マイクロチップを装着する際は、首の後ろに専用の注入器で皮下に埋め込むのが一般的なやり方とされています。
専用の機器をかざして番号を読み取ると飼い主の氏名や連絡先などの情報を閲覧することができます。これによって、迷子になってしまった際や震災で離れてしまった際に飼い主を判別しやすくなります。また、安易な遺棄の防止にも繋がると期待されています。
義務付けられるのはブリーダーやペットショップの犬猫で、すでに飼っている犬・猫へのマイクロチップ装着については努力義務とのことですが、皆さんはどのように考えているのでしょうか?
今回は、全国の男女計2,000名を対象に「犬猫のマイクロチップ装着義務化に関するアンケート」についてアンケートを実施しました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事( https://trend-research.jp/11807/)へのリンク設置
・株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp)へのリンク設置
「犬猫のマイクロチップ装着義務化に関するアンケート」調査概要
調査手法 インターネットでのアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施
調査対象者 男女
調査期間 2021年12月28日~2022年01月12日
質問内容 質問1:ペットで犬や猫を飼っていますか?
質問2:飼い犬・飼い猫にマイクロチップは装着していますか?
質問3:回答の理由を教えてください。
質問4:飼い犬・飼い猫にマイクロチップ装着が義務化されることは知っていますか?
質問5:飼い犬・飼い猫へのマイクロチップ装着義務化についてどう思いますか?
質問6:飼い犬・飼い猫に今後マイクロチップを装着させたいと思いますか?
集計対象人数 2,000名
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■75.5%が「マイクロチップ装着してない」
まず初めに、現在犬や猫を飼っているか聞きました。
21.7%の方が「飼っている」と回答しました。
その方たちに「現在飼っている犬や猫にマイクロチップを装着しているか」を聞きました。
75.5%と多くの方が「全頭装着していない」と回答しました。一方で、21.5%と約2割の方は「全頭装着している」と回答していました。
今回のアンケートでは「装着している犬猫もいる」という方も合わせると、飼い主のおよそ4人に1人が飼い犬・飼い猫にマイクロチップを装着しているという結果になりました。
回答理由についても聞いたので一部紹介します。
「全頭装着している」回答理由
- 「災害などで迷子猫になったりするとマイクロチップが役に立つ」と動物病院の先生に聞いたので取り付けた。(50代・女性)
- 海外へ行ったときに強制的だったので。(60代・女性)
- 飼い主としてのマナーのひとつ。万が一迷子になった時のため。(60代・男性)
- 購入した時から装着されていた。(40代・女性)
- 迷子にならないで済むから。(20代・男性)
- いいことだ思う。飼い主がちゃんと最後まで面倒を見る義務がある。(40代・女性)
「装着している犬猫もいる」回答理由
- 犬はペットショップで既に装着してありました、猫は保護猫なので付けていません。(50代・女性)
- 保護猫を引き取る時に、義務化しているものとそうじゃないものがあった。(50代・女性)
- 3匹中1匹はペットショップから迎えたので、マイクロチップを装着されていた。後の2匹は知人の家で産まれたのを譲り受けたので装着されていない(50代・女性)
「全頭装着していない」回答理由
- チップを体に入れるということ自体が否定的。ロボットや人形じゃないんだからやめたほうがいい。(30代・女性)
- 義務化されていないし室内で飼っているので不要。(30代・男性)
- 室内飼いだし、犬猫の体内に物を埋め込むのはかわいそうだから。(30代・女性)
- 飼い犬が高齢で年齢的に負担になるんじゃないかと心配なのと、そもそも白内障になり屋外に出ることもないから。(50代・男性)
- 健康への影響が心配だから。(40代・男性)
- 老犬なので刺激を与えたくない。迷子タグはつけている。今犬を飼ったら必ず入れる。(30代・女性)
犬や猫を飼っていない方も含め「今年6月、犬猫へのマイクロチップの装着が義務化されること」を知っているか聞きました。結果は以下のようになりました。
76.3%の方が「知らない」と回答しました。
まだあまり認知されていない結果となった「マイクロチップ装着義務化」ですが、このことについてどう思っているのでしょうか。
■マイクロチップ装着義務化についてどう思う?
