バーマンの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

バーマンとは

「ビルマの聖猫」と呼ばれるバーマンは、神秘的な伝説を持つ美しい猫です。 光輝く被毛や特徴的な足先の模様を持つバーマン の魅力に注目してみましょう。

バーマンの特徴

バーマンとはシャム猫によく似た毛色の模様を持つ長毛の猫です。愛らしい丸みを帯びた顔立ちとソックス(靴下)を履いているような模様が特徴的です。

性格は

甘えん坊で幼く、いつまでも子猫のような雰囲気が魅力です。家族と過ごす時間は猫じゃらしや抱っこなど、家族との密なコミュニケーションがあることで幸せを実感するタイプです。

温厚な性格で、他猫との同居や犬との同居も得意です。ただし野性味の強い猫や攻撃的な性格の猫は苦手と感じてしまうことがあります。

サイズ・毛色・体重など

バーマンの平均的なサイズは3~7㎏ほどです。メスは小柄で細身な場合が多く、オスは大柄になりがちです。ただバーマンは肥満になりやすい体質で、中には肥満が理由で5㎏を超える猫もいるので、こまめに体重測定や健康診断を受け、適正体重の維持を心掛けましょう。

被毛は中毛種です。密集した柔らかい被毛は美しい反面、抜け毛の飲み込みや毛玉になりやすく、こまめなブラッシングが欠かせません。

バーマンの手足にはまるで靴下を履いているような白い毛色があります。

前足部分は「 ミトン」や「グローブ」足の方は「レース 」とそれぞれに呼び名が付いていることから、いかにこの箇所がこの猫のチャームポイントと意識されているかがわかります。

バーマンの歴史

バーマンはミャンマー原産の猫で、ミャンマーでは「聖猫」と呼ばれ大変長い歴史を持つ猫として愛されています。

バーマンがこのような名前をもらうきっかけとなったとされる物語は「 ビルマの山岳地方にあった寺院に、高僧に大切に飼われていた白い猫がいました。この寺には金の女神像が祀られていましたが、ある夜、盗賊に襲われ、高僧は女神像を守ろうとしたものの心臓発作で亡くなってしまいます。この時、白猫が物音を立て、若い修行僧たちに知らせ盗賊を追い払います。その後白猫は金色の女神の姿になり、可愛がってくれた高僧の魂が猫に乗り移り、この時4本の足先を遺して猫は金の毛色に変化したそうです。」

その後ヨーロッパにわたり、その美しさと愛らしい性格から大変な人気を集め、 1925年にはフランスの猫血統登録団体 によて初めて認定を受けます。しかし二度の世界大戦を経て一時期は純血のバーマンの2匹のみといわれるまでに激減してしまいました。

現在では、バーマンは世界的な人気を受け飼育頭数も増加傾向にあり、日本でも人気猫種として徐々に存在感を増しています。

バーマンの飼育頭数

アニコムの統計によるバーマン の飼育頭数は

※飼育頭数、順位は「アニコム 家庭どうぶつ白書」参照

年度飼育頭数ランキング
2019 ランキング圏外
2018 ランキング圏外
2017ランキング圏外
2016ランキング圏外

バーマンは愛らしい外見と温厚で飼いやすい性格から人気がある猫種ですが、日本ではまだまだ頭数の少ない希少な猫種です。

家族の迎えたい時は、専門家に相談をし長期計画で考えておきましょう。

純血種のバーマンを望む際は特徴である足先の模様の有無を確認しましょう。

バーマンの年間飼育費用

実際にバーマン と暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
キャットフード3,00036,000
トイレ用品1,00012,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計6,000132,000

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

バーマンの一か月のキャットフード消費量の目安は2,3㎏です。ただ中には大変食欲旺盛なタイプで、3㎏以上を消費することもありますが、太りやすい体質であることも考え、適量を与えるよう意識しましょう。

トリミングは基本的に必要ありませんが、毛玉や抜け毛が気になる場合はトリミングショップのシャンプーコースの利用がオススメです。

ただしバーマンの被毛は一旦切りそろえてしまうと、再度生えそろわない場合があるので、カットは十分に検討のうえで決断をしましょう。

バーマンのケア

バーマン との暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

デンタルケア製品は、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。ウエットフードを主食とする場合や頻繁に与える機会が多い場合、加齢とともに歯垢や歯石の付着が目立つようになります。口内トラブルは激しい痛みを伴い、絶食に至る場合もあるので、日ごろからのケアが効果的です。

【月に一度】

〇爪切り

爪を定期的に切ることで、室内での爪とぎ軽減に効果的です。ただ中には爪切りを過度に嫌がる猫もいるので、無理強いは危険です。

【週に数回、季節や体調に応じて】

柔らかい被毛は絡まりやすく、毛玉になりやすいので、週に数回はピンブラシやブラッシングスプレーを用いたブラッシングが必要です。

特に下腹、お尻、太ももは日常的に被毛が圧縮される箇所で毛玉ができやすいので念入りなお手入れが必要です。

バーマンのまとめ

愛らしい外見そのままの甘えん坊な性格がなんともいえないほどの魅力です。バーマンとの暮らしは、猫を思い切り甘やかしたい、抱っこしてあげたいという方にオススメです。

執筆 :ライター 大谷

 あなたにオススメ