スタンダードプードルの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

スタンダードプードル とは

まるで大きなぬいぐるみのような外見で初めて見る方からは驚きの声があがる犬種がスタンダードプードルです。プードルといえば小型のトイサイズが日本では主流ですが、実はプードルの元祖はこの大型犬サイズです。数いる犬種の中でもトップレベルの知能と運動能力を持つスタンダードプードル の魅力に注目してみましょう。

スタンダードプードルの特徴

スタンダードプードルは、高度な技術を必要とするカットスタイル、適度に発達し引き締まったボディライン、知的さあふれるたたずまいと世界中で高い評価を集める犬種です。

性格は

  • 知的
  • 温厚
  • 冷静
  • 忠実
  • 活動的
  • 好奇心、探求心が旺盛

スタンダードプードルは持ち前の知能の高さから、行動は無駄がなくスマートで飼い主にまっすぐな愛情と忠実さを見せる反面、家族以外には一線を画します。

トイプードルに見られるような無邪気な社交性はなく、常に大人なふるまいという印象を与えます。

他犬との遊びは、同じ知能、運動レベルの相手であれば上手に遊ぶことができますが、単調な動きの繰り返しや犬としての社会性を身に着けていない犬を苦手として露骨な態度を見せることがあります。

攻撃性はなく苦手な相手は無視する、距離を置くなど対処法もスマートです。

愛犬が進んで接しようとしない、遊ぼうとしない場合は無理強いをせずに、その場から離れましょう。

運動量は

スタンダードプードルは元来は海外の広大な森で狩猟を担う犬種ですから、日常的に相当な運動が必要です。

飼い主の歩調に合わせた単調な散歩ではたとえ長時間続けても運動不足に陥ります。休日を利用し、愛犬が全速力で走ることができる場面や同等の犬とじゃれ合い遊ぶ機会、好奇心や探求心を刺激する機会を設けましょう。

しつけは

知能が高く覚えは早いものの、観察眼が鋭く飼い主の隙をついたイタズラをすることも多々あります。特に生後半年未満は、子犬特有のやんちゃさや大型犬ならではの力の強さをコントロールしなければならないので、ドッグトレーナーの指導を受けると安心です。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるスタンダードプードル のサイズ基準は

体高は

45cm~60cm。+2cmまで許容される。スタンダード・プードルはミディアム・プードルをそのまま拡大・伸展したものとし、ミディアム・プードルと同一の特徴を有していなければならないと定められています。

この体高は、ゴールデンレトリバーとほぼ同サイズです。つまりスタンダードプードルは大型犬そのものです。ゴールデンレトリバーに比べ細身で足が長い体形なのでより背が高い印象を受けることもあります。

毛色はJKCでは きれいな一色毛であることを理想とし、ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバー・ベージュ、レッドなどがあり、同色内の濃淡があること、カフェ・オ・レ色はブラウン系色に含むと定められています。

毛色はトイからスタンダードまですべてのプードルに同じ基準が適用されます。

また最近では胸や足先にミスカラーと呼ばれる白などの差し色がある場合も増えています。ドッグショーではこのような差し色は減点対象となりますが、ペットの場合、オリジナル感、個性と受け入れられています。

スタンダードプードル の歴史

プードルの歴史は大変古く、原産国はフランスとされていますが、実際はドイツに古くから存在する水辺の猟を担う犬種といわれています。

プードルは狩猟の際に茨や瓦礫、水中での体温低下を防ぐために特徴的なカットが施されていましたが、このカットスタイルが16世紀フランス貴族の間で優雅さや高貴さと評判になり、たちまち人気犬種となります。

ルイ王朝時代には貴婦人が膝に乗せることができるサイズをと望まれ、小型化が進み、数々の芸術作品にも描かれています。このことがきっかけになり、フランス原産の犬種として認定されました。

日本では、トイプードル、マルチーズが40年ほど前に大人気を博し、屋外で番犬として暮らす日本犬と別格な存在として一大ブームが起こりました。しかし当時はトリミングサービスも一般的ではなく、飼育に費用がかかることから人気は短期間で低迷します。

