ペキニーズの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

ペキニーズとは

ふわふわとした長い被毛、愛嬌のある顔立ち、温厚な性格で誰からも愛されるペキニーズ。実は活発で遊び好き、勇敢な面もあり愛犬と一緒にお出かけやレジャーを楽しみたいという方にもピッタリです。今回は愛嬌たっぷりなペキニーズの の魅力に注目してみましょう。

ペキニーズの特徴

鼻ペチャで丸くうるんだ瞳、笑っているかのような口もと、そして全身を覆う豊富な被毛と中国の王族から愛された長い歴史を持つ犬です。

性格は

  • 勇敢
  • 飼い主に忠実
  • 社交的
  • 人見知りをしない
  • 攻撃性はない

小型犬特有の神経質さや臆病さはなく、小さいながらも勇猛果敢な性格です。ただ無暗に周囲を攻撃したり、敵対視することはなく、ドッグランや公園ではスムーズに犬友達を作ることができるタイプです。

オスは時に強気な面を見せ、自分より格段に大柄な相手にも立ち向かってしまうことがあるので注意が必要です。

ペキニーズの被毛は長く床につくほどまで伸ばしたスタイルが本来の姿とされていますが、ペットとして暮らすにはブラッシングの手間がかかるので、短くカットする方が大半です。

ただ短くカットしたことで、再度生えそろわない、毛質が変わってしまうこともあります。

ペキニーズは先天的にヘルニア(腰、臍)を患う確率が高く、日々の食生活をしっかりと管理し肥満を予防し、ヘルニアの悪化を防ぐよう心がけましょう。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるペキニーズのサイズ基準は

理想体重は

  • 牡は5kgを超えてはならず
  • 牝は5.4kgを超えてはならない。牡は小さく見えなければならない

と定められています。同サイズの小型犬に比べ体重は重く、抱き上げた時に重量感があることがペキニーズの特徴です。

マルチーズやシーズーと同じタイプに分類されますが背丈は大差ないものの、ペキニーズの方が骨太で重量感があり、女性では長時間抱き上げたままでいるのは負担に感じることもあるでしょう。

毛色は

JKCではあらゆる色とマーキングが許められ、ドッグショーでは毛色による評価の差異はありません。ペキニーズの一般的な毛色は

  • フォーン
  • ホワイト
  • ブラック

一番人気はホワイトですが、頭数が少なくなかなか出会うことができないとも言われる毛色です。

運動量は

活発で社交的な性格から外出やレジャーも得意ですが、長時間の連続した運動や激しい運動は得意ではありません。ペキニーズに適した運動は毎日の家族との散歩や休日のドッグラン、ドッグカフェなどです。

犬友達を作り顔を合わせることも気分転換になりオススメです。

ペキニーズの歴史

ペキニーズの起源は「ラサ・アプソ」という中国原産の犬種です。この犬種を祖先にもつ犬はシーズーも同じで、ともに特徴的な低い鼻や豊富な毛量を受け継いでいます。

ペキニーズという名前は英語ですがその由来は「北京の犬」という言葉だといわれています。ちなみに中国では「京巴」(ジンバー)と呼ばれています。

この犬種の歴史は大変古く、中国の歴代王朝の宮廷で門外不出の愛玩犬として寵愛を受けたと記録されています。

1840年のアヘン戦争の際にイギリス軍が自国へペキニーズを持ち帰り、 ヴィクトリア女王に献上し、イギリスでも王族や貴族の愛玩犬として人気を博しました。その後、ドッグショーへの参加を重ね、世界的な人気犬種となります。

ペキニーズの飼育頭数

JKCの統計によるペキニーズの飼育頭数は

  • 2023年 3,199頭 20位
  • 2022年 3,132頭 19位
  • 2021年 2,970頭 21位
  • 2020年 2,986頭 19位
  • 2019年 2,970頭 20位
  • 2018年 3,105頭 19位
  • 2017年 3,274頭 19位
  • 2016年 3,403頭 19位

<飼育頭数推移>

波はありますが横ばいで推移しています。

<ペキニーズの飼育割合>

2023年:1%

※飼育頭数の登録数割合

ペキニーズの人気は数十年来安定しています。ただ当初は毛色はフォーンが主流でしたが、1990年代のペットブームの際にホワイトが登場すると一気に人気、知名度が高まり飼育頭数も増大しました。その後も温厚な性格で飼いやすい犬種として人気があり、多頭飼いをされる方も珍しくありません。

ペキニーズの年間飼育費用

実際にペキニーズと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード2,00024,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング4,00048,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計9,000168,000

※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

ペキニーズの一か月のドッグフード消費量の目安は2~3㎏ほどです。食欲旺盛なタイプ、偏食気味でこだわりの強いタイプとがいますが、いずれの場合もドッグフードは良質で安全性の高い製品を選びましょう。嗜好性重視で選ぶことで、皮膚トラブルにつながる場合もあるので注意しましょう。

トリミングは月に1回程度が目安です。自宅でのシャンプーはできますが毛量が多いので生乾きには注意しましょう。カットをする場合、再度生えそろわない可能性があるのでトリマーと十分に相談をしましょう。

ペキニーズのケア

ペキニーズとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

〇耳掃除

毛量が多く、絡まりやすい毛質なので週に数回は被毛の根元から丁寧なブラッシングが必要です。ブラッシングにはピンブラシがおすすめです。

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。自宅で洗う場合は生乾きに注意しましょう。ブラッシングやシャンプーを負担に感じる場合は短めなペットカットと呼ばれるヘアスタイルがおすすめです。

ペキニーズとお出かけする方法

ペットと一緒に行ける施設

ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。

愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。

特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。

また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。

車移動・タクシーの注意点

ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!

少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。

最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。

車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。

そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。

近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。

ペットとタクシーについて>>

電車移動の注意点

電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットと電車について>>

バス移動の注意点

バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットとバスについて>>

飛行機移動の注意点

ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。

そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。

結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!

但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。

ペットと飛行機移動を解説>>

お出かけ先での注意点

ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。

全国対応版!のおでかけスポットはこちら

ペットと楽しめるイベント情報

ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。

イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。

最新のペットイベントの情報はこちら

またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。

イベントのマナーについてはこちらの記事をご覧ください>>

ペキニーズのまとめ

小型犬ながらも勇敢で活発、愛嬌たっぷりなペキニーズ。温厚な性格で、気難しさもなく初めて犬を飼う方にもオススメできる犬種です。運動量もさほど多くないので、都会やマンション暮らしでも問題ありません。

この犬種におすすめのドッグフード>>

執筆 :ライター 大谷






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