フラットコーテッド・レトリーバーの基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

フラットコーテッド・レトリーバー とは

黒く艶のある被毛とスマートで引き締まったボディラインが魅力のフラットコーテッド・レトリーバー。明るく社交的な性格でスポーツ万能な フラットコーテッド・レトリーバー  の魅力に注目してみましょう。

フラットコーテッド・レトリーバー の特徴

スマートな体形と風になびく飾り毛からアイリッシュ・セッターと同種と勘違いされてしまうこともありますが、実はゴールデンやラブラドールと同じ「レトリバー」の一種です。

性格は

  • 明るい
  • 社交的
  • テンションが高い
  • 遊び好き

と高評価される反面で

  • 落ち着きがない
  • しつけの覚えが悪い
  • 神経質

といわれることもあります。ただ攻撃性は全くないので、根気強くトレーニングを重ねることで、素晴らしいパートナードッグになってくれる犬種です。

またフラットコーテッド・レトリーバーが落ちつきがないといわれる理由には彼らの担う狩猟での役割があります。フラットコーテッド・レトリーバーは湖の周辺などをテンション高く走り周り、水鳥を飛び立たせる役割を担います。飛び立った水鳥を飼い主が仕留めると、傷つけることなく咥え、飼い主の元へと運びます。このような役割があるからこそ、一か所にじっとしていること、大人しく待機することがやや苦手です。

運動量は

大型犬ならではの十分な運動が欠かせません。ドッグランなど全力で走りまわる機会や他犬とじゃれ合い遊ぶ機会を習慣的に設けましょう。

毎日の生活でも愛犬ならではの「役目」を与えることで達成感を得られ、ストレス解消につながるので、ぜひ「役目」を見つけてあげてください。

しつけは

明るく社交的で好奇心旺盛な性格から、2,3歳までは散歩中に突然走りだしたり、飛びついたり、室内でイタズラをしたりということも多々あります。しつけは専門家に相談の上計画的に取り組んでゆきましょう。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるフラットコーテッド・レトリーバー  のサイズ基準は

理想体高 牡:59~61.5cm  
     牝:56.5~59cm
理想体重 牡:27~36kg   
     牝:25~32kg

フラットコーテッド・レトリーバーはスマートで均整の取れた体形も特徴の1つです。JKCではほとんどの犬に体高の基準を設けていませんが、フラットコーテッド・レトリーバーに関しては例外です。

レトリバー種特有の丸みを帯びた体形ではなく、細く長い手足、引き締まった体形です。

走る姿は被毛が風になびき、大変な美しさです。

被毛は定期的なカットが必要なく、シャンプー、ブラッシングでお手入れは十分です。

毛色は

ブラックが大半ですが、JKCではレバーと呼ばれる明るい茶色も認められています。

フラットコーテッド・レトリーバー の歴史

フラットコーテッド・レトリーバーは比較的新しい犬種で、現在の外見に近づいたのは 1864年の展覧会 以降です。

それまでの数年間、初めて展覧会に参加した当時はラブラドールや他犬種と同種と扱われていたものの、徐々に被毛や体形が改良されました。

日本ではバブル期後半にアイリッシュ・セターやアフガンハウンドなどのスマートな大型犬が注目を集めた時期に 登場しています。

フラットコーテッド・レトリーバー の飼育頭数

JKCの統計によるフラットコーテッド・レトリーバー  の飼育頭数は

  • 2023年 308頭 39位
  • 2022年 289頭 41位
  • 2021年 351頭 37位
  • 2020年 333頭 36位
  • 2019年 376頭 34位
  • 2018年 404頭 35位
  • 2017年 379頭 34位
  • 2016年 446頭 33位

<飼育頭数推移>

波はありますが減少を続けています。

<フラットコーテッド・レトリーバーの飼育割合>

2023年:0.1%

※飼育頭数の登録数割合

フラットコーテッド・レトリーバーは30年ほど前、バブル期後半の大型犬ブームの際に注目を浴び、日本での飼育頭数が増加しました。

その後は大型犬ブームが下火になり次第に頭数も減少していますが、ドッグスポーツやサーフィンなどを愛犬と楽しみたいという方を中心に人気があり、イベントや大会会場でたびたび出会うことができます。

体重は他大型犬に比べ軽いものの、背が高く意外に大柄になるので家族に迎えたい場合は、ぜひ一度成犬のフラットコーテッド・レトリーバーに会ってから検討しましょう。

フラットコーテッド・レトリーバーの年間飼育費用

実際にフラットコーテッド・レトリーバー  と暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード5,00060,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング8,00096,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費40,000
合計16,000262,000

※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※算出方法は、コチラをご覧ください。

フラットコーテッド・レトリーバーの一か月のドッグフード消費量は8~10㎏ほどです。生後1年半ほどまでは栄養価の高い子犬専用フードを必ず与え、身体的な成長を促しましょう。その後は肥満やアレルギーに注意しながら、良質で栄養バランスの整ったドッグフードを選びましょう。

お手入れは自宅でも十分ですが、抜け毛の多い春秋はトリミングショップの利用もオススメです。

フラットコーテッド・レトリーバー のケア

フラットコーテッド・レトリーバー  との暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

〇耳掃除

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除き、飾り毛部分はブラシを使いながら丁寧にドライヤーをかけましょう。

飾り毛は一旦切りそろえてしまうと再度生えそろわない場合があるので注意しましょう。

フラットコーテッド・レトリーバーとお出かけする方法

ペットと一緒に行ける施設

ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。

愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。

特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。

また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。

車移動・タクシーの注意点

ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!

少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。

最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。

車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。

そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。

近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。

ペットとタクシーについて>>

電車移動の注意点

電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットと電車について>>

バス移動の注意点

バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットとバスについて>>

飛行機移動の注意点

ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。

そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。

結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!

但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。

ペットと飛行機移動を解説>>

お出かけ先での注意点

ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。

全国対応版!のおでかけスポットはこちら

ペットと楽しめるイベント情報

ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。

イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。

最新のペットイベントの情報はこちら

またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。

イベントのマナーについてはこちらの記事をご覧ください>>

フラットコーテッド・レトリーバー のまとめ

明るく陽気な性格と優れた身体能力、美しい被毛と誰もが目を留める犬種です。若いうちはしつけに手間取ることもありますが、根気強く接することで素晴らしい家族になること間違え無しです。

この犬種におすすめのドッグフード>>






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執筆 :ライター 大谷

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