ウェルシュ・コーギー・カーディガンの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

ウェルシュ・コーギー・カーディガンは

ワイルドな顔立ちとキツネのような大きな尻尾と耳を持ち一見するとコーギーではないのではと勘違いされてしまうウェルシュ・コーギー・カーディガン。知的でパワフル、野性味あふれるウェルシュ・コーギー・カーディガンの魅力に注目してみましょう。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの特徴

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの特徴は何と言ってもまるでキツネと勘違いされてしまう外見です。街中で見かけるコーギーとは違った野性味あふれる姿からもわかるように実はコーギーには2種類のタイプがいます。 ウェルシュ・コーギー・カーディガンはペンブローグと呼ばれる白茶色で尻尾の無いコーギーとは別タイプで血統証発行団体でも別犬種として登録されています。

性格は

  • 独立心が強い
  • 知的で状況判断に長けている
  • 飼い主に忠実
  • 飼い主以外には一線を引く

愛嬌たっぷりなペンブローグに比べ落ち着きがあり冷静さを漂わせているタイプです。誰にでも愛想よく接することは苦手で、好き嫌いがはっきりと分かれています。

非常に知的で高度な訓練も習得できますが、従順に従う相手を明確に区別し、飼い主を見限ると徹底した横暴さを見せることもあります。一般家庭や犬の飼育初心者では飼いならすことが難しい犬種です。

運動量は非常に多く、飼い主と朝夕のんびり歩く程度では不十分です。持ち前の筋力を存分に発揮し全力疾走をしたり、他犬と対等にじゃれ合う時間が毎日必要です。運動不足はストレス過多を招き問題行動につながる場合があるので注意しましょう。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるウェルシュ・コーギー・カーディガンのサイズ基準は

理想体高:30cm
体重:サイズと調和が取れ、全体的なバランスが最重要事項である

と定められています。 ウェルシュ・コーギー・カーディガンはペンブローグよりも一回り大柄で、オスはボーダーコリーを短足にした程度のサイズといわれるほどです。キャリーバックや抱っこで気軽に連れ出せるサイズの犬ではありません。

毛色は ブルー・マール、ブリンドル、レッド、セーブル、ブリンドル・ポイントを伴うトライカラー、及びレッド・ポイントを伴うトライカラーが認められています。どの毛色であっても鼻の色は黒が望ましいと定められています。

レッドのウェルシュ・コーギー・カーディガンとペンブローグの違いは体格や顔立ち、尻尾の形状などで見分けることができます。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの歴史

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの歴史は大変古く、4000年以上も前のイギリスですでに牧羊犬として活躍していたことが記録されています。非常に有能で身体的にも知的にも秀でたこの犬はウェールズ地方で長年暮らしていたものの、当時は広くその存在が知られることを懸念する動きがあり、存在が注目を浴びたのはごく近年のことです。

日本でも1990年代にペンブローグのブームが起きた時に、若干注目を浴びたものの、ペンブローグとはまるで異なる犬種として人気は短期間で低迷しています。

ちなみにイギリス王室で暮らすロイヤルドッグはコーギーの中でもペンブローグの方です。温厚で社交的、遊び好きなペンブローグはロイヤル文化の大切な一員です。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの飼育頭数

JKCの統計によるウェルシュ・コーギー・カーディガンの飼育頭数は

年度飼育頭数ランキング
20204976位
20198667位
20186971位
20175675位

コーギー人気の火付け役となったペンブローグに遅れ日本でも注目を浴びた ウェルシュ・コーギー・カーディガンですが、体格が大きく、野生的で独立心の強い気質からペットとしての人気はさほど高くはありません。アジリティや高度なトレーニングの相棒としてペット飼育上級者に愛される犬種です。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの年間飼育費用

実際にウェルシュ・コーギー・カーディガンと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード4,00048,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング500060,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計12,000204,000

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※算出方法は、コチラをご覧ください。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンは非常に食欲旺盛ですが、胴長短足の体形に肥満は禁物です。食事量や体重の管理を徹底しましょう。

被毛のカットは必要ありませんが、毛量が多く抜け毛が想像以上にあるので定期的にトリミングショップの利用をオススメします。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンのケア

ウェルシュ・コーギー・カーディガンとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除いてあげましょう。コーギーは肛門腺の位置が奥まった箇所にあるため絞り残しが起こりがちです。定期的に動物病院やトリミングショップで肛門腺絞りを済ませておきましょう。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンのまとめ

ワイルドな外見と想像以上の知能の高さを発揮してくれる最高の相棒となりうる ウェルシュ・コーギー・カーディガン。ただ一般家庭での穏やかな暮らしは物足りなさを感じてしまうタイプなので、家族に迎える時は自身の時間や体力に余裕があるかを十分考えてみてください。

執筆 :ライター 大谷

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