目次
コーニッシュレックスとは
短くしっかりとした巻き毛で全身を覆われたスレンダーでシャープな印象のコーニッシュレックス。「宇宙からやってきた猫」といわれるほどにインパクトのあるイギリス原産のコーニッシュレックスの魅力に注目してみましょう。
コーニッシュレックスの特徴
コーニッシュレックスは小さな三角形の頭部と細身な体形、しなやかな動きと何といっても全身を覆う巻き毛が特徴です。
被毛は短く根元からカールしていて、一般的な短毛種とはまた違った印象を受けます。ただこの被毛はとても柔らかく繊細で手触りは抜群です。外見のイメージと手触りの良さのギャップに驚かされることもこの猫ならではの特徴です。
性格は
- 温厚
- 落ち着きがある
- 人見知り
- 遊び好き
コーニッシュレックスは計画的に輩出された猫種ならではの飼いやすさがあり、他猫とも友好的に暮らすことができます。
サイズ・毛色・体重など
コーニッシュレックスの平均的な体重は2~4㎏ほどです。スレンダーな外見そのままで体重も軽く細身です。
毛色はあらゆる色合いや模様が認められています。まさに世界に一匹だけの個性的な愛猫となること間違いなしです。
コーニッシュレックスの歴史
コーニッシュレックスは突然変異で誕生した家猫をもとに計画的な繁殖が行われ、新種の猫として輩出された歴史を持ちます。そのため純血種として認定を受けるまでの経緯が詳しく記録されています。
コーニッシュレックスの始まりは1950年7月21日、イギリスのコーンウォールで誕生した5匹の子猫でそのうちの1匹だけが全身をきつめの巻き毛で覆われていたことです。カリバンカーと名付けられたこの猫を飼主が獣医や遺伝学者のA.C.ジュードの助言のもとで母猫と交配させ、新たな子猫を誕生させるということを経て同様の特徴を持つ子猫を輩出し、さらにはシャムやロシアンブルー、アメリカンショートヘアなどとの異種交配を繰り返し、純血種としての認定を受けました。
純血種認定を受けてからまだ日が浅くまさに新種の猫そのものです。
コーニッシュレックスの飼育頭数
アニコムの統計によるコーニッシュレックスの飼育頭数は
※飼育頭数、順位は「アニコム 家庭どうぶつ白書」参照
年度 | 飼育頭数 | ランキング |
2020 | ランキング圏外 | |
2019 | ランキング圏外 | |
2018 | ランキング圏外 | |
2017 | ランキング圏外 |
猫ブームの影響を受け、世界中の希少な猫が注目を浴びています。日本でもコーニッシュレックスの知名度はあがりつつあるものの、まだまだ繁殖を手掛ける専門家の数はごくわずかで、飼育している家庭も数えるほどしかありません。購入する際は想像以上の高額になることを承知しておきましょう。
コーニッシュレックスの年間飼育費用
実際にコーニッシュレックスと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?
一か月(単位:円) | 一年 (単位: 円) | |
キャットフード | 3,000 | 36,000 |
トイレ用品 | 1,000 | 12,000 |
ペットホテル | 30,000 | |
ペット用品 | 2,000 | 24,000 |
医療費 | 30,000 | |
合計 | 6,000 | 132,000 |
※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります
※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)
※算出方法は、コチラをご覧ください。
小柄で温厚なうえに、特徴的な遺伝子疾患もなく比較的飼いやすい猫の一種です。日ごろからワクチンやノミダニ駆除剤など予防医療も万全に済ませ健康的な暮らしを心掛けましょう。
コーニッシュレックスのケア
コーニッシュレックスとの暮らしで習慣化すべきお手入れは
【毎日】
〇歯磨き、デンタルケア
デンタルケア製品は、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。ウエットフードを主食とする場合や頻繁に与える機会が多い場合、加齢とともに歯垢や歯石の付着が目立つようになります。口内トラブルは激しい痛みを伴い、絶食に至る場合もあるので、日ごろからのケアが効果的です。
【月に一度】
〇爪切り
爪を定期的に切ることで、室内での爪とぎ軽減につながります。ただ中には爪切りを過度に嫌がる猫もいるので、無理強いは危険です。
【週に数回、季節や体調に応じて】
週に数回を目安にスリッカーで被毛の根元からブラッシングをしましょう。ブラッシングの際は、市販のブラッシングスプレーを利用すると、静電気を予防し、スムーズに櫛を通すことができます。
コーニッシュレックス のまとめ
とてもインパクトのある外見から、好き嫌いの好みがわかれるコーニッシュレックスですが、スマートな体形としっかりとした巻き毛はとても個性的で猫好きな方ならきっとこの魅力をわかってくれるのではないでしょうか。
執筆 :ライター 大谷