シベリアン・ハスキーの基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

シベリアン・ハスキー とは

シベリアン・ハスキー が初めてメディアに登場した1980年代、オオカミ犬と呼ばれ大変な話題になりました。シルバーの毛色、青い瞳、精悍な外見はこれまでの大型犬のイメージを一新し一大ブームを巻き起こします。現在では国内飼育頭数は減少傾向にあるものの、大型犬好きな方から強い支持を集めるシベリアン・ハスキー の魅力に注目してみましょう。

シベリアン・ハスキー の特徴

まるでオオカミのようなシルバーの毛色と青く澄んだ瞳、太く筋肉質な足と野性味あふれる外見に一目惚れという声が多いシベリアン・ハスキー の

性格は

  • 温厚
  • 落ち着いている
  • 人見知り、シャイ
  • 力持ち
  • 猪突猛進型
  • こだわりが強い

シベリアン・ハスキーはゴールデン・レトリバーなど他大型犬と一線を画した性格で、飼い主以外とは距離を置いたり、他犬との遊びも慎重な面があります。

でも飼い主には全幅の信頼を寄せ、甘えん坊な仕草を見せたり、子犬のようなイタズラをすることも。強面な顔立ちながらも時折見せる上目遣いについ許してしまいがちです。

運動量は

元来は重量物を運搬する使役犬です。日々の運動は筋力を十分に生かし、体力の消耗につながる運動が欠かせません。ドッグランで遊ばせたり、水遊びなどがオススメです。飼い主の歩調に合わせのんびり歩く程度では運動量が不足し、肥満やストレス過多につながります。

シベリアン・ハスキーは忍耐強い性格ではあるものの、ストレス過多になると攻撃的な態度を見せることも増えるので注意しましょう。

また運動をさせるときは暑さに弱い犬種だからこそ熱中症には十分注意しましょう。

しつけは

シベリアン・ハスキー は重量物の運搬という明確な使役のために輩出された犬種です。そのため高度なトレーニングや高い知能、優れた言語理解力は有していません。しつけは、根気よく何度も繰り返し教えること、成長後も常に飼い主が油断せずリーダーシップを保つことが必要です。

生後一年未満は、ドッグトレーナーの指導を受けましょう。

また家族以外に距離を置くタイプなので、無暗に他人や他犬に近づけることは控えましょう。

ちなみに人間の声質で「ハスキーボイス」という呼び名は、 シベリアン・ハスキー が遠吠えをする声がしわがれることから命名されたています。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるシベリアン・ハスキー のサイズ基準は

体高 牡:53.5~60cm 牝:50.5~56cm
体重 牡:20.5~28kg 牝:15.5~23kg
体重は体高に比例する。上記のサイズは共に体高及び体重の制限を示しており、どちらかが優先されることはない。過度の骨量や体重があるものにはペナルティーが課せられると定められています。

上記はドッグショーや血統証発行のうえでの基準で、実際にペットとして暮らすシベリアン・ハスキーは、近年小型化が進んでいます。これは日本の住宅事情や小型化を望む飼い主の声が反映された結果です。

毛色は ブラックから純白までの全ての色が認められ ています。ただ単色ではなくオオカミのような特徴的な模様をしています。

瞳の色は澄んだ青が一般的ですが、中には両目の色が異なるケースもあります。これは シベリアン・ハスキーの場合、先天性疾患には当たりません。

シベリアン・ハスキーとよく似た犬種にアラスカン・マラミュートがいます。アラスカン・マラミュートはシベリアン・ハスキーよりさらに大柄になるので、家族に迎える場合、日本の住宅事情や運動環境を考えるとシベリアン・ハスキーの方が向いています。

シベリアン・ハスキー の歴史

北極点をとりまく高緯度の地方に暮らすエスキモー達と暮らしていた犬の一種がシベリアン・ハスキー であり、その由来となる犬種がアラスカン・マラミュートやサモエドです。非常に古くから彼らと共に暮らしていた犬種ではあるものの、具体的な輩出の記録は残されていません。冬はそりを引き、夏はボートを引き、狩りの助手としても活躍していました。
アムンゼンやスコットの南極大陸探検(1911年)、ピアリーによる北極点探検でも活躍し1909年アラスカでおこなわれたそりレースに出場するためアラスカにわたり、素晴らしい成績を残したことがきっかけで世界中にその存在が知れ渡りました。

日本では1980年代後半から1990年代にかけて爆発的なブームが起こります。当時は大型の洋犬といえばレトリバー種が大半を占めていました。愛らしさや人懐こさを魅力とする犬種の中に、まるでオオカミのような精悍な犬種の登場は大変なインパクトがあり、バブル期特有の雰囲気と相まって、東京でマンション住まいの方や富裕層からも多くの人気を集めました。

ただ次第に暑さに弱いこと、しつけの理解度が低くイタズラが目に余るなどの理由から人気が低迷し、現在は大変希少な犬種となりました。

シベリアン・ハスキー の飼育頭数

JKCの統計によるシベリアン・ハスキー の飼育頭数は

年度飼育頭数ランキング
201999628位
201879729位
201776830位
201665630位

最近では、シベリアン・ハスキーを街中で見かけることも減ってしまっていますが、1980年代後半から起きたブームの最中は25,000頭以上も登録数を誇る人気ぶりでした。

ここ数年で徐々に頭数が増加傾向にあるものの、元来の使役犬であり、相当な運動量も必要なことから家族に迎える際は生活環境、運動時間の確保など十分に検討しましょう。

シベリアン・ハスキー の年間飼育費用

実際にシベリアン・ハスキー と暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード5,00060,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング10,000120,000
ペットホテル40,000
ペット用品2,00024,000
医療費40,000
合計18,000296,000

※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

シベリアン・ハスキーは短毛種ではあるものの、毛量が多く家庭でのシャンプーは生乾きになりがちです。皮膚、被毛を良好な状態に保つためにもトリミングショップの利用がオススメです。

またシベリア原産の犬種ならではの暑さに弱い面があります。春から秋にかけてエアコンは24時間欠かせません。炎天下の散歩、留守番、車への同乗、屋外飼育などは日本の気候下では負担になるので控えましょう。

シベリアン・ハスキー のケア

シベリアン・ハスキー との暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

厳しいシベリアの寒さに耐えることができるようシベリアン・ハスキーの被毛は2層構造で密集しています。そのため抜け毛が多くこまめなブラッシングが欠かせません。特に梅雨から夏にかけては、抜け残った被毛が皮膚の通気性を悪化させてしまうので、抜け毛取り専用製品を活用し、ブラッシングを徹底しましょう。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は密集した被毛を根元から完全に乾燥させましょう。家庭用ドライヤーでは風量が弱く、十分に乾燥させるのが難しいので、定期的なトリミングショップの利用がオススメです。

シベリアン・ハスキー のまとめ

貫禄のある強面でありながらも甘えん坊でやんちゃさ溢れるシベリアン・ハスキー。日本の高温多湿な環境で元気に暮らすには家族のきめ細かな工夫が欠かせん。大型犬ならではのおおらかさ、ダイナミックさを満喫したいという方にオススメな犬種です。

執筆 :ライター 大谷

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