総合ランキングでは、昨年、犬・猫共に初の1位を獲得した「むぎ」が、2021年度も高い人気を保ち、見事2連覇を達成しました。犬のランキングでは、1位から6位まで昨年から順位の変動はなく、上位陣は安定した人気を保っています。また、昨年圏外から初めてトップテン入りを果たした「ラテ」は、今年は7位まで上昇しており、年々人気が高まっていることがうかがえます。一方、猫のランキングでは、「ココ」と「ラテ」がそれぞれ2つ順位を上げ、4位と6位を獲得しました。また、昨年ランク外となった「ルナ」がランキングに返り咲き、過去最高となる7位を獲得しました。「ルナ」という黒猫が登場する人気アニメの映画が公開されたことも影響があるのかもしれません。今年の総合ランキングでは、新しくトップテン入りした名前はなく、上位陣の安定的な人気がうかがえる結果となりました。
■調査結果2 犬の性別名前ランキング
犬の性別ランキングでは、男の子は「レオ」、女の子では「ココ」が1位を獲得し、共に圧巻の7連覇を果たしました。男の子のランキングでは、第2位の「マロン」が6年連続で同順位を死守しており、継続して高い人気を保っています。また、総合ランキングや女の子のランキングでは上位に常連の「ココ」、「モカ」が、男の子の名前で初めてランクインしており、3位以降の名前は、毎年激しい攻防戦が繰り広げられています。一方、女の子のランキングでは、常連の名前が並ぶ中、2年前に初ランクインした「こむぎ」が、着実に順位をあげ、今回は4位にまで浮上しました。女の子は花を連想させる名前や、和風の名前など、優しい雰囲気の名前が引き続き人気を保っています。
■調査結果3 猫の性別名前ランキング
猫の性別ランキングでは、男の子は「レオ」が7連覇、女の子は「きなこ」が4連覇を果たしました。「レオ」は犬の性別ランキングでも7連覇を達成しており、男の子に人気の高い名前であるといえます。また、男の子のランキングでは、「琥珀」が初めてトップテンにランクインいたしました。宝石のように透きとおった美しい目を持つ猫を表しているほか、漢字に「虎」が含まれ力強さも感じられることから、男の子の名前として人気が高まっているようです。女の子のランキングでは、女の子に人気の人形の名前にもなっている「メル」が8位に、昨年から人気が高まっていた「ラテ」が10位に、それぞれ初めてトップテン入りを果たしました。
■調査結果4 犬種別名前ランキング
犬種別のランキングでは、柴犬のランキングで「むぎ」が初めて1位を獲得しました。ひらがなの和風な名前が好まれる傾向に変化はありませんが、ランキングの顔触れは年々変動しています。トイ・プードルとチワワでは、大きな順位の変動は見られず、その子の毛色が推測できる、かわいらしい食べ物の名前が安定した人気を保っています。ミニチュア・ダックスフンドでは、例年上位を保っていた「ココ」が、初めてランク外となる結果になりました。
■調査結果5 猫種別名前ランキング
猫種別ランキングでは、どの猫種でも、原産国やイメージに左右されず、ひらがなのかわいらしい名前が上位を占める結果となりました。順位の入れ替わりが激しい猫種別ランキングですが、スコティッシュ・フォールドでは「こむぎ」「ラテ」が、アメリカン・ショートヘアでは「ルイ」「ノア」「すず」が初めてランクインしました。
■調査結果6 うさぎ・ネズミ・鳥の名前ランキング
うさぎは「きなこ」、鳥は「レモン」と「ピー」、ネズミは「おもち」がそれぞれ1位を獲得しました。年々入れ替わりの激しい小動物の名前ランキングですが、うさぎの「きなこ」は調査開始以降4連覇、ネズミの「おもち」は2連覇を達成しました。うさぎの名前では、次点に「むぎ」「こむぎ」が続いており、総合ランキングトップの「むぎ」は小動物の名前としても人気が高まっているようです。ネズミと鳥の名前は、その子のシルエットや色が分かる、かわいらしい名前が人気のようです。
■調査結果7 番外編
2021年の流行語大賞に選ばれた“あのフレーズ”の代名詞ともなる人気野球選手の漢字を使った、男の子の名前としても人気の高い「翔」のつく名前や、2025年に開催が予定されている大阪・関西万博のメインテーマから、「輝」「明」「光」など、「輝き」を感じられる漢字を使用した名前を調査しました。また、今年も、いわゆる「キラキラネーム」と言われるようなユニークな名前もピックアップしました。
【番外編①】「翔」を使った名前
どんな場所でも天気でも、元気に翔ける「うちの子」たちの姿が目に浮かぶような爽やかな名前ですね。
【番外編②】「輝き」を感じる名前
コロナ禍だからこそ、家族と明るく前向きに。「輝き」や命の力強さ、未来への希望を感じられる名前が多く見受けられました。
【番外編③】ユニークな名前(キラキラネーム)
今年もユニークな名前の「うちの子」たちが、多く見受けられました。
2021年は、前年に引き続きコロナ禍において、ペットを家族として新たに迎え入れる方も多かったのではないでしょうか。そのような中でも、名前ランキングでは大きな変化はなく、昨年度に続き犬・猫共に「むぎ」が2連覇を飾りました。犬・猫の総合ランキングに初ランクインしてから3年、今回は小動物のランキングにも上位入りを果たすなど、ほぼ全てのペットの名前ランキングに顔を出す「むぎ」の勢いは今年度も続くのでしょうか。この先も目が離せません。猫の名前では、猫の目のように透きとおった美しい色合いの「琥珀」が、性別ランキングで初めてランクインしました。猫は成長することで目の色が変わり、色の数だけ名前が誕生する可能性があります。「琥珀」のほかにも、宝石を由来とした名前が人気となるか注目です。
今後もペットの名前ランキングにご注目ください。
【調査対象】
犬・猫の調査:
2021年度(2021年4月1日~2022年3月31日)の新規契約のうち、0歳の犬・猫が対象
うさぎ・ネズミ・鳥の調査:
2021年度(2021年4月1日~2022年3月31日)の新規契約のうち、うさぎ・ネズミ・鳥が対象
※ランキング表の( )内は昨年度の順位を表しています。
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*¹:犬・猫以外のペットとして飼育される小型哺乳類、爬虫類、鳥などの小動物の総称
*²:エキゾチックアニマルを対象とした、通院・入院・手術の費用をカバーできるペットショップ専用の総合型ペット保険商品
執筆:equall編集部