シャムの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

シャムとは

日本の純血種猫ブームの先駆けとなり、全世界的な知名度を持つシャム。歴史は古く、タイ王国で寵愛を受けた猫としても有名です。特徴的な模様とスマートなボディライン、物静かな性格のシャムの魅力に注目してみましょう。

シャムの特徴

顔、足、尾にシールポイントと呼ばれる特徴的な色を持つシャムは、海外では「サイアミーズ」という名前で呼ばれています。

大変美しい被毛としなやかな体つきから

  • 「月のダイヤモンド」
  • 「月の使者」

などと呼ばれ優美さ、高貴さを持つ猫として知られています。

性格は大変温厚で大人しく、攻撃性や野性味もありません。

家族へまっすぐな愛情を注ぎ、甘えん坊で遊び好きで、初めて猫を飼う方でも飼いやすい種類です。

以前は、良く鳴くことから自己主張が激しい、うるさいといわれたこともありますが、数十年の間に改良が進み、今ではおとなしい猫、鳴き声が小さい猫とされています。

サイズ・毛色・体重など

シャムの美しさは他猫を圧倒するほどにダントツです。

小さな頭部、しなやかなボディライン、優雅に揺れる長く細い尾そして被毛はビロードのような手触りで、目はサファイアブルー、顔の中心部や尾、足にシールポイントがあります。

このシールポイントの色の濃さには体温が影響していて、生まれたばかりの子猫は白い被毛に覆われていますが、耳や尻尾の先などの体温の低い部分から徐々にシールポイントの発生が始まり、その後に耳、顔、足と尾の先へと徐々に濃淡がはっきりとした毛色に代わってゆきます。シニアになると全体的に毛色が濃くなる傾向があります。

体重は小柄でオスメス共に3㎏前後が目安です。

少食なタイプが多く、肥満になることは少ないものの、食事管理は欠かせません。

生後間もない時期はストレスから食欲が不安定になりがちで、こまめなケアが必要です。

シャムの歴史

シャムの歴史は大変古く、原産国であるタイでは王室で500年以上前から飼われていたといわれています。

アユタヤ王朝時代(1351~1767年)に作られた古い詩集には幸運を招く17種の猫の一つシャムが描かれています。タイでは王室や富裕層、寺院といった身分の高い人々が飼う猫とされ、古くから伝わる迷信や伝説にもたびたび記されています。

今や全世界的な知名度を誇るシャムですが、タイから世界へ知れ渡ったきっかけは、1871年にロンドンで開かれた世界初のキャットショーに、2頭のシャムが参加したことです。シャムの持つ特徴的な毛色と美しさは当時他猫を圧倒したと記録されています。

その後、タイ王室からイギリスイギリス総領事へ、1879年にアメリカ大統領夫人へとシャムが手渡され世界へと広がってゆきます。このアメリカ大統領夫人ヘ

渡った猫が「シャム」という名前だったことから、日本での呼び名である「シャム」が定着したという説もあります。 日本では1950年代から徐々に純血種、ペットとして注目を浴びはじめ、当初は富裕層や都会で暮らす特別な猫と知られていました。その後、一般家庭にも広まり一大ブームが起きたものの、シャムの人気は一過性のもので、現在は国内飼育頭数は減少傾向が続いています。

シャムの飼育頭数

アニコムの統計によるシャムの飼育頭数は

※飼育頭数、順位は「アニコム 家庭どうぶつ白書」参照

<年度 飼育頭数 飼育頭数順位>

  • 2023年 418頭 28位
  • 2022年 320頭 28位
  • 2021年 256頭 7位

<飼育割合>

2023年:0.2%

※飼育頭数の登録数割合

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大変美しい外見からたびたび注目をあび、知名度は高いものの、現在国内では繁殖に携わる専門家も数えるほどです。

ただ品種改良が進み、以前よりも鳴き声が小さくなっていることから、ここ最近の猫ブームを受け、再度注目度が高まっています。

シャムの年間飼育費用

実際にシャムと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
キャットフード3,00036,000
トイレ用品1,00012,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計6,000132,000

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

シャムは比較的少食なタイプが多く、一か月のフード消費量は2,3㎏ほどです。猫は加齢とともに腎臓や尿路疾患を患うことが多く、日ごろから良質な食事を与えること、トイレの具合の確認を心がけてゆきましょう。

シャムのケア

シャムとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

  • 歯磨き、デンタルケア
  • 毛玉対策

デンタルケア製品は、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。ウエットフードを主食とする場合や頻繁に与える機会が多い場合、加齢とともに歯垢や歯石の付着が目立つようになります。口内トラブルは激しい痛みを伴い、絶食に至る場合もあるので、日ごろからのケアが効果的です。

毛づくろいをすることで、体内に一時的に抜け毛を飲み込みます。たいていの場合、便と同時に排泄されます。ただ中にはたびたびの嘔吐や腸閉塞を起こす猫もいるので、排泄がスムーズに行われていない場合は専用製品を利用し、ケアが必要です。

【週に数回】

  • ブラッシング

抜け毛が多い、毛玉を吐き出すことが多い場合は、ブラッシングをし、抜け毛を飲み込む前に取り去っておくと安心です。猫のブラッシングにはラバーブラシとブラッシングスプレーがおすすめです。

【月に一度】

  • 爪切り

爪を定期的に切ることで、室内での爪とぎ軽減に効果的です。ただ中には爪切りを過度に嫌がる猫もいるので、無理強いは危険です。

シャムのまとめ

優雅な雰囲気で、甘えた仕草を見せてくれるシャムはまさに家族の癒しそのものです。家族とゆったりとした時間を過ごすことが好きな性格から、小さな子供からお年寄りまで誰とでも仲良く暮らすことができるでしょう。

執筆 :ライター 大谷

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