老猫のトイレ

今や日本の飼い猫の平均寿命は13〜14歳と言われています。
でも7歳ぐらいから中年にさしかかり、10歳になれば立派なシニア。
長生きする猫ちゃんが増えるほど、介護の問題も出てきます。
特に気をつけてあげたい老猫のトイレについてご紹介します。
あんなに元気だった子が、最近は眠ってばかりいる…。
それに気づいた時、いずれやってくるお別れを思い、ちょっと淋しくなったりします。
年を取ると、猫も人間と同じく足腰が弱ったりトイレが上手にできなくなったりします。
そんな時、上手にサポートしてあげるための心の準備、しておきましょう。

老化チェック

●猫の年齢、人間だと何歳?

飼い猫の寿命は年々長くなっていて、現在の日本の飼い猫平均寿命は13〜14歳と言われています。だいたい7〜8歳から中年になり、10〜12歳で立派なシルバー世代。世界には36歳まで生きた猫もいるそうです。

●トイレで見る老化のサイン

年をとると人間と同じように腎臓の機能が衰えるため、水を飲む量が増え、オシッコの回数も多くなります。また運動不足のため腸の動きも弱くなり、ウンチをするのが大変になって時間がかかるようになります。さらに膀胱の筋肉が弱って意思とは関係なくオシッコが出てしまったり、筋肉や関節の問題で歩くのが辛くてトイレが間に合わないなどの場合もあります。トイレが辛そうだったりおそそうしてしまう場合は、年だからしかたないと決め付けるのではなく、早めに獣医師に診てもらうことをお勧めします。

<トイレの老化サイン>

  • トイレに行く回数が増える
  • トイレにいる時間が長くなる
  • そそうするようになる

老猫のトイレサポート

●トイレもバリアフリーに

病気ではないけど、体を動かすのが辛くてそそうしてしまう場合は、トイレは寝床に近い場所にセットする、部屋ごとに置いてあげる、弱った足腰でも出入りがしやすいよう、底の浅いトイレにするなどの配慮が必要です。

●ペット用トイレシーツ

猫のトイレは猫砂が基本ですが、トイレへの出入りが大変そうなら、ペットシーツを敷いてトイレをさせる方法があります。病院へ行く際、キャリーバックに敷くこともできます。

●ペット用オムツを利用する

寝たきりやおそそうが止まらなくなった場合はペット用オムツを付けるとそそうもなくすことができ、負担も軽減できます。

●あると便利なグッズ

いつでも清潔を保つためにあると便利なのが、ペット用ティッシュ・ウエットティッシュ。食事のあとのお口まわり、トイレのあとのお尻、目・耳など体のお手入れ、はみ出しオシッコの拭き掃除、床やキャリーバックの汚れ・臭い取りなどにサッと使えます。

●便秘解消マッサージ

年を取り、腸の動きが悪くなると猫ちゃんも便秘しがちになります。そんな時は便通を促すよう、お腹をマッサージしてあげてください。腸はお腹の中で「の」の字に収まっているので、それに添うようにやさしく、便が肛門へ出るようにマッサージしてください。同時にしこりがないか、痛い場所はないかなどボディチェックもしましょう。

●寝たきりになったらペットシーツを敷いて

寝たきりになってしまったら、マットに防水シーツを置き、上にタオルとペットシーツを敷くと清潔を保ち猫ちゃんの体の負担も軽くなります。

●寝たきりのトイレ時のペットシーツの使い方

オシッコが溜まって膀胱が硬く張ってきたら、そこを押して刺激してあげます。その際、ペットシーツはお尻の下に敷いてオシッコがすぐに吸収できるようにします。

●排泄をサポートしてあげる

猫は食事の量が少ないため、腸の動きの低下やきばる力がないのが便秘の主な原因です。お尻からウンチがちょっとのぞいているのに出ない場合は、ベビーオイルを薄めて肛門の周りに塗り、そっとつまんで引っ張ると取れることがあります。あまり排泄できないようなら、獣医師に相談してください。

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