アメリカンワイヤーヘアの特徴や性格・基礎知識を学ぼう！飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

アメリカンワイヤーヘア とは

これまでの猫達とは全く異質な毛先が曲がった縮れ毛をした アメリカンワイヤーヘアー。世界的にもまだまだ大変希少とされるアメリカン・ショートヘアーの突然変異種のアメリカンワイヤーヘアの魅力に注目してみましょう。

アメリカンワイヤーヘア の特徴

アメリカンワイヤーヘアーの特徴といえば堅く縮れた毛質です。猫特有の柔らかい絹の様といわれる手触りはなく、ハリのある被毛特有のゴワゴワとして手触りです。

顔立ちは丸顔で、真ん丸な瞳、小さな耳と可愛いという言葉がピッタリ合う、童顔です。

アメリカンワイヤーヘアーはアメリカン・ショートヘアーの突然変異がきっかけで誕生し、性格や運動能力はアメリカン・ショートヘアーそのままです。

性格は

• 好奇心旺盛
• 甘えん坊
• 遊び好き
• 他猫とも仲良く暮らせる

狩猟本能や好奇心を刺激される遊びが好きで、猫じゃらしがあればいつまでも遊びをせがむほどです。

この系統の猫は肥満になりやすい傾向があるので日ごろから運動不足やオヤツの与えすぎには注意が必要です。

アメリカン・ショートヘアーは大変多産型の猫としても有名です。アメリカンワイヤーヘアーもよく似通った血統を持つことから多産になる確率が高いでしょう。

またアメリカンワイヤーヘアーはアメリカン・ショートヘアーの突然変異種であることから、血統証発行団体ではアメリカン・ショートヘアーとの交配が認められています。誕生する子猫は、アメリカンショートヘアーによく似た毛質となりワイヤー状の毛質にならない、体の一部だけがワイヤー状の毛質となることも珍しくありません。

サイズ・毛色・体重など

平均的なサイズは3～5㎏ほどです。オスはメスより大柄で骨太になる傾向があります。

毛色は他猫種同様でソリッドカラー、シルバー、スモーク、タビー、タビー＆ホワイトやキャリコなどあらゆる毛色が認められています。

ただし異種猫との交配をうかがわせる毛色は好ましくないとされています。

異種交配と思われる毛色（チョコレート、ラベンダー、ヒマラヤンの毛色など）は認められません

アメリカンワイヤーヘア の歴史

1966年に、ニューヨーク郊外の農場でアメリカンショートヘアから突然変異で誕生した剛毛の子猫がアメリカンワイヤーヘア誕生のきっかけです。

1978年に血統登録が始められるとしだいに愛好者が増え、1978年にCFAで新種猫として公認されました。現在は繁殖にはアメリカンショートヘアとの交配が認められていることもこの猫ならではの特徴です。

アメリカンワイヤーヘア の飼育頭数

アニコムの統計によるアメリカンワイヤーヘア  の飼育頭数は

※飼育頭数、順位は「アニコム 家庭どうぶつ白書」参照

大変希少な毛質を持つことから、メディアに登場すると途端に注目を集めました。しかし特徴であるワイヤーの毛質が全身にまんべんなくあらわれるケースが少なく、純血種と断定できる猫はごくわずかです。

過度に高額での売買は注意が必要です。

アメリカンワイヤーヘア の年間飼育費用

実際にアメリカンワイヤーヘア  と暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか？

※医療費（混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出）

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

アメリカンワイヤーヘアーの一か月のキャットフード消費量は２～３㎏ほどです。肥満になりやすい体質の猫なので、食事、オヤツの給与量は丁寧な管理が必要です。

アメリカンワイヤーヘア のケア

アメリカンワイヤーヘア との暮らしで習慣化すべきお手入れは
【毎日】
〇歯磨き、デンタルケア

デンタルケア製品は、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。ウエットフードを主食とする場合や頻繁に与える機会が多い場合、加齢とともに歯垢や歯石の付着が目立つようになります。口内トラブルは激しい痛みを伴い、絶食に至る場合もあるので、日ごろからのケアが効果的です。

【月に一度】
〇爪切り

爪を定期的に切ることで、室内での爪とぎ軽減につながります。ただ中には爪切りを過度に嫌がる猫もいるので、無理強いは危険です。

【週に数回、季節や体調に応じて】
週に数回を目安にスリッカーで被毛の根元からブラッシングをしましょう。ブラッシングの際は、市販のブラッシングスプレーを利用すると、静電気を予防し、スムーズに櫛を通すことができます。

アメリカンワイヤーヘア のまとめ

大変希少な猫で専門家からも高い注目を集めています。ただ新種猫ゆえに特徴が固定化されていないことも多く、中には毛質が他猫と大差ない場合もあります。家族に迎える場合は、専門家としっかりと相談の上で判断をしましょう。