生態系の輪の中で生きていけるライフスタイルの実現!佐藤 留美

NPO birth 佐藤 留美

サステナブルなまちづくり

佐藤さんの現在のお仕事について教えてください。

NPO birthという、みどりを軸としたまちづくりをすすめているNPO法人の事務局長をしていいます。
都市のみどりは、さまざまな生き物が暮らす場であると同時に、災害を防いだり、コミュニティを豊かにするなど、多くの力があります。
それらの力を引き出して、魅力的でサステナブルなまちづくりを行っています。

素晴らしいお仕事ですね!

NPO birthは、都内の70以上の公園の管理に携わり、みどりを活かした地域連携のイベントや自然体験プログラムなど行っています。自然環境保全担当のスタッフは、テレビ東京の「池の水ぜんぶ抜く」にレギュラー出演しています。
私たちが管理する公園では、㈱withdogさんにご協力いただき、公園でのマナーアップキャンペーンやしつけ教室を行っています。公園でワンちゃんを連れている人も、そうでない人も、お互いに気持ちよく、楽しく公園を使っていただけるようなプログラムを行っています。

現在のお仕事はどういうきっかけで始められたのですか?

物心ついたときから、動物や虫が大好きで、自然に関わる仕事がしたいと思っていました。
大学入学のため東京に住んだのですが、武蔵野と呼ばれる西側の地域には、まちなかに雑木林や畑があり、小川が流れていて、とても驚き、感動しました。
けれど、そういった身近なみどりが次々と宅地に変わっていくのを目の当たりにして、なにかできないかと思ったことがきっかけです。同じ志を持つ仲間とともにNPO birthを設立して、ゼロからのスタートでしたが、現在は50名以上のスタッフが活躍する団体に育ちました。

ペットとの暮らしで気を付けている事

ペットとの暮らしで気を付けている事もお聞きしてよろしいでしょうか。

いまは、東京都下で、ネコ2匹(子猫の時に保護)、カメ5匹、たくさんの小魚とメダカと一緒に暮らしています。ペットたちが穏やかに暮らせるよう、環境を急に変えないように気を付けています。ネコたちが外に出たがる時は、ハーネスとリードをつけて、徒歩数分の公園に連れていきます。

大家族ですね(笑)

はい。そうですね(笑)。ネコたちは、かかりつけの獣医さんを決めていて、マイクロチップも装着しています。旅行などで留守するときは、馴染みのペットシッターさんにお願いしているので安心です。

また他のネコを保護したときは、先住ネコたちとトラブルにならないよう、部屋を別々にして、その間に飼い主を探します。ウサギのときは、やっと飼い主が決まったと思ったら、妊娠していて、また戻ってきたので、一番静かな部屋を出産部屋にしました。6匹無事に生まれて、獣医さんを通じて動物好きの方々に引き取られてホッとしました。

生態系の輪の中で生きていけるライフスタイルの実現

佐藤さんの今後の展望なども是非お聞きかせください。

都市であっても自然が豊かにあり、人間も生きものの一つとして、生態系の輪の中で生きていけるライフスタイルが実現できたらと思います。けれど、日本にはもともと里山という環境があり、そういった文化はすでに持っています。
そういった知恵や経験を未来の社会に活かしていければと思います。
都市の中に、森があったり、田んぼや畑があって、ヤギや鶏がいたら、素敵だと思いませんか?

素敵すぎます!!

家の前の小川にドジョウやフナが泳いでいたり、バッタやチョウチョが飛ぶ原っぱがあったり。
そんなまちで、ワンちゃんやネコちゃんと暮らすのは、とっても楽しくてヘルシーで、家族もペットもみんな笑顔になれそうです。そんなまちに住みたいし、そんなまちづくりを進めたいと思っています。

佐藤さんの住まいファイル

現在、どんなおウチに住まれていますか?

トトロの映画のモデルとなった緑豊かなエリアにある、木をふんだんに使ったお家です。
2階のリビングや浴室からは樹林や小川が眺められて、四季の移り変わりを楽しめます。床は杉の無垢材で、なにも塗っていないので、裸足で歩くと木の温もりがダイレクトに感じられます。ネコたちも気に入っているようです。
リビングにはペレットストーブがあり、冬は炎を見ながら、みんなでぬくぬくしています。玄関は大きめの土間になっていて、夏でもひんやりしてネコたちがゴロゴロしています。

自然豊かな場所にある素敵なお家ですね!
現在のご自宅を選んだ最大のポイントを教えて下さい

公園に捨てられたペットを保護することがよくあって、飼い主が見つかるまで預かるのですが、集合住宅だとなかなか難しい面がありました。
また娘が、ネコが飼いたい!とずっと希望していたので、一軒家と決めていました。また娘は魚好きで、暇さえあれば近所の小川で魚とりしていたんですね。そこで、その川の目の前の土地をずっと狙っていて(笑)、空いたと同時に即決しました。

こだわりのポイントもぜひ教えて下さい!

ペットと暮らすことを前提に設計士さんと話し合って建てました。ネコちゃん用のスペースをあらかじめ決めておいたり、1階からロフトまで吹き抜けにして上下に行ったりきたりできるようにしています。ベランダも長くてたくさん水槽を置けるようにしています。
また小学校の通学路なので、玄関前に大きな水槽と掲示板を設置して、この辺に棲む小魚の紹介をしています。庭には小さな池があって、カエルが棲んでいます。ツバメの巣用の台やアリジゴク用の砂場もあるんですが、まだ使ってもらえてないですね(笑)

最後に、業界のプロとして、飼育者の方々にペットと生活する上でのアドバイスをお願いします!

公園では、たくさんのワンちゃんと飼い主さんが、お散歩や互いの交流を楽しんでくださっています。
ほとんどの飼い主さんがマナーがよい方々ですが、「自分の子は人を襲ったりしないから大丈夫」「誰もいないから大丈夫」とリードを離してしまう方もあります。けれど、ノーリードのワンちゃんを見かけると、ワンちゃんが苦手な方は近くに来れず迂回したり公園から出て行ってしまうこともあります。

ノーリードは本当に危ないですよね。

また普段穏やかなワンちゃんでも、なにかに驚いて道路に飛び出して事故にあったり、小さな子どもを倒してケガをさせたり、別のワンちゃんや飼い主さんに噛みついてしまうこともあります。 公園には、赤ちゃんから高齢者まで、さまざまな人が来園しています。
そこで私たちが携わる公園では、①リードをつける、②うんちや毛は持ち帰る、③おしっこの場所を選ぶ、マナーのよい飼い主さんを歓迎しています。お互いに気持ちよく、公園を楽しめるよう、ぜひご協力をお願いします!

■プロフィール
NPO法人NPO birth
佐藤 留美
http://www.npo-birth.org
#持ち家 #猫ちゃん #戸建て


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