マンクスの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

マンクスとは

猫の尻尾は顔以上に表情豊かといわれます。しなやかに動く長い尻尾は猫の魅力でもありますがマンクスには尻尾がありません。ユニークな特徴を持つマンクスの魅力に注目してみましょう。

マンクスの特徴

マンクスの特徴はなんといっても短い尻尾です。尻尾が無いといってもお尻に触れるとゴリゴリとした骨格を確認することができるうえ、尻尾の長さにも4つの種類があります。

尻尾が根元からまるで無い様に見えるタイプもいれば、一般的な猫の半分程度の長さの尻尾がある場合もあります。

世界的に見ても尻尾の無い猫は大変希少で、登録されている猫ではマンクスとマンクスを祖先に持ち輩出されたキムリックに限定できるほどです。

性格は

  • 物静か
  • 人見知り
  • 他犬や他猫とは一定の距離を保ち暮らす
  • 飼い主以外には懐かない

元来は野猫であったことから、甘えん坊な仕草を見せることは少なく、独立したマイペースなタイプです。小さな子供の遊び相手には不向きで、大人との落ち着いた生活に向いています。

マンクスの中でもマンピーと呼ばれる尻尾が根元からまるで生えていないタイプは、この部位が大変過敏です。不用意に触れると突然機嫌が悪くなったり、攻撃的な態度を見せることがあるので注意しましょう。

マンクスの短尾は先天性の特徴です。ただこの特徴は劣性遺伝とされ、繁殖にはリスクを伴います。ごくまれに長毛種の子猫が誕生することや高い確率で先天性疾患を持つ子猫が誕生するので繁殖には相当な知識と経験が必要です。

サイズ・毛色・体重など

マンクスの体重は3~5㎏ほどです。一般的な日本猫と同等のサイズですが骨太で頑丈な骨格なので抱き上げると重量感があります。

被毛は短毛種のみであらゆる毛色が認められています。

マンクスの歴史

マンクスはイギリスのマン島に古くから生息する野猫の1種でした。島嶼部ならではの閉鎖された棲息環境の中で、短尾猫同士の交配が進み自然発生的に新滝的な特徴が固定化されたといわれています。

人為的に輩出されて猫種でないことから、マンクスには様々な言い伝えがありその一部は

  • ネズミを追いかけていた猫が、ノアの箱舟に最後に飛び乗ろうとして尻尾が扉に挟まれてしまった
  • マン島を根城にしていた海賊が帽子の飾りとして長いネコの尻尾をみんな切り取ってしまった
  • マンクスは断尾を繰り返していたら尻尾が無い猫が産まれるようになった

等があります。数百年前にはすでにマンクスに似た猫が確認されていたことから、まだまだたくさんの言い伝えがあります。

マンクスが純血種として登録を受けたのは 1901年にイギリスでクラブが設立された時です。その後マンクスを祖先に持つキムリックの誕生もあり、特徴的な尾は受け継がれています。

マンクスの飼育頭数

アニコムの統計によるマンクスの飼育頭数は

※飼育頭数、順位は「アニコム 家庭どうぶつ白書」参照

年度飼育頭数ランキング
2019 ランキング圏外
2018 ランキング圏外
2017ランキング圏外
2016ランキング圏外

マンクスに似た短尾を持つ猫は世界中で確認されていますが、マン島に由来を持ち、純血種と断定できる猫はごくわずかです。日本ではマンクスのような独立心の強い猫種は人気が低く、飼育頭数もごくわずかにとどまっています。

マンクスの年間飼育費用

実際にマンクスと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
キャットフード3,00036,000
トイレ用品1,00012,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計6,000132,000

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

短毛でお手入れの費用が掛からず、食費も一般的な猫と大差はありません。特段手がかかる猫ではありませんが、甘えん坊でお世話のし甲斐が感じられるタイプではないことはあらかじめ知っておきましょう。

マンクスのケア

マンクスとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

デンタルケア製品は、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。ウエットフードを主食とする場合や頻繁に与える機会が多い場合、加齢とともに歯垢や歯石の付着が目立つようになります。口内トラブルは激しい痛みを伴い、絶食に至る場合もあるので、日ごろからのケアが効果的です。

【月に一度】

〇爪切り

爪を定期的に切ることで、室内での爪とぎ軽減につながります。ただ中には爪切りを過度に嫌がる猫もいるので、無理強いは危険です。

【週に数回、季節や体調に応じて】

週に数回を目安にスリッカーで被毛の根元からブラッシングをしましょう。ブラッシングの際は、市販のブラッシングスプレーを利用すると、静電気を予防し、スムーズに櫛を通すことができます。

マンクスのまとめ

古くから存在する野猫ならではの風貌と気質を持つマンクスは日本での室内飼育に必ずしも適してはいません。イギリスのマン島だから誕生することができた希少な猫として知っておくにとどめておきましょう。

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執筆 :ライター 大谷

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