2022年犬猫飼育頭数を調査

■3つのポイント

  • 1.頭数と飼育率は横ばい。一方で新規飼育意向が低下
  • 2.ペットを飼うことは、家族にも良い影響
  • 3.飼育の支出額は年々増加

飼育頭数

頭数と飼育率は横ばい(微減)となり、新規飼育意向は低下傾向に。特に若年層の新規意向が大きく低下しています。20-30代の子供がいない女性の低下が大きくなっています。

新規飼育者

新規飼育者は、犬が約3万頭の増加、猫は5万7千頭の減少となって、猫人気が低下しているように伺えます。
ペットを飼うことで、「気持ちが明るくなった」「人と会話する量が増えた」という回答も。

1年以内に新たに飼われたペットの数
・犬:426,000頭
・猫:432,000頭

支出額

飼育の支出額は年々増加しています。特にドッグフードと犬の医療費の支出が年々増加傾向ですが、若年層にとっては、飼育費用とお世話の負担が、飼育阻害要因となっているようです。

生涯必要経費
・犬:2,517,524円
・猫:1,316,467円

2022年の飼育頭数

犬の飼育頭数推移

  • 2016年 8,008千頭
  • 2017年 7,682千頭
  • 2018年 7,616千頭
  • 2019年 7,579千頭
  • 2020年 7,341千頭
  • 2021年 7,106千頭
  • 2022年 7,053千頭

猫の飼育頭数推移

  • 2016年 8,333千頭
  • 2017年 8,672千頭
  • 2018年 8,849千頭
  • 2019年 8,764千頭
  • 2020年 8,628千頭
  • 2021年 8,946千頭
  • 2022年 8,837千頭

ペットの飼育数は、昨年と比較して犬の飼育頭数が増加、猫の飼育頭数は減少しました。猫の飼育頭数の減少幅が大きく、犬の飼育数は微減となっています。

直近の新規飼育頭数

犬や猫を1年以内に迎え入れたいわゆる新規飼育者の数です。

犬の新規飼育頭数推移

  • 2016年 417千頭
  • 2017年 333千頭
  • 2018年 360千頭
  • 2019年 350千頭
  • 2020年 416千頭
  • 2021年 397千頭
  • 2022年 426千頭

猫の新規飼育頭数推移

  • 2016年 399千頭
  • 2017年 444千頭
  • 2018年 351千頭
  • 2019年 394千頭
  • 2020年 460千頭
  • 2021年 489千頭
  • 2022年 432千頭

飼い主の年齢

飼育者の年齢は、40代以上の犬の飼育率が、17年以来減少を続けています。

犬飼育者の年齢

20代 30代 40代 50代 60代 70代
2017年 13.3% 10.7% 12.7% 15.4% 14.2% 10.5%
2018年 13.5% 11.7% 12.2% 14.5% 13.7% 10.0%
2019年 13.9% 11.3% 12.3% 14.2% 13.2% 10.4%
2020年 13.2% 11.3% 11.7% 13.3% 12.2% 9.6%
2021年 12.6% 11.0% 11.3% 12.2% 11.7% 9.2%
2022年 12.3% 10.9% 11.3% 11.9% 11.6% 8.9%

猫飼育者の年齢

20代 30代 40代 50代 60代 70代
2017年 9.0% 8.9% 10.2% 11.5% 10.6% 7.6%
2018年 9.0% 9.0% 10.8% 11.3% 10.4% 7.5%
2019年 9.4% 9.5% 10.1% 10.9% 10.2% 7.9%
2020年 9.1% 9.5% 10.3% 10.8% 10.2% 7.6%
2021年 9.1% 9.8% 10.2% 10.9% 10.8% 7.8%
2022年 9.3% 9.5% 10.0% 10.7% 10.2% 7.6%

ペットを飼育する理由

犬の飼育意向のきっかけ

  • 生活に癒し・安らぎが欲しかったから
  • 過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから
  • 生活を充実させたいから

猫の飼育意向のきっかけ

  • 生活に癒し・安らぎが欲しかったから
  • 過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから
  • 生活を充実させたいから

ペットを飼育できない理由

非飼育者がペットの飼育ができない理由として、主に下記の理由がある。

犬を飼育しようとする方

  • 旅行など長期の外出がしづらくなる
  • 別れがつらいから
  • 世話をするのにお金がかかるから
  • 集合住宅に住んでいて禁止されている

猫を飼育しようとする方

  • 集合住宅に住んでいて禁止されている
  • 世話をするのにお金がかかるから
  • 旅行など長期の外出がしづらくなる
  • 死ぬとかわいそうだから

犬と猫の平均寿命

2022年の犬・猫平均寿命は、横ばいで、犬14.76歳、猫15.62歳となりました。

犬の平均寿命

  • 2010年 13.87歳
  • 2011年 13.85歳
  • 2012年 13.94歳
  • 2013年 14.23歳
  • 2014年 14.25歳
  • 2015年 14.50歳
  • 2016年 14.39歳
  • 2017年 14.19歳
  • 2018年 14.29歳
  • 2019年 14.44歳
  • 2020年 14.48歳
  • 2021年 14.65歳
  • 2022年 14.76歳

猫の平均寿命

  • 2010年 14.36歳
  • 2011年 14.39歳
  • 2012年 14.45歳
  • 2013年 15.15歳
  • 2014年 14.56歳
  • 2015年 15.43歳
  • 2016年 15.09歳
  • 2017年 15.33歳
  • 2018年 15.32歳
  • 2019年 15.03歳
  • 2020年 15.45歳
  • 2021年 15.66歳
  • 2022年 15.62歳

また「家の外に出ない」猫の平均寿命は16.02歳、「家の外に出る」猫の平均寿命は14.24歳であった。

1ヶ月当たり支出総額

ペットを飼育するには、ある程度お金が掛かります。犬と猫の毎月の支出はどの程度なのでしょうか。

ペットの飼育費用に関しては、調査会社によって数値が異なりますので、複数の情報を掲載します。

犬猫それぞれの支出総額は以下の通りです(医療費等含む) 。

ペットフード協会

犬の飼育費用

<2019年>
月間費用 ¥11,562
年間費用 ¥138,744

<2020年>
月間費用 ¥12,020
年間費用 ¥144,240

猫の飼育費用

<2019年>
月間費用 ¥7,485
年間費用 ¥89,820

<2020年>
月間費用 ¥7,252
年間費用 ¥87,024

anicom(アニコム)

犬の飼育費用

<2020年>
年間費用 ¥338,561

<2021年>
年間費用 ¥345,572

猫の飼育費用

<2020年>
年間費用 ¥164,835

<2021年>
年間費用 ¥169,247

※アニコム損害保険株式会社「【2021最新版】ペットにかける年間支出調査」

ipet(アイペット)

  • 2020年のペット関連年間支出は、犬飼育者「5万円以上~10万円未満」猫飼育者「5万円未満」が最多で、コロナ禍前と変わらず
  • 最も支出が増えたのは「病気やケガの診療費」「フード・おやつ」
  • ペット飼育者が一番支出額で大きいと感じる費用、「フード・おやつ」の割合が大幅に増加
  • コロナ禍において、「フード・おやつ」「おもちゃ」「診療費」の支出が増加
  • 2021年に増えそうな支出、約7割の犬飼育者が「病気やケガの診療費」と回答。理由は「ペットの高齢化」
  • ペットと一緒にいる時間の増加で、より健康志向が高まる飼育者も

※アイペットホールディングス株式会社「ペットの支出に関する調査」

犬猫の飼育費用はほぼ横ばいで推移しております。

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