バセット・ハウンドの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

バセット・ハウンドとは

地面に届くほどに長く大きな耳、短足胴長な体を揺らしながら歩く姿がとてもチャーミングなバセット・ハウンド。ビーグルと間違われてしまうこともあるユニークなバセット・ハウンドの魅力に注目してみましょう。

バセット・ハウンドの特徴

バセット・ハウンドはユニークで愛嬌たっぷりな愛されキャラであることから世界中でブランドのイメージキャラクターを勤めたり、テレビやCM、映画などに登場しています。

時折見せる上目遣いの表情に魅了され、つい甘やかしてしまいたくなるのもこの犬種ならではです。

性格は

  • 明るく陽気
  • 賢い
  • やんちゃ
  • 甘えん坊
  • 頑固でこだわりが強い
  • 食いしん坊
  • わがまま

大きな体ゆえの自分のパワフルさを自覚しているので、実力行使に出ることがたびたびあります。大人でも力づくでバセット・ハウンドをコントロールすることはできないので、日ごろからしつけを徹底しておきましょう。

運動は

元来の狩猟犬相当の十分な運動が必要です。運動不足はストレスや肥満の原因になり問題行動や足腰の不調につながる可能性があります。

しつけは

猟犬種ならではの知能の高さはあるものの、持ち前の明るさで叱られても気にも留めない傾向があります。最終的にはわがまま放題な暮らしぶりになってしまうケースが多いので、子犬のうちから専門家の指導を受け徹底した訓練が必要です。

特に食べ物への執着が強く、誤飲や盗み食い、留守中の食べ物漁りには相当な注意が必要です。

バセット・ハウンドは広大な野山の狩猟で活躍した犬特有の響きわたる大きな声質をもっています。室内での無駄吠えは相当な騒音になるので、子犬のうちから対策を兼ねたしつけが必要です。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるバセット・ハウンドのサイズ基準は

体高 33~38cm

と定められています。体高だけで比較すると柴犬やビーグルと大差はありませんが、バセット・ハウンドの標準体重は20㎏前後もあり、大柄なオスは25㎏を超えることも珍しくありません。想像以上に重量があるので大人でも簡単に抱き上げることはできません。

毛色は ブラックとホワイトとタンのトライ・カラーかレモンとホワイトのバイ・カラーが一般的です。レモンは大変希少で大半が白黒茶の3色です。

バセット・ハウンドの歴史

バセット・ハウンドは16世紀のフランスの赤鹿狩り用の猟で活躍した犬種をさらに改良し輩出されたと記録が残されています。ヨーロッパには似たような毛色を持つ様々な猟犬がいた中で、バセット・ハウンドは 1866年にイギリスに渡り、1884年にはバセット・ハウンド・クラブが設立され、アレクサンドラ王妃の後援を受け純血種としての立場を確立しました。

その後他犬種との交雑が行われ、当初の姿より外見の変化はあったものの、現在でも世界中で人気を博しています。

バセット・ハウンドの飼育頭数

JKCの統計によるバセット・ハウンドの飼育頭数は

年度飼育頭数ランキング
202013056位
201913157位
201818048位
201719048位

日本でバセット・ハウンドが一躍有名になったのは「ハッシュ・パピー」というアパレルブランドがきっかけです。愛嬌たっぷりな外見と上目遣いの表情で誰もが魅了され、注目度が高まりました。ただ室内で飼うには大型なこと、相当な運動が必要なことから飼育頭数の大幅な増加は無く、ごく一部の愛犬家の飼育に限られています。

バセット・ハウンドの年間飼育費用

実際にバセット・ハウンドと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード5,00060,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング8,00096,000
ペットホテル30,000
ペット用品3,00036,000
医療費40,000
合計17,000274,000

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※算出方法は、コチラをご覧ください。

バセット・ハウンドはとても食欲旺盛ですが肥満には注意が必要です。また皮膚が生まれつきデリケートな体質なので食事は高品質で安全性の高い物に限定してください。

垂れた耳は慢性的な外耳炎を発症しやすく、定期的な通院が必要です。高齢になると胴長短足の体形ゆえに関節や足腰の痛みが多くなり医療費がかさみます。

バセット・ハウンドのケア

バセット・ハウンドとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

〇耳掃除

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除いてあげましょう。

バセット・ハウンドには特有の強い体臭があります。この体臭はシャンプーの翌日には気になる、不快と感じることもあるでしょう。ただシャンプーの回数を増やしたり、洗浄力の高いシャンプーを使用しても体臭を消し去ることはできません。このような解決法は皮膚にダメージをあたえ皮膚トラブルの原因になるので控えましょう。

バセット・ハウンドのまとめ

悠々とした動きや表情豊かな甘えん坊のバセット・ハウンドは家族の中心になってたくさんの話題を作ってくれる存在です。でも我が強い犬種でもあるので、どんなに可愛くてもしつけは念入りに行い、わがまま放題に育ててしまわないよう心がけましょう。

執筆 :ライター 大谷

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