- 賛否両論ありそうだが、良いと思います。やはり命ですから、責任のある行動が必要。可哀そうな動物を出さない為には必要なのかと思います。(40代・女性)
- いいかげんな気持ちでペットを飼うという行為に徹底した自覚と責任感を持ってもらうのには必要だと思う。簡単には捨てられなくなる。(70代・女性)
- なんとなく可哀そうな気もするが、災害の際に行方不明になった時など再会できる可能性が上がったり、他にも利点はあるのだろうから、義務化されてもいいのかなと思う。(50代・女性)
- ペットの行方不明やペットを野良と勘違いした事による捕獲・殺処分を防ぐ効果があると思うので、大変良い政策だと考えます。(40代・男性)
- ペットショップで売られているペットについては良いが、飼い犬等が生んだ子犬等が適切に装着されるかがポイントだと思う。(50代・男性)
- あまり好感を持てない。自然に過ごさせてあげたい。(70代・女性)
- 犬や猫の体内に異物入れるのはサイボーグじゃないんだから。生物の扱いじゃないみたいですね。首輪にGPSをつければいいことです。(30代・女性)
- ある意味虐待だと思います。そんなことしなければ飼えないのならもう飼うべきではないです。(40代・男性)
- 「商品です」と言う感じがして道徳的にどうかと思う。(30代・女性)
- 管理方法としてはわかるけど、動物愛護的にはちょっとかわいそう。(50代・男性)
■55.9%の方が「マイクロチップを装着させたくない」
飼い犬・飼い猫に今後マイクロチップを装着させたいかを聞きました。
「装着させたくない」と回答した方が55.9%と多数派で、「装着させたい」と回答した方が少数派で17.6%でした。
一方で、26.5%の方がマイクロチップの装着を悩んでいるようです。
回答理由についても聞いたので一部を紹介します。
「装着させたい」を選んだ理由
- もし家から逃げだした時に見つからないと可哀想だし家族も辛いから。(30代・女性)
- 逃げてしまったときにどこの飼い主かわかるから。(40代・男性)
- 基本は家の中で飼っているが、ふとした拍子に外に出てしまった際に、マイクロチップからの情報を頼りに探したいから。(30代・男性)
- 飼育放棄をなくすため。(80代・男性)
「装着させたくない」を選んだ理由
- 生き物にチップを埋め込むのは倫理に反していると思う。(10代・女性)
- 完全室内飼いのうえ、人工的な異物を身体に埋め込むのは、何らかの支障が出てくると思い、嫌だから。(60代・女性)
- 装着させることが犬の幸せにはならない。(70代・男性)
- お金もかかりそうだし、手術を受けさせるのもかわいそう。災害で離れてしまう可能性はそれほど高く無いと思うので。(50代・女性)
「悩んでいる」を選んだ理由
- もし脱走してしまった際など利点はあると思うがいくら位なのか値段による。(20代・女性)
- つけるのはかわいそうだし、何かと管理もできそうな感じもありメリットもありそうなので。(40代・女性)
- 家の愛犬にはもう必要ないが、周りの犬猫のことを考えるとはたして可能なのかと疑ってしまう。(70代・女性)
- 必要性がまだ理解しきれていないから。(40代・男性)
■まとめ
全国の男女2,000名を対象に、「犬猫のマイクロチップ装着義務化に関するアンケート」についてアンケートを実施しました。
今年の6月、ペットショップやブリーダーから購入する犬や猫にマイクロチップの装着が義務化されます。
一概には「良い」「悪い」とは言えない「マイクロチップの装着義務化」ですが、飼い主とペットが今よりも安心して暮らせる選択になると良いですね。
参照元:PRTIMES
執筆:equall編集部