シンガプーラの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

シンガプーラとは

「世界最小の猫」「小さな妖精」と呼ばれ、セピア色の美しい被毛を持つ猫がシンガプーラです。体も鳴き声も小さいものの、存在感は大きく、遊び好きで甘えん坊なシンガプーラの魅力に注目してみましょう。

シンガプーラの特徴

世界最小の猫と呼ばれるシンガプーラは、小さいながらも筋肉質で均整の取れたスマートな体形、俊敏な動き、好奇心旺盛な性格です。

性格は

  • 温厚
  • 甘えん坊
  • 活発
  • 遊び好き

鳴き声が小さいことから大人しい猫といわれることもありますが、これは声が小さいという意味であって、のんびりしている、じっとしているという意味ではありません。シンガプーラは小さいながらも動きは俊敏で、かくれんぼ遊びや獲物を見つけ物陰からとびかかるなどの遊びが大好きです。

シンガプーラとの暮らしには、退屈や運動不足にならないようキャットタワーやキャットステップ、猫の関心をひくようなオモチャがオススメです。

サイズ・毛色・体重など

世界最小の猫といわれるシンガプーラは成猫のオスでも体重が2kgほどで、一般的な成猫のオスは3~5㎏ほどが目安ですから半分ほどのサイズです。

ただペット用に繁殖されたシンガプーラは本来の基準に比べ大柄で体重が3㎏を超えることも珍しくありません。

毛色は、「 セピアアグーティ 」の一色のみです。尾先や背筋に黒い差し毛があります。アビシニアンと似た毛色を持つことから間違えられることもありますが、アビシニアンよりも小柄で性格は温厚です。

瞳の色は 、グリーン、ヘーゼル、イエロー の3色です。目はアーモンド形の切れ長でアイラインが濃いので瞳の色が際立ち、シンガプーラの美しさがより引き立ちます。

シンガプーラの歴史

シンガプーラは原産国であるシンガポールでは古くから見かけることの多い猫種でしたが当時現地では特段注目されることのない存在でした。しかし1972年にアメリカ人夫婦が現地でシンガプーラに出会い、小柄で美しい猫に魅了され、アメリカに連れ帰ったことがきっかけで、キャットショーへ参加、純血種としての認定を受けに至ります。シンガプーラが純血種として認定を受けたのは1979年のことです。

日本では1990年代のペットブームの最中に初めてペットショップに並び、注目を集めたものの、当時は猫といえば雑種、屋外飼育が当たり前な時代であり、高額な値段のついたシンガプーラはさほど大きな話題にならずに終わりました。

その後、現在のペットブームが起き、再度シンガプーラは注目を集めているものの、小柄な猫ゆえに出産頭数が少なく、外見的な特徴も少ないことから一部の愛猫家の間で愛される存在となっています。

シンガプーラの飼育頭数

アニコムの統計によるシンガプーラの飼育頭数は

※飼育頭数、順位は「アニコム 家庭どうぶつ白書」参照

<年度 飼育頭数 飼育頭数順位>

  • 2023年 1,114頭 22位
  • 2022年 965頭 22位
  • 2021年 870頭 22位

<飼育割合>

2023年:0.5%

※飼育頭数の登録数割合

この猫種におすすめのドッグフード>>

ここ数年、これまでにない猫ブームの中で、シンガプーラにも再度注目が集まっています。小柄なこと、鳴き声が小さいことからマンションでも飼いやすいと評価され、都心部を中心に人気が高まっています。

シンガプーラの年間飼育費用

実際にシンガプーラと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
キャットフード2,00024,000
トイレ用品1,00012,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計5,000120,000

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

小柄なシンガプーラの一か月のキャットフード消費量の目安は1,2㎏ほどです。生後半年未満の子猫は少食、偏食が目立ち、食事選びや食事量の管理は念入りさが必要です。

トリミングは必要ありませんが、月に1度程度の爪切りは必要で、嫌がる場合はトリミングショップや動物病院を利用しましょう。

シンガプーラのケア

シンガプーラとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

デンタルケア製品は、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。ウエットフードを主食とする場合や頻繁に与える機会が多い場合、加齢とともに歯垢や歯石の付着が目立つようになります。口内トラブルは激しい痛みを伴い、絶食に至る場合もあるので、日ごろからのケアが効果的です。

【月に一度】

〇爪切り

爪を定期的に切ることで、室内での爪とぎ軽減に効果的です。ただ中には爪切りを過度に嫌がる猫もいるので、無理強いは危険です。

【週に数回、季節や体調に応じて】

〇ブラッシング

抜け毛が気になる時はラバーブラシや獣毛ブラシでブラッシングをしましょう。ブラッシングは全身のマッサージ効果や猫とのコミュニケーション効果もあります。

シンガプーラのまとめ

美しい外見と小柄で甘えん坊な性格のシンガプーラ。いつまでも子猫のようなサイズ感がたまらないと人気です。小さいながらも活発で遊び好きな性格なので、一緒に暮らせばきっと楽しい時間を過ごせるはずです。

執筆 :ライター 大谷

犬猫生活キャットフード



モグリッチ
※この投稿にはプロモーションを含みます
 あなたにオススメ