みなさん、こんにちは。今日はわんちゃんの肛門線絞りについて話していきたいと思います。とある日のお散歩中のこと ワン ちゃんの散歩中に急に ワン ちゃんがズリズリズリ…とお尻を地面に擦りつける様な仕草。
とある日の光景。
え?なになになにー。汗
どうしたの、〇〇ちゃん。
(その後何も無かったかの様にまた歩き出す)
また別の日
お散歩中に近所の方とたまたま遭遇。
ちょこっとお喋りしていると、、
(ズリズリズリ….)
※またこの間と同じ仕草。
みなさん、この様な体験はありませんか?
これはただの“変な癖”ではなく、ワンちゃんが肛門線が溜まってて気持ち悪いよ?と合図している証拠です。
私は、ワンちゃんのちょっとした行動や仕草にも無駄なものは一つもないと思ってます。ワンちゃんは言葉が喋れない分、全て行動や仕草に表して頑張って飼い主さんたちに日々伝え続けています。
この記事を読むことで、日々のちょっとしたワンちゃんの変化、行動、仕草をなるべく見過ごさずに、ワンちゃんが何を伝えようとしているのかが少しでも理解できる飼い主さんが増えてくれたら嬉しいなと思います。
では本題にいきます。
肛門線絞りって何のことか皆さん知っていますか?
愛犬をトリミングに連れて行った経験がある飼い主さんでしたら半分以上の方が知っているかと思います。
もし知らない方がいましたら、この記事を読んで少しでも知って頂けたらと思います。
もう既に知っている方でも、肛門線絞りの説明の後に自宅での絞り方について解説していきたいと思いますので、是非このまま読んで頂けたらと思います。
まず、肛門線絞りとは、ワンちゃんのお尻の穴を時計の中心と想像して頂いて、4時と8時の所らへんに肛門線の小さな袋が、ワンちゃんのお尻の中に備わっています。
これは日々、ワンちゃんが生きていく中で、少しずつ溜まっていくものです。
大型犬や元々筋肉質な犬種のワンちゃんは毎日うんちをする時にうんちと一緒に排出出来ているパターンが多いです。
しかし、小型犬や老犬、パピーはうんちをする時の踏ん張る力が大型犬と比べると弱いので、日々少しずつ蓄積されてしまいます。
この肛門線とやら、溜まり過ぎると肛門線の小さな袋が破裂したりする恐れがあります。破裂してしまった場合は、可哀想ですが、病院へ行かざるおえない結末となってしまい、ワンちゃんもとても痛い思いをすることになってしまいます。
月に一回、トリミングに連れて行っている方の場合、トリミング時にトリマーさんがシャンプー時にバスタブで排出してからシャンプーしてくれていると思います
理想は月一で絞ってあげれるととてもいいです。
しかし、忙しさあまりになかなか月一は連れていけていない方で2か月に一回、またはそれ以上、前回のトリミングから期間が空いてしまう方もいらっしゃると思います。
今日はそんな飼い主さんたちに自宅でも簡単に出来る方法を伝授していきたいと思います!
まず初めにこの肛門線絞りの作業は必ずお部屋ではなく、お風呂場で行いましょう。
この肛門線とは、絞る方向を間違えるとお部屋の壁やご自分の洋服などに飛んでしまいます。そして一度付いてしまうと、臭い、色、なかなか取れないです。(苦笑)
そして、絞った時に垂れたりして、ワンちゃんのお尻周りの毛に付いてしまうこともよくあるので、私のおすすめの行程は肛門線絞り→そのままシャンプータイム♪にしてお尻をよく洗うことをおすすめします。
万が一変な方向に飛んでしまってもお風呂場の壁でしたら、簡単に洗い流せますので。
【私は右利きですが、左利きの方は逆バージョンで想像して頂ければと思います】
①まず左手でワンちゃんの尻尾を掴んで、ワンちゃんの頭側に少しクイッとさせます。
②そうするとお尻の穴がよく見えると思います。そしたら右手で、先程冒頭でお話ししたように、ワンちゃんのお尻の穴を時計の中央と想像して4時と8時ら辺に肛門線袋があるのでその辺を軽く揉むようにしながら、肛門からぎゅ~と絞り出します。
この時絶対に強くしたり、ギュ!!とはしないで下さい。
ワンちゃんはお尻の穴を絞られている訳ですから相当緊張&ドキドキしてます。
行う時のポイントは、
①優しい声かけをたくさんしてあげながら。
②ゆっくり、優しく。
もし、手伝って下さるご家族がいましたら、ワンちゃんの顔側に居てもらい、頭を撫でたりしてわんちゃんのリラックスを心がけましょう。
ワンちゃんの犬種や体調などに寄って肛門線の色や柔らかさは様々です。
私がよく見る色は大体、黒、茶色、グレー、ちょっと緑かかったグレー、などです。
“赤”は体調になんらかの問題があるかもしれません。心配になったら病院をおすすめします。その際はその赤っぽい色の肛門線の写メを撮っておいて受診の際に獣医さんに見せるとよいでしょう。
尚、肛門線絞りはトリミングの作業の中で、一番ワンちゃんが噛む率が高い作業になります。それだけ、ワンちゃんの心身的にも高度な作業です。
(逆に慣れてしまえば一番簡単な作業ともいえるのですが)
爪切りの作業の時と同じく、無理にしない、かなり嫌がるようなら諦める、それが鉄則です。信頼関係にキズが入ってしまうくらいならサロンに任せるのも一つの手段です。
サロンでは大体単品で”肛門線絞り”と言う項目で500円~1000円程度でお願いできます。
そういえば最近愛犬のズリズリズリ… が気になっていた方、そもそも肛門線絞りの存在を知らなかった方、知ってはいたけれど、やり方が分からなくてトリミングの時以外は単品でお願いしていた方、この記事を読んだ後にチャレンジして頂けたら嬉しいです。
また、ワンちゃんの知らなかったカラダの仕組みについても学べた、と言う方がいらっしゃいましたらもっと嬉しいです。
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執筆:トリマー石原