老犬になると落ち入りがちな状況14選!グルーマーが解説

チェックポイント

皆さん、こんにちは。

今日のテーマは老犬になると落ち入りがちな状況です。
普段毎日見ていると愛犬の老化に中々気づきにくいですよね。皆さんの愛犬もいくつ当てはまるかチェックしてみて下さい。

①夜寝る時間が早くなり、日中も昼寝の時間が増えた。
②散歩で道路の小さな穴などに足をつまづかせたり、ポールにぶつかりそうになったり、注意喚起力が低下してきた。
③ご飯を食べるペースが若い頃に比べて遅くなった。
④散歩の歩くペースがゆっくりになった。
⑤若い頃は簡単にソファーやベッドに自力でジャンプして登れていたのに登らなくなった。また玄関の段差など。
⑥全体的に被毛に白髪が混じったり、被毛の色素が薄くなった気がする。
⑦小さなイボやお腹や背中に老人性半纏のシミが目立つようになってきた。
⑧目の輝きが濁ってきた。
➈トイレの失敗が増えた。
➉口臭が強くなった。
⑪名前を呼んでも時々気づかない。
⑫飼い主さん帰宅時の玄関お迎えが無くなった。(飼い主さんの帰宅音に気づかない)
⑬体の皮が昔に比べて結構弛む。
⑭座る時にゆっくり何かに気をつけて座るかの様な感じになった。

はい。いくつ当てはまったでしょうか?
では①から解説していきたいと思います。

解説

①の解説

夜寝る時間が早くなり、日中も昼寝の時間が増えた。

これはまさに老化の代表的な表れ、体力の衰え、人間と同じく老化により体が疲れ易くなっている証拠ですね。
こんな時は是非、暖かい毛布を用意してあげ、テレビの音からなるべく離れた場所(しかし家族の存在感のある同じお部屋だと安心します。)に愛犬の寝床をつくってあげましょう。
日中はなるべく日当たりの良いお部屋でポカポカとお昼寝し易い様な場所に寝床を移動させてあげると良いでしょう。
特に今の時期は寒さが厳しいので老犬の場合は特に関節痛や腰痛が酷くなりがちです。なるべく暖かい場所に愛犬のリラックススペースをつくってあげると愛犬も日中、より過ごし易くなります。

②の解説

散歩で道路の小さな穴などに足をつまづかせたり、ポールにぶつかりそうになったり、注意喚起力が低下してきた。

これも老犬あるあるです。
私の愛犬はよく銀の網網に足が入りそうになって躓くことが増えたので、散歩コースを時間が許す限り、近くの公園の敷地内に行く様に変えました。
こういった場合はお散歩ルートを側溝など多い一般道路ではなく、公園内などにしてあげるとその分わんちゃんにとって危険な機会も減るのでオススメです。
プラスαで、陸上競技場などにあるタータンの上を歩かせてあげると尚、足腰に優しいです。

③の解説

ご飯を食べるペースが若い頃に比べて遅くなった。

この様な様子が見られる様になったらまず初めにチェックして欲しいのが口腔環境です。愛犬のお口の中、歯のぐらつきなど確認した方が良いです。老犬になってくると歯石も気になってくると思います。

歯石が着き始めてからでもまだ間に合います。歯磨きをする様にしましょう。
わんちゃんの寿命がどこで一番変わるかと言うと歯の調子です。口腔環境が良いと悪いのとでは寿命が3年も変わると言われてます。

わんちゃんは歯が無くても生きていけますが、中には汚れて歯石だらけの歯だけど抜けにくい体質の子は汚い歯がずっとある状態の子も居ます。そういった子は逆にその残っている汚れた歯が歯槽膿漏となり、最悪頬にまでばい菌が貫通したり、鼻腔に貫通し、黄色〜黄緑色の膿の様な色と匂いの鼻水が沢山出てくるようになります。

こうなってしまってからではわんちゃん痛い思いをすることになり、残念です。こういった事態を防ぐためにも歯磨きはとても重要になってきます。
やはり老犬になっても出来るだけ綺麗な歯が残っている方がフードも食べ易いですし、食べる楽しみが最後まで保てると思うのです。

④の解説

散歩の歩くペースがゆっくりになった。
これは毎日散歩に行っていると案外気が付きにくいかもしれませんね。
伸びるリードを使用している方でしたら、伸びるリードが伸びることが減るのでそういったタイミングで気づき易いかもしれません。
これも人間と一緒でわんちゃんも歳を取ると歩くペースがゆっくりになる様です。

遅いからといって、スマホを見ながら散歩したり、ちょっと引っ張り気味で散歩したりしないようにしましょう。老犬になってきてからこそ、躓いたりし易いのでリードを引っ張ったりスマホをいじったりしながらから散歩をしていると飼い主さんは勿論、わんちゃんにとってもとても危険です。
特に都内から離れた田舎地域ですと、一般道路の隅に細い側溝道路の様な場所が多々あります。そういった所に誤って落ちてしまう危険もありますので散歩中はなるべく老犬から目を離さない様にしましょう。

⑤の解説

若い頃は簡単にソファーやベッドに自力でジャンプして登れていたのにそういえば最近登らなくなった。また玄関の段差など。

これは特に足腰に老化が起こっている証拠になります。ちなみに私の愛犬はお留守番中にテーブルの上にジャンプしてテーブルの上のお菓子を食べる悪態が若い頃よくありました。しかし、歳を重ねる事にそれが無くなり、今では玄関の段差も前足だけ掛けて、その後後ろを振り返り、“おしりもちあげてください“と見つめてきます。笑

