ヒマラヤンの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

ヒマラヤンとは

シャム猫の高貴な模様とペルシャ猫の手触りがよくボリューミーな毛質を受けつぎ誕生した猫がヒマラヤンです。そのうえ丸顔に大きな丸い瞳、甘えん坊な性格と愛される要素があふれています。

今回は美しさと愛らしさを併せ持つヒマラヤンの魅力に注目してみましょう。

ヒマラヤンの特徴

ヒマラヤンはシャムとペルシャを計画的にペアリングし作り出された猫種です。そのためそれぞれの猫種の魅力をバランスよく受け継ぐことができています。

性格は

  • 甘えん坊
  • 温厚
  • のんびりマイペース
  • 友好的

とペットとして共に暮らすうえで理想的です。

大きな声で鳴くことや強い自己主張、攻撃性もなく初めての方でも飼いやすい猫種です。

反面、ネズミを追うようなそぶりや俊敏な動き、高い場所へ軽々と飛び乗るといった猫ならではの運動能力の高さはありません。

温厚な性格から他猫はもちろん犬とも仲良く暮らすことができるので、多頭飼いにも向いています。

サイズ・毛色・体重など

毛質がボリューミーな上、丸顔なことから大柄な猫と勘違いされてしまうこともありますが、ヒマラヤンの体形はとてもスリムで「繊細」という言葉がぴったりです。

体に触れるとあまりの細さ、軽さに驚きます。

成猫の体重は3~5㎏ほどが目安で、オスはメスよりも一回り大きくなります。

毛質は長毛種のみです。

シャムから受け継いだ「シールポイント」と呼ばれる顔、足先の模様は濃淡の個体差があります。この濃淡の違いから毛色はブルー、ライラック、シール、チョコレート、フレーム、クリームに分かれます。

シールポイントの入り方で、猫の印象がだいぶ変わり、キャットショーではこの点も審査のポイントになっています。

ヒマラヤンの瞳の色は、ブルー一色です。

ヒマラヤンの歴史

ヒマラヤンの歴史は大変古く1924年ペルシャとシャムの異種交配により誕生したと記録されています。

ヒマラヤンの原産国はアメリカですが、その背景には1930年代にスウェーデンの研究者がペルシャにポインテッド(シールポイント模様)をと考え研究を始め、その後に研究がイギリス、アメリカへと引き継がれ、1935年にアメリカで遺伝的特性とした確率されました。そのため、原産国がアメリカと登録されています。

日本では1980年代に起きた純血種ブーム、ペットショップの出店ラッシュの時期に爆発的な人気を博しました。それまでの日本猫は短毛種ばかりだったことから、長毛であること、温厚な性格であること、またその豪華な外見も相まって当初は富裕層の女性が飼う猫として話題になりました。

その後、ペットとして飼育頭数が増加したものの、お手入れに手間がかかると悪評が立ち次第に頭数が減少し、いまでは繁殖に携わる専門家も数えるほどです。

ヒマラヤンの飼育頭数

アニコムの統計によるヒマラヤンの飼育頭数は

※飼育頭数、順位は「アニコム 家庭どうぶつ白書」参照

<年度 飼育頭数 飼育頭数順位>

  • 2023年 727頭 25位
  • 2022年 605頭 25位
  • 2021年 505頭 25位

<飼育割合>

2023年:0.3%

※飼育頭数の登録数割合

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ヒマラヤンのブームは1980年代で、1990年代に短毛の純血種ブームが起きたことで減少してしまいました。ただ現在でも、ヒマラヤンの愛らしさを超える猫は居ないともいわれるほどに人気、知名度は高く、ヒマラヤンを家族にと望む声は増加しています。

ヒマラヤンの年間飼育費用

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
キャットフード3,00036,000
トイレ用品1,00012,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計6,000132,000

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※算出方法は、コチラをご覧ください。

ヒマラヤンは比較的少食なタイプが多く、キャットフードは量より質を重視してあげましょう。

一か月のキャットフードの消費量は1,2㎏ほどと少ないものの、安価な製品は毛嫌いすることが多いので、良質で安全性が高く、嗜好性に優れたキャットフードがおすすめです。

ヒマラヤンの魅力でもある長い被毛は定期的なブラッシングやシャンプーが欠かせません。家族で十分なケアが難しい場合は、トリミングショップを都度利用しましょう。

ヒマラヤンのケア

ヒマラヤンとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

〇毛玉対策

デンタルケア製品は、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。ウエットフードを主食とする場合や頻繁に与える機会が多い場合、加齢とともに歯垢や歯石の付着が目立つようになります。口内トラブルは激しい痛みを伴い、絶食に至る場合もあるので、日ごろからのケアが効果的です。

毛づくろいをすることで、体内に一時的に抜け毛を飲み込みます。たいていの場合、便と同時に排泄されます。ただ中にはたびたびの嘔吐や腸閉塞を起こす猫もいるので、排泄がスムーズに行われていない場合は専用製品を利用し、ケアが必要です。

【週に数回】

・ブラッシング

ブラッシングスプレー、スリッカーブラシを使い、被毛の根元からしっかりとブラッシングをしましょう。シャンプーをする時は、毛玉やもつれを完全に取り除いてから体を濡らします。

毛玉やもつれは皮膚トラブルの原因になるので、こまめなブラッシングで皮膚を良好な状態に保ちましょう。

【月に一度】

〇爪切り

爪を定期的に切ることで、室内での爪とぎ軽減に効果的です。ただ中には爪切りを過度に嫌がる猫もいるので、無理強いは危険です。

本来は猫にシャンプーは不要といわれていますが、長毛種の場合は定期的なシャンプー、抜け毛取りをおすすめします。シャンプー後はドライヤーで全身をしっかりと乾かし生乾きには注意しましょう。

ヒマラヤンのまとめ

ヒマラヤンの子猫はまさに「ぬいぐるみ」そのものといえる愛らしい存在です。温厚で甘えん坊な性格で、猫を思い切りかわいがりたい、猫に触れていたいという方に向いた猫種です。ただお手入れが欠かせない毛質なので、家族に迎えたらお手入れの習慣化を。

執筆 :ライター 大谷

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