■3つのポイント
- 1.頭数と飼育率は横ばい。一方で新規飼育意向が低下
- 2.ペットを飼うことは、家族にも良い影響
- 3.飼育の支出額は年々増加
飼育頭数
頭数と飼育率は横ばい(微減)となり、新規飼育意向は低下傾向に。特に若年層の新規意向が大きく低下しています。20-30代の子供がいない女性の低下が大きくなっています。
新規飼育者
新規飼育者は、犬が約3万頭の増加、猫は5万7千頭の減少となって、猫人気が低下しているように伺えます。
ペットを飼うことで、「気持ちが明るくなった」「人と会話する量が増えた」という回答も。
1年以内に新たに飼われたペットの数
・犬:426,000頭
・猫:432,000頭
支出額
飼育の支出額は年々増加しています。特にドッグフードと犬の医療費の支出が年々増加傾向ですが、若年層にとっては、飼育費用とお世話の負担が、飼育阻害要因となっているようです。
生涯必要経費
・犬:2,517,524円
・猫:1,316,467円
目次
2022年の飼育頭数
犬の飼育頭数推移
- 2016年 8,008千頭
- 2017年 7,682千頭
- 2018年 7,616千頭
- 2019年 7,579千頭
- 2020年 7,341千頭
- 2021年 7,106千頭
- 2022年 7,053千頭
猫の飼育頭数推移
- 2016年 8,333千頭
- 2017年 8,672千頭
- 2018年 8,849千頭
- 2019年 8,764千頭
- 2020年 8,628千頭
- 2021年 8,946千頭
- 2022年 8,837千頭
ペットの飼育数は、昨年と比較して犬の飼育頭数が増加、猫の飼育頭数は減少しました。猫の飼育頭数の減少幅が大きく、犬の飼育数は微減となっています。
直近の新規飼育頭数
犬や猫を1年以内に迎え入れたいわゆる新規飼育者の数です。
犬の新規飼育頭数推移
- 2016年 417千頭
- 2017年 333千頭
- 2018年 360千頭
- 2019年 350千頭
- 2020年 416千頭
- 2021年 397千頭
- 2022年 426千頭
猫の新規飼育頭数推移
- 2016年 399千頭
- 2017年 444千頭
- 2018年 351千頭
- 2019年 394千頭
- 2020年 460千頭
- 2021年 489千頭
- 2022年 432千頭
飼い主の年齢
飼育者の年齢は、40代以上の犬の飼育率が、17年以来減少を続けています。
犬飼育者の年齢
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | |
2017年 | 13.3% | 10.7% | 12.7% | 15.4% | 14.2% | 10.5% |
2018年 | 13.5% | 11.7% | 12.2% | 14.5% | 13.7% | 10.0% |
2019年 | 13.9% | 11.3% | 12.3% | 14.2% | 13.2% | 10.4% |
2020年 | 13.2% | 11.3% | 11.7% | 13.3% | 12.2% | 9.6% |
2021年 | 12.6% | 11.0% | 11.3% | 12.2% | 11.7% | 9.2% |
2022年 | 12.3% | 10.9% | 11.3% | 11.9% | 11.6% | 8.9% |
猫飼育者の年齢
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | |
2017年 | 9.0% | 8.9% | 10.2% | 11.5% | 10.6% | 7.6% |
2018年 | 9.0% | 9.0% | 10.8% | 11.3% | 10.4% | 7.5% |
2019年 | 9.4% | 9.5% | 10.1% | 10.9% | 10.2% | 7.9% |
2020年 | 9.1% | 9.5% | 10.3% | 10.8% | 10.2% | 7.6% |
2021年 | 9.1% | 9.8% | 10.2% | 10.9% | 10.8% | 7.8% |
2022年 | 9.3% | 9.5% | 10.0% | 10.7% | 10.2% | 7.6% |
ペットを飼育する理由
犬の飼育意向のきっかけ
- 生活に癒し・安らぎが欲しかったから
- 過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから
- 生活を充実させたいから
猫の飼育意向のきっかけ
- 生活に癒し・安らぎが欲しかったから
- 過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから
- 生活を充実させたいから
ペットを飼育できない理由
非飼育者がペットの飼育ができない理由として、主に下記の理由がある。
犬を飼育しようとする方
- 旅行など長期の外出がしづらくなる
- 別れがつらいから
- 世話をするのにお金がかかるから
- 集合住宅に住んでいて禁止されている
猫を飼育しようとする方
- 集合住宅に住んでいて禁止されている
- 世話をするのにお金がかかるから
- 旅行など長期の外出がしづらくなる
- 死ぬとかわいそうだから
犬と猫の平均寿命
2022年の犬・猫平均寿命は、横ばいで、犬14.76歳、猫15.62歳となりました。
犬の平均寿命
- 2010年 13.87歳
- 2011年 13.85歳
- 2012年 13.94歳
- 2013年 14.23歳
- 2014年 14.25歳
- 2015年 14.50歳
- 2016年 14.39歳
- 2017年 14.19歳
- 2018年 14.29歳
- 2019年 14.44歳
- 2020年 14.48歳
- 2021年 14.65歳
- 2022年 14.76歳
猫の平均寿命
- 2010年 14.36歳
- 2011年 14.39歳
- 2012年 14.45歳
- 2013年 15.15歳
- 2014年 14.56歳
- 2015年 15.43歳
- 2016年 15.09歳
- 2017年 15.33歳
- 2018年 15.32歳
- 2019年 15.03歳
- 2020年 15.45歳
- 2021年 15.66歳
- 2022年 15.62歳
また「家の外に出ない」猫の平均寿命は16.02歳、「家の外に出る」猫の平均寿命は14.24歳であった。
1ヶ月当たり支出総額
ペットを飼育するには、ある程度お金が掛かります。犬と猫の毎月の支出はどの程度なのでしょうか。
ペットの飼育費用に関しては、調査会社によって数値が異なりますので、複数の情報を掲載します。
犬猫それぞれの支出総額は以下の通りです(医療費等含む) 。
ペットフード協会
犬の飼育費用
<2019年>
月間費用 ¥11,562
年間費用 ¥138,744
<2020年>
月間費用 ¥12,020
年間費用 ¥144,240
猫の飼育費用
<2019年>
月間費用 ¥7,485
年間費用 ¥89,820
<2020年>
月間費用 ¥7,252
年間費用 ¥87,024
anicom(アニコム)
犬の飼育費用
<2020年>
年間費用 ¥338,561
<2021年>
年間費用 ¥345,572
猫の飼育費用
<2020年>
年間費用 ¥164,835
<2021年>
年間費用 ¥169,247
※アニコム損害保険株式会社「【2021最新版】ペットにかける年間支出調査」
ipet(アイペット)
- 2020年のペット関連年間支出は、犬飼育者「5万円以上~10万円未満」猫飼育者「5万円未満」が最多で、コロナ禍前と変わらず
- 最も支出が増えたのは「病気やケガの診療費」「フード・おやつ」
- ペット飼育者が一番支出額で大きいと感じる費用、「フード・おやつ」の割合が大幅に増加
- コロナ禍において、「フード・おやつ」「おもちゃ」「診療費」の支出が増加
- 2021年に増えそうな支出、約7割の犬飼育者が「病気やケガの診療費」と回答。理由は「ペットの高齢化」
- ペットと一緒にいる時間の増加で、より健康志向が高まる飼育者も
※アイペットホールディングス株式会社「ペットの支出に関する調査」
犬猫の飼育費用はほぼ横ばいで推移しております。