼育費用

実際にボーダー・コリーと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード5,00060,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング8,00096,000
ペットホテル30,000
ペット用品3,00036,000
医療費40,000
合計17,000274,000

※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

ボーダー・コリーの1か月のドッグフード消費量は10㎏前後です。ドッグフードは良質な動物性タンパク質を主原料とする製品を選び、ボーダー・コリー特有のハイパフォーマンスな生活を維持しましょう。

安価なドッグフードは皮膚トラブルや内臓疾患、食欲不振を招くことがあるので注意が必要です。

シャンプーは自宅でも可能ですが、体格が大きく、毛量が多いうえに、春と秋の換毛期には相当量の抜け毛もあるので、定期的にトリミングショップの利用がオススメです。

ボーダー・コリーのケア

ボーダー・コリーとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

〇耳掃除

短毛種ですが、抜け毛は多いのでこまめなブラッシングが欠かせません。ブラッシングにはスリッカーブラシ、ピンブラシや獣毛ブラシがおすすめです。

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除いてあげましょう。

ボーダー・コリーはシャンプーや爪切りを極度に嫌がることが多いので、家族だけでケアが難しい場合はトリミングショップや動物病院を利用しましょう。

ボーダー・コリーのまとめ

ボーダー・コリーと暮らす方の多くは、この犬種を単なる犬ではなくまるで人間、同士、友人、夫婦と様々な表現をしています。しつけやお手入れに手間がかかることもありますが、人生最良のパートナーになること間違いなしの犬種です。

執筆 :ライター 大谷

プレミアムフードピュリナ ワン ドッグ

 あなたにオススメ