些細なことではありますが、こういった状況になると、“あ、歳取ったなぁ“と感じますよね。
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こういった物もあります。見た目もお部屋のイメージを邪魔しない、お洒落なタイプも沢山出てます。

これは老犬だけではなく、腰を悪くし易いダックスや、関節が弱いチワワ、ポメラニアン、ヨーキーなんかのお家にもオススメです。

⑥の解説

全体的に被毛に白髪が混じったり、被毛の色素が薄くなった気がする。

これも毎日愛犬を見ていると中々気が付きにくいかもしれませんが、時々写真やアルバムなんかを見返すと分かりやすいですよね。
うちの愛犬も昔は濃いグレーだったのですが、今は真っ白になってしまいました。

おばあちゃん犬になったんだなぁ、と昔のアルバムと見比べると毎回感じます。
これに関しては飼い主さんがどうこうできることは特にないので、改めて老犬になったんだ、と噛み締めて、普段以上に優しく接してあげましょう。それだけで十分だと思います。

⑦の解説

小さなイボやお腹や背中に老人性半纏のシミが目立つようになってきた。

これに関してはトリミングに出す際に、前回以降、新たに出来たイボはその都度最初の受付時にトリマーさんへ伝える様にしておきましょう。
そうすることでブラッシング時にスリッカーなどで引っ掛けてしまったりするのを防げます。

シミは、、仕方がないです。防ぎようがないので、歳を取ったんだなぁ、と受け入れてあげ、今まで以上に体調に気を使ってあげるようにしましょう。それだけで十分だと思います。

⑧の解説

目の輝きが濁ってきた。

老犬あるあるです。黒目が灰色の様な白っぽくなったり、青白っぽくなったりします。
室内や散歩中にも明らかに見えづらそう(壁やポールに頭や顔をぶつけたり)する様でしたら病院へ一度行ってみた方が良いかもしれません。わんちゃんにも白内障など人間と同じくらい沢山病気の種類があります。
涙目になりがちになってきたりもします。
(目やにも増えます)そういった場合は蓄積してガビガビになってしまう前に毎日濡らしたコットンなどで拭き取って清潔に保ってあげましょう。

➈の解説

トイレの失敗が増えた。

これもあるあるです。私の愛犬は普段お外でしかオシッコをしないのですが、最近では昼寝中や夜爆睡中に布団にオシッコが垂れてしまっていることが増えました。これは本人はしているつもりは全くないようです。加齢により膀胱の締まりが悪くなり、少しだけ出てしまう様です。
しかし、これは加齢による粗相なので決して叱ったりしません。老犬になってきている証拠でもあるので、うちの場合は以前よりも頻繁に外に連れ出してあげてトイレの回数を増やしてあげたり、日中はしませんが夜寝る時だけはオムツを履かせたりして対策してます。

➉の解説

口臭が強くなった。

これは加齢による歯槽膿漏など口腔環境によるものが殆どです。③と同じく、口腔ケアに力を入れていくと良いでしょう。
私の愛犬は薬局で良く販売されているアンパンマン歯ブラシを使用して毎晩磨いてあげてます。あとは、ご飯を食べ終わった後に必ず水を飲ませることで、お口の中の汚れが口腔内に残りにくくなるのでおすすめです。

⑪の解説

名前を呼んでも時々気づかない。

⑫の解説

飼い主さん帰宅時の玄関お迎えが無くなった。(飼い主さんの帰宅音に気づかない)これらも老犬あるあるです。

こちら2点はお耳の調子が良くないとこういった状況が考えられます。
単に加齢により、耳の聞こえが悪くなったことが挙げられます。お耳の状態(赤み、腫れ、臭い)などに問題が無ければ、なるべく大きな声でわかりやすく呼んであげたり、玄関まで迎えに来なくなってもそれほど心配しなくて大丈夫だと思います。わんちゃんも歳を取ると、立ったり座ったりが億劫になったりもします。

ちなみに私の愛犬も昔は玄関の音がするとすぐにパタパタ〜ッとお出迎えしてくれていたのが最近ではコタツの中でぬくぬく寝ていて、私が帰宅したことさえ気付いていない日も多々あります。苦笑
ちょっと寂しい反面、歳を取ったんだなぁ、と感じる様になりました。

⑬の解説

体の皮が昔に比べて結構弛む。
これは若い頃にあった筋肉が歳を取ることで減少し、皮が伸びたようにたるんでしまっているものだと思われます。
私の愛犬は特に首回りの皮がすごく弛んでおり、首輪の穴も一眼盛り狭くなりました。

これは=首の筋肉が減った為、首回りが若い頃に比べて少し細くなった、ということに直結してきます。こういったところからも筋肉に老いを確かめることができますね。

⑭の解説

座る時にゆっくり何かに気をつけて座るかの様な感じになった。
これは腰が痛い印です。腰が痛いから座る時にもそ〜っとゆっくりと座るんです。
こういった座り方をするわんちゃんは横から見るとお尻が下がってる感じになっていたり、太腿の筋肉が極端に落ちていたり、お座りの姿勢をしても、脚が何となく横座りの様な体勢になりがちなので、目に見えて分かり易いです。
こんな風になってきたら、床の見直しをしてあげるとわんちゃん喜ぶと思います。

痛む足腰に滑りやすいフローリングは敵ですからね。余計、動くのを億劫になってしまいがちです。

以上老犬になると落ち入りがちな状況14選でした。私からの一口アドバイスも添えて紹介してみました。どれか一つでも為になる項目があれば嬉しいです。

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