スタンダードプードルの日本での流行はそれから数十年がたち、1990年代の大型犬ブームの中で起こります。日本ではトイプードルの後にスタンダードプードルへ注目が集まり、海外とは逆の流れで知名度が高まりました。

メディアでの注目度やインパクトは高いものの、飼育費用の高額さから、飼育頭数の急増には起こりませんが、存在感抜群でお洒落な犬種として常に人気があります。

スタンダードプードルの飼育頭数

JKCの統計によるスタンダードプードル の飼育頭数は

  • 2023年 2,182頭 1位
  • 2022年 2,016頭 1位
  • 2021年 1,725頭 1位
  • 2020年 1,115頭 1位
  • 2019年 980頭 1位
  • 2018年 829頭 1位
  • 2017年 681頭 1位
  • 2016年 726頭 1位

※ランキングはトイプードル等含む

<飼育頭数推移>

2018年から増加を続けています。

<スタンダードプードルの飼育割合>

2023年:0.7%

※飼育頭数の登録数割合

JKC飼育頭数ランキングでは2008年以降、プードルが1位を取り続けています。ただこのランキングはプードルは全サイズ(スタンダード、ミニチュア、ミディアム、トイ)の総数で、スタンダードのみの実数は上記の通りです。

スタンダードプードルは運動量の多さやトリミングの手間暇、費用の面からなかなか気軽に飼える犬種ではありませんが、スポーツやアウトドアを愛犬と一緒にアクティブに楽しみたいという方に人気です。

スタンダードプードルの年間飼育費用

実際にスタンダードプードル と暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード5,00060,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング20,000240,000
ペットホテル40,000
ペット用品2,00024,000
医療費40,000
合計28,000416,000

※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

スタンダードプードルの飼育費用で着目すべきはトリミング費用です。トイプードルサイズでも10,000円前後が相場ですから、大型犬サイズとなればその数倍です。自宅でバリカンを購入しカットをすることで節約も可能ですが、特有の巻き毛はドライヤーに高度な技術が必要で、プロトリマーの技術と無縁で飼育することはできません。

もちろんペットホテル、医療費も大型犬料金が適用されるので、家族に迎える前に飼育費用について十分に検討をしましょう。

スタンダードプードル のケア

スタンダードプードル との暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

〇耳掃除

被毛は固くしっかりとした巻き毛です。毛玉ができやすくこまめなブラッシングが欠かせません。特に脇や下腹、内股、後肢など日常生活で摩擦が多い箇所は毛玉に注意しましょう。

習慣的なブラッシングが難しい場合は年間を通じて短く切りそろえたカットがオススメです。

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー、カット

シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後のドライヤーは巻き毛をまっすぐ伸ばす要領で行いましょう。濡れると巻き毛になるので、雨やプール、レジャーで濡れた後はシャンプー、ドライヤーを当日中に済ませ被毛のお手入れをしましょう。

スタンダードプードル

とお出かけする方法

ペットと一緒に行ける施設

ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。

愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。

特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。

また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。

車移動・タクシーの注意点

ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!

少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。

最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。

車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。

そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。

近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。

ペットとタクシーについて>>

電車移動の注意点

電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットと電車について>>

バス移動の注意点

バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットとバスについて>>

飛行機移動の注意点

ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。

そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。

結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!

但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。

ペットと飛行機移動を解説>>

お出かけ先での注意点

ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。

全国対応版!のおでかけスポットはこちら

ペットと楽しめるイベント情報

ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。

イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。

最新のペットイベントの情報はこちら

またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。

イベントのマナーについてはこちらの記事をご覧ください>>

スタンダードプードル のまとめ

大きなぬいぐるみ、抜け毛が少なく知的なふるまいとかわいらしさも飼いやすさも抜群なスタンダードプードルですが、飼育費用も別格です。憧れの犬種としてぜひ今後も注目してゆきたい犬種の1つといえるでしょう。

スタンダードプードルにおすすめのドッグフード>>

執筆 :ライター 大谷






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