ピクシーボブの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

ピクシーボブとは

 洋ナシのような丸みを帯びた体形と短い尻尾、吊り上がった瞳と野性味と愛嬌が混在する印象的な猫がピクシーボブです。世界的に大変希少なピクシーボブの魅力に注目してみましょう。

ピクシーボブの特徴

まるで洋ナシの様といわれる丸みを帯びた体形が特徴的です。猫の中では大変珍しい社交性の高い性格で、家族に甘え暮らしたり、多頭飼いにも向いています。

吊り上がった瞳から気が強い印象を持たれがちですが内面と外見にはギャップがあります。

ピクシーボブはとても知能が高く犬並みに人間の言葉を理解し、行動するといわれています。ただその知能の高さからやきもちを焼くことも多く、時にはストレスや嫉妬からイタズラをしてしまうこともあります。

ピクシーボブの特徴の1つに多指症があります。この特徴はすべての固体に見られるわけではありませんがごくまれに1本の足に多指や7本の指を持つ個体が誕生する場合があります。多指は先天性異常ではありますが生命に危険はなくピクシーボブに限って血統証発行団体でも容認されています。

サイズ・毛色・体重など

ピクシーボブは大型猫種の分類されます。骨格は筋肉質で骨太で体重は4~5㎏が大半ですが、オスは10㎏前後にまで大柄になることも珍しくありません。

体の大きさからもわかるように俊敏なタイプではありません。

被毛は短毛で、極まれに中短毛種が誕生する場合もあります。

ピクシーボブの特徴でもある短い尻尾は、名前の由来でもありますが人為的な輩出された歴史もあり、長い尻尾を持ち生まれる子猫も少なくありません。一部の愛猫家やブリーダーの中には断尾をする方もいますが、キャットショーでは断尾は禁止されています。

ピクシーボブの歴史

ピクシーボブは1985年にアメリカ・ワシントン州に住んでいたキャロル・ブリュワーと言う女性が計画的に輩出を手掛けた比較的歴史が浅い猫種です。彼女が共に暮らす2頭のオス猫のうち1頭は指の数が多い多指症で、もう1頭は大変大柄で尾が短く、ヤマネコのような外見をしていたと記録が残されています。
ブリュワーは2頭のオス猫を隣人の飼育していたブラウンスポットのメス猫と交配し、尾の長い1頭を家族に迎え「ピクシー(小さな妖精)」という名前を付けました。 その後、ブリュワーは多指症の子猫を続々と飼育しワシントン州カスケード山脈の麓で、新たに探した計23頭の猫を親としてピクシーやその子孫との交配による育種を開始しました。 しかしヤマネコを起源とする新種猫や純血種猫の登録は困難を極め、様々な血統証発行団体から不認定を受けます。

ピクシーボブの特徴でもヤマネコの血統は遺伝子検査でも100%の確認ができず、現在でも一部の血統証発行団体でのみ公認を受けるにとどまっています。

ピクシーボブの飼育頭数

アニコムの統計による ピクシーボブ  の飼育頭数は

※飼育頭数、順位は「アニコム 家庭どうぶつ白書」参照

年度飼育頭数ランキング
2019 ランキング圏外
2018 ランキング圏外
2017ランキング圏外
2016ランキング圏外

純血種のピクシーボブと断定できる個体は世界的に見ても極わずかです。起源となった猫が土着の猫であったことから似たような特徴を持つ猫は多くみられます。

ピクシーボブの年間飼育費用

実際に ピクシーボブ  と暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
キャットフード3,00036,000
トイレ用品1,00012,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計6,000132,000

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※算出方法は、コチラをご覧ください。

飼育費用は一般的な猫の飼育費用と大差はありません。 被毛の手入れは定期的にブラッシングやコーミングを行う程度で十分です。

ピクシーボブの輩出にあたって無理な交配がされなかったこともあり、この猫種に限って発症率の高い病気もありません。

ピクシーボブのケア

ピクシーボブ  との暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

デンタルケア製品は、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。ウエットフードを主食とする場合や頻繁に与える機会が多い場合、加齢とともに歯垢や歯石の付着が目立つようになります。口内トラブルは激しい痛みを伴い、絶食に至る場合もあるので、日ごろからのケアが効果的です。

【月に一度】

〇爪切り

爪を定期的に切ることで、室内での爪とぎ軽減につながります。ただ中には爪切りを過度に嫌がる猫もいるので、無理強いは危険です。

【週に数回、季節や体調に応じて】

週に数回を目安にスリッカーで被毛の根元からブラッシングをしましょう。ブラッシングの際は、市販のブラッシングスプレーを利用すると、静電気を予防し、スムーズに櫛を通すことができます。

ピクシーボブのまとめ

とても知能が高く、甘えん坊でのんびりとした大型猫です。社交性の高さから人気がある猫ですが日本ではなかなか出会う機会がないので、キャットショーなどで出会えることを期待しましょう。

執筆 :ライター 大谷

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