ドーベルマンの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

ドーベルマン とは

警察犬と聞くと真っ先にこの犬種を誰もが思い浮かべるのではないでしょうか。高い知能と優れた運動能力、均整の取れたスマートな体形とどこから見ても申し分のないエリートと呼ぶにふさわしい犬です。犬界のトップに君臨するドーベルマンの魅力に注目してみましょう。

ドーベルマン の特徴

性格は

  • 友好的
  • 人間が大好きな甘えん坊
  • シャイ
  • 神経質
  • 温厚

と外見の精悍なイメージと内面とでだいぶギャップがあります。実はドーベルマンはとても繊細でシャイな性格です。それゆえに些細な異変や物音を瞬時に察知し身を守るために的確な行動をとることができるのです。

しつけ

生後間もないうちから専門家に指導を受け徹底した訓練が必要です。これはドーベルマンが凶暴で危険な犬だからではありません。逆に人や犬が大好きで遊び好きな性格だからです。公園やドッグランではうれしさのあまりテンションがあがり駆け出してしまったり、家族の声に耳を傾けないこともあります。でもこの行動は周囲に恐怖を与え、時には無意識ながらも周囲に怪我を負わせてしまう場合もあります。どんな場面でも周囲に恐怖を危険を与えることの無い様に徹底したしつけとマナーの習得がこの犬種には必須です。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるドーベルマンのサイズ基準は

体高
牡:68~72cm
牝:63~68cm
ミディアム・サイズが望ましい。
体重
牡:約40~45kg
牝:約32~35kg

スマートで引き締まったボディライン、立ち上がった時には大人の腰のあたりに頭頂部が並びます。

ドーベルマンの特徴である毛色についてもJKCでは細かく基準が定められています。毛色は赤褐色(rust red)の明瞭なマーキング(タン・マーキング)を伴うブラックまたはブラウンの2つのカラー・バラエティーがある。タン・マーキングはマズルの両頬、眉上、喉、前胸の2カ所、中手、中足、足、大腿と前腕の裏側及び尾の下に見られる。

ドーベルマンといえばピンと尖り立ち上がった耳の形が印象的です。この耳もドーベルマンの精悍さを引き立てています。でも実はこの耳は生まれ持っての形状ではなく生後数か月で断耳という切除を行い整形したものです。最近では日本だけでなく海外でもこの行為は好ましくない習慣とされ断耳を行わないケースが増えています。

ドーベルマン の歴史

ドーベルマンの名前の由来は最初の繁殖者であるフリードリッヒ・ルイス・ドーベルマン(1834.1.2~1894.6.9)にちなんでいます。ドイツが生み出した世界最高峰の犬ともいわれあらゆる面で優れた特徴を持つ犬です。

最初の繁殖者であるドーベルマン氏は 屠畜解体業者であり共に仕事に就く大変優れた犬を求め、様々な犬を異種交配させより優れた犬の輩出に取り組みました。

結果誕生したドーベルマンは警察犬や特殊使役犬として世界中で活躍をしています。

日本でも長年にわたり警察犬として華々しい活躍を見せています。一般家庭でも飼育されるケースはありますが特殊な犬種ゆえに様々な課題があるのも事実です。

ドーベルマン の飼育頭数

JKCの統計によるドーベルマンの飼育頭数は

  • 2023年 360頭 36位
  • 2022年 390頭 36位
  • 2021年 272頭 41位
  • 2020年 298頭 40位
  • 2019年 254頭 40位
  • 2018年 277頭 40位
  • 2017年 365頭 35位
  • 2016年 369頭 35位

<飼育頭数推移>

波はありますが横ばいで推移しています。

<ドーベルマンの飼育割合>

2023年:0.1%

※飼育頭数の登録数割合

上記の飼育頭数には警察犬や特殊使役犬、訓練所に属するドーベルマンもすべて含まれています。それらの頭数を差し引くと、一般家庭で飼育されている数がごくわずかなことがうかがえます。

大変素晴らしい犬種ですが、にもかかわらず一般家庭での飼育頭数が少ないことを考えると安易な飼育には向かないといえるでしょう。

ドーベルマンの年間飼育費用

実際にドーベルマンと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード5,00060,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング10,00012,000
ペットホテル40,000
ペット用品2,00024,000
医療費40,000
合計18,000296,000

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※算出方法は、コチラをご覧ください。

大型犬ゆえに飼育にかかる費用は十分に工面をする必要があります。またドーベルマンは一部の自治体では飼育に様々な制約が定められています。ペットホテルやトリミングの受け入れが難しいと断られる場合もあるので、家族に迎える前に自宅近隣でサービスを受けることができるのかどうかを確認しておきましょう。

ドーベルマン のケア

ドーベルマンとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

〇耳掃除

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除いてあげましょう。

ドーベルマンとお出かけする方法

ペットと一緒に行ける施設

ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。

愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。

特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。

また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。

車移動・タクシーの注意点

ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!

少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。

最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。

車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。

そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。

近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。

ペットとタクシーについて>>

電車移動の注意点

電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットと電車について>>

バス移動の注意点

バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットとバスについて>>

飛行機移動の注意点

ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。

そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。

結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!

但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。

ペットと飛行機移動を解説>>

お出かけ先での注意点

ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。

全国対応版!のおでかけスポットはこちら

ペットと楽しめるイベント情報

ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。

イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。

最新のペットイベントの情報はこちら

またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。

イベントのマナーについてはこちらの記事をご覧ください>>

ドーベルマン のまとめ

黒く艶のある被毛と引き締まったスレンダーな体形、走る姿はまさにトップアスリートです。ドーベルマン本来の魅力を間近で眺めたいという方はぜひ全国各地で開催されるドッグショーや競技会へ足を運んでみましょう。

この犬種におすすめのドッグフード>>

執筆 :ライター 大谷






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