ミニチュア・ピンシャーの特徴や性格は?飼い方・ケア方法・歴史・飼育費用を解説【犬種】

ミニチュア・ピンシャーとは

小さな体ながらも精悍な顔立ちと鋭い眼差しが印象的なミニチュア・ピンシャー。ドーベルマンのミニチュア版といわれる通り全く同じ毛色をしていることも印象的です。活発で知的、好奇心旺盛なミニチュア・ピンシャーの魅力に注目してみましょう。

ミニチュア・ピンシャーの特徴

体は小さいものの、内面はドーベルマンをそのまま受け継いだようだとも言われるほどに勇敢で忠実な犬種です。自分よりも何倍も大きな相手にも勇猛果敢に立ち向かい、時には身を挺して家族を守ろうとします。

持ち前の知能の高さから言語の理解度が高く、家族と高度なコミュニケーションをとることができます。家族にまっすぐ向けられる愛情あふれる眼差しから全幅の信頼を実感できるとミニチュア・ピンシャーの健気さに魅了される方が大勢います。

性格は

  • 好奇心旺盛
  • 勇敢
  • 負けず嫌い
  • 自己主張がはっきりしている
  • 家族に忠実
  • 家族と他人とを明確に区別する

小型犬特有の八方美人的な愛想の良さはなく、常に家族を意識するタイプです。好奇心旺盛で知能も高いので、犬同士の単純なじゃれ合い遊びよりも家族との高度な遊びを好みます。室内ではトレーニング要素のある遊びや知育玩具、屋外ではトレッキングやスポーツなどがオススメです。

ただし持ち前の気の強さから無駄吠え癖が付きやすいので、生後間もないうちから積極的に屋外に連れ出し家族以外の人間、他犬、生活音に慣れるよう社会化トレーニングを重ねましょう。

運動は

運動神経抜群、活発、俊敏な動きが得意な犬種なので日常的に十分な量、時間の運動が欠かせません。運動不足はストレスの原因になるので、散歩に加えドッグランへのお出かけも定期的に計画しましょう。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるミニチュア・ピンシャーのサイズと毛色の基準は

  • 体高 牡及び牝:25~30cmを理想とする。
  • 体重 牡及び牝:4~6kg

毛色は

  • 単色:ディアー・レッド、レディッシュ・ブラウンからダーク・レッド・ブラウンまで。
  • ブラック&タン:レッド又はブラウンの斑のあるラッカー・ブラック(黒漆色)。斑はできるだけ濃く鮮明ではっきりとしているのが良い。斑は以下のように分布する:目の上、喉の下側、パスターン、足、後脚の内側及び尾の付け根下。胸には 2つの規則正しい明確に分かれた三角形がある。
  • チョコレート&タン:タンの部分についてはブラック&タンに準じる。

ミニチュア・ピンシャーはスマートな体形と細く長い脚が特徴的です。生後3か月ごろまでは大人の手のひらに乗るほどに小さく、繊細です。

成長後も活発で恐れ知らずな性格から、高い場所から飛び降りたり、階段を駆け下りることもありますが、骨格が華奢なことを常に意識し生活環境への注意や工夫が必要です。

ミニチュア・ピンシャーの歴史

ミニチュア・ピンシャーがドイツ原産の犬種で、ドイツではよく似た毛色を持つ犬種が多数認定されています。

ミニチュア・ピンシャーは 1925年のドイツのスタッド・ブックでは1300頭もの登録が残されています。

日本では1990年代後半に起きたチワワを主役とする小型犬ブームの際にペットショップの店頭に登場し、一躍注目を集めました。当時は小型犬といえばチワワなど愛らしさをセールスポイントとする犬種ばかりだったので、精悍さをセールスポイントとするミニチュア・ピンシャーの存在は大変なインパクトがありました。

当時は男性を中心にミニチュア・ピンシャーに人気が集まり、男性が連れ歩きやすい犬種としてアピールされていました。

現在も小型犬の中でトップクラスの人気ぶりですが、持ち前の勝気な性格から犬の飼育未経験な方には不向きとされ、飼育やしつけにある程度の経験がある方向けの犬種とされています。

ミニチュア・ピンシャーの飼育頭数

JKCの統計によるミニチュア・ピンシャーの飼育頭数は

  • 2023年 2,700頭 22位
  • 2022年 2,875頭 21位
  • 2021年 3,119頭 18位
  • 2020年 3,349頭 16位
  • 2019年 3,098頭 19位
  • 2018年 3,469頭 17位
  • 2017年 3,388頭 18位
  • 2016年 3,583頭 18位

<飼育頭数推移>

波はありますが減少を続けています。

<ミニチュア・ピンシャーの飼育割合>

2023年:0.9%

※飼育頭数の登録数割合

マンション暮らしにちょうどいいサイズの小型犬ということで、都心部を中心に人気があります。

ただ小柄な体形ゆえに出産頭数は少なく、ペットショップの店頭に常に並ぶ犬種ではありません。生後数か月は少食で体調も不安定になりがちです。子犬を家族に迎える場合は、日中もこまめにケアができる環境を整えておきましょう。

ミニチュア・ピンシャーの年間飼育費用

実際にミニチュア・ピンシャーと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード2,00024,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計5,000120,000

※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

ミニチュア・ピンシャーの一か月のドッグフード消費量は1,2kgほどです。食欲旺盛で食べ物への執着も強い犬種ですが、特有の骨格故に肥満は厳禁です。

ドッグフードは良質で栄養バランスが整っている高品質な製品を選びましょう。

お手入れは自宅で十分可能ですが、爪切りを嫌がる場合が多いのもこの犬種の特徴です。無理強いをすると噛み癖に悪化する可能性があるので、苦手な場合はトリミングショップや動物病院を利用しましょう。

ミニチュア・ピンシャーのケア

ミニチュア・ピンシャーとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇耳掃除

垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。

臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除いてあげましょう。

ミニチュア・ピンシャーは短毛種ですが抜け毛はあります。抜け毛が気になる場合は、シャンプーの回数を増やすのではなくグローブ型ブラシやラバーブラシを使うとスッキリと抜け毛を取り除くことができます。

ミニチュア・ピンシャーとお出かけする方法

ペットと一緒に行ける施設

ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。

愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。

特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。

また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。

車移動・タクシーの注意点

ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!

少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。

最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。

車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。

そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。

近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。

ペットとタクシーについて>>

電車移動の注意点

電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットと電車について>>

バス移動の注意点

バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットとバスについて>>

飛行機移動の注意点

ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。

そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。

結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!

但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。

ペットと飛行機移動を解説>>

お出かけ先での注意点

ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。

全国対応版!のおでかけスポットはこちら

ペットと楽しめるイベント情報

ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。

イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。

最新のペットイベントの情報はこちら

またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。

イベントのマナーについてはこちらの記事をご覧ください>>

ミニチュア・ピンシャーのまとめ

精悍な外見と忠実な性格、高いコミュニケーション能力を持ち合わせたミニチュア・ピンシャーはまさに「相棒」と呼べる存在です。いつでも、どこでも一緒に外出を楽しめるように社会化トレーニングを積極的に行いましょう。

この犬種におすすめのドッグフード>>

執筆 :ライター 大谷






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