ジャーマン・シェパード・ドッグの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

ジャーマン・シェパード・ドッグ とは

あらゆる犬種の中で最も知的レベルの高い犬、もっともすぐれた身体能力を持つ犬と称賛されるジャーマン・シェパード・ドッグ 。日本では警察犬として活躍する姿が印象的です。今回は数々の優れた能力を持つジャーマン・シェパード・ドッグの魅力に注目してみましょう。

ジャーマン・シェパード・ドッグ の特徴

ジャーマン・シェパード・ドッグ といえば肩から腰にかけて斜めに下がった立ち姿勢が印象的です。この立ち姿勢も ジャーマン・シェパード・ドッグ だけが持つ特徴であり、この犬種がいかに俊敏で正確な動きをとるかがうかがえます。

性格は

  • 温厚
  • 知的
  • 落ち着きがある
  • 忍耐強い
  • 勇猛果敢
  • 判断力に優れている
  • 甘えん坊
  • 従順、忠実

ジャーマン・シェパード・ドッグ は人間が犬に求めるすべてを兼ね備えています。ただこの犬種の優れた能力はあくまでも適切な訓練、運動、環境が整ったうえで発揮されるものであり、家庭で安易に飼える犬種ではありません。

運動量は日常的な散歩はもちろん心身ともに全力で能力を発揮できる環境も欠かせません。ドッグランやアジリティなどで全力で体力を発揮できる環境を整えておきましょう。合わせて高い知的レベルを満足させるべく高度なトレーニングも習慣化しましょう。

ドッグランでは小型犬を執拗に追いかけてしまったり、突発的に攻撃してしまう場合もあります。 ジャーマン・シェパード・ドッグ にとっては気軽なじゃれ合いのつもりでも相手の犬に大怪我を負わせる場合もあるので油断は禁物です。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるジャーマン・シェパード・ドッグのサイズ基準は

体高 牡:60~65cm 牝:55~60cm
体長は、体高より約10~17%長い。
体重 牡:30~40kg 牝:22~32kg

毛色は ブラックの地に、レディッシュ・ブラウン、ブラウン、イエロー、明るいグレーまでのマーキングが入っていて、 鼻はブラックの単色 、 ラックのサドルとマスクがあるもの などと大変細かく規定されています。

ここ数年で白い毛色を持つジャーマン・シェパード・ドッグも登場し日本でも飼育頭数が増加していますが、全身が白い毛色はJKCでは認定されていません。

ジャーマン・シェパード・ドッグ の歴史

ジャーマン・シェパード・ドッグは様々な任務を担う優れた犬の輩出を目指し、 ジャーマン・シェパード・ドッグ協会設立後の1899年以降 に計画的に繁殖、改良がおこなわれた歴史があります。この目的を達成するためにジャーマン・シェパード・ドッグのブリード・スタンダードには、正確な体躯構成、しっかりした気質、性格、毛色など様々な基準が設けられ厳格に受け継がれています。

日本では警察犬として長年にわたり活躍する一方、1990年代のバブル期には番犬や富裕層のペットとして飼育頭数が増加しました。現在では大柄な体形と相当な運動量、高度な訓練の必要性などから一般家庭での飼育は減少し、特使使役犬としての活躍が中心です。

ジャーマン・シェパード・ドッグ の飼育頭数

JKCの統計によるジャーマン・シェパード・ドッグの飼育頭数は

  • 2023年 380頭 33位
  • 2022年 564頭 31位
  • 2021年 414頭 35位
  • 2020年 179頭 49 位
  • 2019年 234頭 43位
  • 2018年 259頭 41位
  • 2017年 318頭 41位
  • 2016年 289頭 42位

<飼育頭数推移>

<ジャーマン・シェパード・ドッグの飼育割合>

2023年:0.1%

※飼育頭数の登録数割合

国内での飼育は警察犬や訓練所など特殊使役を担う場合が大多数です。ただ一部のペットショップやブリーダーでは一般家庭への販売も行っています。

ジャーマン・シェパード・ドッグ は飼い主に忠実で甘えん坊で愛情深い面もありますが、家族を守る責任感も強く、中途半端なしつけではこの本能が誤った発揮のされ方をすることもあります。

ペットとして気軽に家族に迎えられる犬種ではないことを理解しておきましょう。また一部の自治体では一般家庭での ジャーマン・シェパード・ドッグ の飼育に様々な条件を設けています。家族に迎える際は専門家の意見や自治体の情報を確認のうえ判断をしましょう。

ジャーマン・シェパード・ドッグの年間飼育費用

実際にジャーマン・シェパード・ドッグと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード5,00060,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング12,000144,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計20,000300,000

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

ジャーマン・シェパード・ドッグ は特有の骨格から腸ねん転を起こす傾向があります。食後は腸ねん転を回避するために十分な休息時間を設けましょう。ケージ内での食事、休息を習慣化すると安心です。

ペットホテルやトリミングサービス、ドッグランなどは大型特殊な犬種ゆえに利用を受け付けてもらえないことも多々あります。事前に自宅近隣で受け入れ可能な施設を数軒把握しておくと安心です。

ジャーマン・シェパード・ドッグ のケア

ジャーマン・シェパード・ドッグとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

〇耳掃除

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除いてあげましょう。

ジャーマン・シェパード・ドッグとお出かけする方法

ペットと一緒に行ける施設

ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。

愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。

特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。

また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。

車移動・タクシーの注意点

ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!

少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。

最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。

車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。

そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。

近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。

ペットとタクシーについて>>

電車移動の注意点

電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットと電車について>>

バス移動の注意点

バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットとバスについて>>

飛行機移動の注意点

ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。

そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。

結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!

但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。

ペットと飛行機移動を解説>>

お出かけ先での注意点

ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。

全国対応版!のおでかけスポットはこちら

ペットと楽しめるイベント情報

ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。

イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。

最新のペットイベントの情報はこちら

またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。

イベントのマナーについてはこちらの記事をご覧ください>>

ジャーマン・シェパード・ドッグ のまとめ

大変素晴らしく愛情深い犬種ですが、ペットとして家族に迎えるには十分な検討が必要です。 ジャーマン・シェパード・ドッグ の魅力は適切な環境にあってこそと理解しておきましょう。

この犬種におすすめのドッグフード>>

執筆 :ライター 大谷






犬猫生活ドッグフード
※このページにはプロモーションが含まれます
 あなたにオススメ