皆さん、こんにちは。
今日はペットロスについてお話ししていきたいと思います。
私は丁度今から約1ヶ月ほど前に18歳半の愛犬を亡くしました。そこからの心の変化についてと、ペットロスに陥ってしまった際に効果のあった立ち直り方法についてお話ししていきたいと思います。
今ペットロスで苦しんでいる方の参考になればと思います。
私の場合
まず初めに、私はペットロスの自覚症状が愛犬が自力で立てなくなってしまった辺りからありました。
通常ペットロスというとペットが亡くなった後に起こる症状だと私は思っていましたが、実際に自分が感じたのは愛犬の死が近いのを想像出来てしまった段階でした。
私の場合は、それが愛犬が自力で歩けなくなった時くらいでした。
それまでは例えヨロヨロ歩きでも“なんだかんだ大丈夫、まだ歩けてるし“ といった感じでそこまでリアルに愛犬の死を想像出来ないでいました。しかし、現実的に愛犬が自力歩行困難になるとそれは突然用意に想像出来てしまうようになったのです。
そしてそれくらいの時期になると今までなんだかんだ出来ていたことが日に日にできなくなっていき、その度にどんどん弱っていく愛犬をみると“いつ居なくなってもおかしくないな“と考えるようになり、今思えばその辺りからペットロスは始まっていた様に思います。
老犬ですから、勿論体調の良し悪しが日によりけりで、それに合わせてご飯を食べなかったり、便が出ない日があったりするのは当然なのですが、今思うとそういったできごとに過剰に反応してしまう自分が居た気がします。
例えば、何を与えても鼻で皿を隠そうとしたりして食べなかったりする日が続いた時には抱いた時に“軽い、、また痩せちゃったな。“と思い、“このままガリガリになって死んじゃうのかな“などとすぐ考えてしまったり、一日中、“何だったら食べるのかな?“と検索してばかりいる日があったり、“今日は珍しく全部食べてくれた!“と思いきや、“オエ〜、“と吐いてしまい、そういった時にもとてもネガティブな気持ちになってしまっていました。
こうした経験から私の場合、愛犬が亡くなる3ヶ月程前から既にペットロスのようないつも気持ちが重い様な感じになってしまっていました。
また、自分が外出中に愛犬が具合悪くなったら大変だと考えてしまい、以前よりも外出する回数が格段に減り、友達との交流も断ることや食品スーパー以外のショッピングなど、無駄な外出をすることがなくなってしまっていたのも気分転換ができなくなってしまっていき、最終的には常に愛犬のことで頭がいっぱいになってしまい、気持ちが常にどんよりしてしまう原因を自分で作り出してしまっていた気がします。
突然やってくる別れ
そしていよいよその日は来ました。
日中は日向ぼっこをしたりしてリラックスした表情を見せていた愛犬でしたが、夜になると突然少し息が荒くなりました。
大丈夫かな?と自分の胸の中に抱き寄せ、トントンしていると、そのまま小さな深呼吸を5回程してコクンッと逝きました。
その時たまたま私の妹もその場に居たのですが、2人して、“苦しまないで、上手に死ねたね〜〜..良かったよぉ。。!!“とワンワン泣きました。
その次の日以降にもやはりペットロスの兆候である、愛犬の皿や洋服、いつも寝ていたベッドが、自分の視界に入る度に涙が出てしまう、そして自分の身に起こる普段の関係ないシチュエーションをなんでもかんでも生前の頃の愛犬とマッチさせてしまったり、“〇〇(愛犬の名前)はこうだったなぁ“などと口から出る話が全て愛犬の話ばかりになってしまう、また、生前の頃は生前の頃で、必死に毎日介護をしながらなるべく一緒に時間を過ごせる様、努力したり、空いた時間を使って手足の関節が硬くなってしまわないよう、マッサージをしてあげたりとその時の中で頑張っていたつもりでしたが、いざ亡くなってしまうと、もっと沢山抱っこしてあげれば良かった、もっと色んな公園に連れていってあげればよかった、もっとこうすれば良かった、などと自分を責めてしまう、後悔の念、といった現象が起きました。
しかし、ある日私は考えました。
愛犬は絶対に私が、泣いて過ごしていることを喜ばないだろう。
思い返せば、愛犬が死にそうになると毎回泣いてしまっていた私が、“私は大丈夫だから、私のことは気にしないで、自分のタイミングでいつでも楽になっていいからね“と寝たきりの愛犬に声をかけてあげれるようになってから、亡くなりました。そのことを、フッと思い出し、私がまた泣いてばかりいたら愛犬は安心して天国に行けない。
そう考えるようになってからはやたら滅多に泣かないで居れるようになりました。
そしてそんな時に私がまず始めたのは、
①野菜を沢山カットしてそれに集中。(カットして料理に使いきれなかった分はジップロックに入れて次回他の料理に使える様、冷凍保存。)
②愛犬の持ち物の整理。(愛犬が毎日使っていたご飯皿は今は私のアクセサリー皿となって残しています。完全に全てあげてしまったり、処分してしまうよりは、残したいものだけ残してなんらかの形で自分が使った方が時にフッと思い出せると思ったので。)
※だからといってほとんど残して家中に飾って置くのはまた涙が止まらなくなってしまうので、ほどほどに。
③新しい趣味を増やす。(私の場合、時期が秋だったので登山を始めました。)
これもかなり効果がありました。
目の前の山に集中する事で、登山中は結構気が紛れました。そして美味しい空気を吸ったり、自然と触れること、そして少し汗ばむ程度に体を動かすことで心と体の両方からリフレッシュすることができました。
あとは、直ぐには難しいかもしれませんが、今まで住んでいた家を引っ越ししたり、仕事を変えたりするのも、新しい家具選びにウキウキしたり、届いた家具の組み立て、新しい仕事内容を覚えたりするのに集中することが出来るので良いと思います。
また、一番効果があるのは今まで多頭飼いであったのであれば、もう一人の子に愛情をたっぷりあげたり、多頭飼いでなければ、次の子を迎え入れてあげることかな、と思います。
最近の私はやっと、愛犬の体はもう触ることが出来なくなってしまったけれども、例えどこに居ても、私の心の中でずっと生きている、と思えるようになってきたところです。
そして、今は愛犬と出会えて一緒に過ごした日々にとても感謝をすることができています。
愛犬から教えてもらった沢山の経験のおかげで私は前以上に小さな出来事や、当たり前の様に過ぎてゆく日常にも、“当たり前じゃないんだ、これもあれもそれも“ と感謝できるようになりました。
この記事を読んで下さっている、今苦しみの真っ只中の方も、どうか自分を責めることなく(今この記事を読んでいるその気持ちにあなたの愛犬はきっと喜んでいるはずです)、時間は人それぞれかかるとは思いますが、元気になってもらいたいと思います。
以上、私が辛く長いペットロス(実際に亡くなる数ヶ月前からペットロスになっていた)から立ち直るのに個人的に有効だったやってみて良かったことリストでした。
もし、同じ様に苦しんでいる方がいらっしゃいましたら、参考になればうれしいです。
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執筆:トリマー石原