賃貸で猫を飼う際の対策方法。対策次第で退去費用は大きく変わる

近年、猫ブームによって猫を飼う人や、猫を飼いたいと考えている人が増えています。

しかし、猫は爪とぎをするのが大好きなので、壁紙がボロボロになりやすいです。また、縄張り意識が強い動物のため、おしっこを壁や柱にかけて、縄張りアピールする場合もあります。

ペット可の賃貸で飼っていても、退去時には原状回復が求められるので、壁や床に傷や臭いが付いていると思わぬ高額請求が来てしまうことも。

そこで今回は猫を賃貸で飼う場合の、傷や臭いの対策をご紹介します。

賃貸で猫を飼うなら対策をしっかりと

賃貸で猫を飼うのであれば、傷や汚れ、臭いの防止対策はしっかりととるべきです。なぜなら、賃貸物件の退去時は原状回復が基本であり、猫が爪をといでしまった壁や、走り回って傷が付いた床は、高額の修繕費用が必要になる可能性があるからです。

入居時に先に壁や床を保護したり、臭いが付かないように消臭剤を置いたりと、傷や臭いの対策をとれば退去時の費用を大幅に抑えることができます。

賃貸で猫を飼う際に注意したいこと

賃貸で猫を飼う際、主に注意したいのは「爪とぎ」「マーキング」「床の汚れ」です。それぞれどのような点に注意するべきなのか見てみましょう。

爪とぎ

猫は、爪をとぐ習性を持つ動物です。爪をとぐことで、爪の状態を整えつつストレス解消しているので、無理に止めさせたり、爪を手術で抜いてしまったりするとストレスが溜まる原因になります。

猫は爪の引っかかり具合が良いものでならば、何でもといでしまう習性があります。壁紙・ソファ・ラグマットなど、爪が引っかかりやすそうな凸凹がある物や、布類は特に注意しましょう。

マーキング

去勢していない猫は、自身のアピールのためにおしっこを家のあちこちにかける「スプレー行為」をする場合があります。このおしっこは通常のおしっこよりも臭いがきつく、うっかり放置してしまうと壁の内装材まで染みてしまうことも。そうするといつまでも臭いが残ってしまうので、じゅうぶんな注意が必要です。

このスプレー行為はオスに多いとされていますが、メスも行う場合があります。

床の汚れ・傷

猫が部屋を走り回ると、爪で床が傷付く場合があるので、注意が必要です。

また、猫は毛玉を吐く習性があります。すぐに始末できればさほど問題はありませんが、毛玉を吐いたことに気が付かず放置してしまうと床が汚れたり、コーティングがはがれてしまったりする原因になります。

賃貸で猫を飼う際の対策とおすすめグッズ

賃貸で猫を飼う際は、退去費用が高くなるのを防ぐため、壁や床に傷・汚れを付けないように注意するべきです。ここでは具体的な猫による傷・汚れの対策を解説します。

壁紙の対策

壁紙は猫が爪をといでしまったり、スプレー行為でおしっこがかかってしまったりする可能性があるので、しっかりガードしましょう。

まず爪とぎから守るには、猫の爪切りを定期的に行うことです。また、爪とぎボードや爪とぎ付きキャットタワーを設置してあげるのも良いでしょう。

それでも壁で爪とぎをしてしまうのであれば、爪とぎ防止の透明、あるいは半透明の保護シートを壁に貼りましょう。保護シートは爪とぎの被害を防ぐほか、マーキングされてもサッと拭くこともできるので便利ですよ。

スプレー行為から壁を守るには、去勢手術が最も有効です。子猫を産ませる予定がないのであれば、去勢しましょう。去勢はスプレー行為を止めさせるためだけではなく、生殖器系の疾患にかかるのを防ぐ効果もあります。

床・畳の対策

床や畳を爪による傷や吐いた毛玉の汚れから守るには、カーペットを敷くのが効果的です。ただし、床一面にカーペットを敷くのは大変なので、床全面をしっかり守りたいのであれば、フローリングマットを敷くのも有効ですよ。

引き戸・ふすまを開ける場合の対策

猫は前足を上手に使うことができる動物なので、引き戸やふすまなど、スライドさせるドアを開けてしまうことがあります。

猫を入れたくない部屋に猫が入ってしまう可能性がありますし、引き戸を開けようと引っ掻くうちに引き戸がボロボロに傷付いてしまうことも。

引き戸やふすまを猫が開けてしまう場合は、ストッパーを扉の隙間に噛ませ、猫が足を引っかけようとする場所には保護シートを貼りましょう。いくら頑張っても引き戸を開けられなければ、猫もそのうち開かないことを学習し諦めます。

ソファなど洗えない家具の対策

ソファなど、洗えない家具におしっこされてしまうと厄介ですよね。また、布製のソファは爪とぎをされてしまうことも。

家具におしっこや爪とぎをされないようにするためには、爪とぎ防止スプレーをソファにかけたり、ソファをカバーで覆ったりすると良いですよ。

また、猫は行動を止めさせるしつけは難しいので、ソファに設置するタイプの爪とぎシートで、ソファで爪とぎをしても大丈夫という状態にすることも有効です。

まとめ

賃貸物件で猫を飼うと、爪やおしっこなどで壁や床に傷が付いたり、汚れたりして退去時に高額な費用を請求される場合があります。退去時の費用が高額にならないようにするためには、壁や床の被害対策をしっかりすることが重要です。

今回ご紹介した対策方法を参考に、できる限りの対策をとるようにしましょう。

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執筆:equall編集部

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