ニューファンドランドの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

ニューファンドランドとは

 世界中で愛される超大型犬といえばニューファンドランドに並ぶ犬は居ないでしょう。真っ黒な被毛と垂れ目で表情が豊かで大きな甘えん坊そのものです。足には水かきをもつ大変希少な ニューファンドランドの魅力に注目してみましょう。

ニューファンドランドの特徴

ニューファンドランドは大きな体の印象そのままで温厚で悠々自適な性格を送る大型犬です。元来はカナダの沿岸地域で漁業の手伝いや荷物の運搬、海難救助を担う生活を送っていました。

性格は

  • 温厚
  • 落ち着きがある
  • 忍耐強い
  • 物事に動じない
  • 我慢強い
  • 頑固
  • 攻撃性は無いが、強い自己主張をする場合がある

大きな体故に些細なことに動じることはありません。でも子犬は特有のやんちゃさを発揮しイタズラの破壊レベルも想像以上だと覚悟が必要です。

ニューファンドランドは水辺での暮らしに順応するよう撥水性のある特殊な被毛をもっています。冬季の水温が身体にダメージを与えないよう水を弾き、豊富な毛量が体温の低下を阻止します。

耳は小さく、垂れ目で足には水かき用の膜があることもこの犬種だからこその特徴です。

暑さが何より苦手で日本の高温多湿な気候での生活は大きな負担になることを意識し、年間を通じた室温管理や体調管理が欠かせません。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるニューファンドランドのサイズ基準は

平均体高 成犬牡:71cm 成犬牝:66cm
平均体重 牡:約68kg 牝:約54kg
大きいサイズが望ましいが、均整、全体としての健全性、構造の力強さ、正しい歩様でない場合は好ましくないと定められています。

まさに超が付くほどの大型犬です。

毛色は

  • ブラック
  • ホワイト&ブラック
  • ブラウン

の3色が認められていて、伝統的な毛色はブラックです。真っ黒な巨体は時に熊と見間違えらえることもあるほどです。

日本で一般的に目にする大型犬よりもさらに一回り大柄な ニューファンドランドとの暮らしには十分な生活スペースと十分な運動ができる環境が必須です。

ニューファンドランドの歴史

ニューファンドランドはその名の通りカナダのニューファンドランド島で古くから漁業を生業をする人々と共に暮らしてきた自然発生種の犬です。祖先にはセントバーナードやグレートピレニーズを持つなど諸説あります。

この犬種が純血種登録に至ったきっかけは、19世紀初めにイギリスに持ち込まれたことです。大柄な体と温厚な性格は当時のイギリスでは大変珍しく、宮廷画家の注目を浴び数々の名画にその姿が描かれています。

その上、力持ちで従順、水を怖がることもなく過ごす姿は市民生活にもすぐに溶け込み、気がつけば世界的な人気犬種となりました。

ニューファンドランドの飼育頭数

JKCの統計によるニューファンドランドの飼育頭数は

年度飼育頭数ランキング
202011959位
20199565位
201811161位
201716849位

日本では ニューファンドランドの飼育に適した環境の確保が難しく、飼育頭数は数十年来大きな変動はありません。 ニューファンドランドとの暮らしは住宅はもちろんのこと運動や移動手段など様々な面で日本の規定サイズを超える場面が多く、家族に迎えるには十分な検討が必要です。

ニューファンドランドの年間飼育費用

実際にニューファンドランドと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード10,00012,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング15,000180,000
ペットホテル60,000
ペット用品3,00024,000
医療費80,000
合計36,000960,000

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※算出方法は、コチラをご覧ください。

ニューファンドランド との暮らしでは大型犬だからこその出費に備えた準備が欠かせません。特に高齢になると医療費がかさみ、超大型犬の受け入れ可能な動物病院をあらかじめ探しておく必要もあります。

大柄で相当量の毛量があるニューファンドランドのトリミング費用は高額ですが、抜け毛を取り除き被毛の通気性を確保することも効果的な暑さ対策となるので定期的なトリミングショップの利用をオススメします。

ニューファンドランドとの暮らしには室温管理が年間を通じて必須条件となり、エアコンは年中稼働させておくと考えておきましょう。

ニューファンドランドのケア

ニューファンドランドとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

〇耳掃除

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。 ニューファンドランド の被毛は撥水性がありなかなか汚れを落としにくいといわれています。被毛の汚れ、もつれ、毛玉は皮膚トラブルの原因になるので丁寧なお手入れが欠かせません。定期的にトリミングショップの利用をし、洗い残しや抜け毛の取り残しを解消してゆきましょう。

ニューファンドランドのまとめ

大きな体をゆったりと揺らしながら歩く姿はいつどこにいても注目の的です。撥水性のある被毛や水かきなどこの犬ならではの特徴をぜひ間近でみておきたいものです。

執筆 :ライター 大谷

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