犬と猫の健康を支え続けていく|ロイヤルカナン ジャポン 学術担当 尾身 衛佑

名前: 尾身 衛祐

ロイヤルカナン ジャポン 学術担当

Q. 尾身さんの現在のお仕事について教えてください。

「コーポレート アフェアーズ」という部門のなかの学術部に所属し、製品に関連した学術情報を、動物病院などの獣医療従事者に対して発信しています。
また、動物病院への営業チームに対する学術的なバックアップなどを行ったり、各種イベントやプログラムを通して、獣医療業界のさらなる発展に寄与し、業界内で学術的なリーダーシップを確立するための企画・運営なども行っています。

Q.ペットに関するお仕事はどのようなきっかけで始められたのですか?

実は、幼少期から柴犬を飼っていて、動物病院に行く機会が何度かありました。大きな手術が必要になり、大変お世話になったこともあります。
その経験から、私も同じような立場で仕事ができればと思い、獣医学部を目指しました。
現在は、直接ペットを治療するわけではありませんが、獣医療に関わる方々に正しい情報を提供することで、1頭でも多くの犬や猫の健康に繋がればと思って日々の業務に取り組んでいます。

Q.どのような想いでロイヤルカナンに入社されたのですか?

ロイヤルカナンに入社したのは、犬と猫の健康を第一に考えている姿勢に強く共感したのが理由です。
会社全体ではさまざまなキャリアを持っている方がたくさんいますが、社員の4分の1が獣医師であることも大きな特徴の一つだと思います。
また、誰もが愛犬家、愛猫家で、自社の製品を愛している方ばかりです。そういった環境で働きたいと思いました。

Q. 社員の4分の1が獣医師なんですね! ロイヤルカナンについて詳しく教えて下さい。

ロイヤルカナン ジャポンはフランスに本社を置き、世界100か国以上で事業展開するロイヤルカナンの日本法人で、「Dog & Cat First(すべては犬と猫のために)」という理念を掲げ、犬と猫、それぞれの品種・年齢・身体のサイズ・ライフスタイル・健康状態によって異なる栄養ニーズに応える最適な栄養バランスを提供するため、日本国内でも250種類以上のフードを展開していますが、その他にも犬と猫に「真の健康」をもたらすヘルスカンパニーとしてペットを取り巻く関係者の方々に対して様々な活動を行っています。

フードの種類が多いのは何となく知っていましたが、250種類以上もあるんですね。

今回はペットオーナーの方々と関係が深い、獣医師など獣医療従事者の方々に向けた活動についてお話しします。
ロイヤルカナンでは、獣医療の専門家である臨床獣医師の方々に生涯教育の場を提供すべく、Eラーニングプログラム「ロイヤルカナンアカデミー」を提供しています。
ロイヤルカナンアカデミーは、特に若手の獣医師、動物看護師、獣医学生の方々が体系だった情報をもとに知識を習得できるよう、新たな学習機会を提供するためのプラットフォームとして2021年4月からスタートしました。

ロイヤルカナンアカデミー

9月からは、「臨床獣医師1年目のためのスペシャルセミナー」も開講し、1次診療で必要とされる基礎的な知識や対応方法を習得するために必要な情報をお届けしています。
今後は、科目別コースの拡充のほか、ペットオーナーとのコミュニケーション、動物病院経営などに関するコンテンツの公開も予定しています。
さらに、持続的にペット業界を成長させていくために、未来の芽を育てることも非常に重視しています。
将来を担う獣医学生に対して、臨床医をはじめとした現場で活躍されている先輩獣医師から直接仕事の魅力や、やりがいなどを聞き、キャリア形成や就職活動に生かしていただくためのオンラインイベント「キャリアユニバーシティ ~先輩に聞く卒業後の多様なキャリア~」を提供しています。

昨今、小動物臨床に進む獣医師の数が減ってきているのが現状ですが、いま一度、小動物獣医療の魅力を獣医学生にお伝えして、一人でも多くの方に業界に携わっていただきたいと考えています。 こうした教育・キャリア形成サポートの取り組みは自社の短期的な利益にはつながりませんが、5年、10年と続けることで獣医療業界の発展につながり、最終的に「犬と猫の真の健康」という目的に寄与することができると考えています。

Q. 尾身さんの今後の展望や将来についてお聞かせください。

ロイヤルカナンとしては今後も、我々を含めた業界の持続的成長と活性化、そして犬や猫に関する社会課題の解決を目指していきたいですね。
また、私個人としても、犬と猫の健康を支えるための活動を続けていきたいと思います。私自身は犬や猫を直接診療して助けることはできません。
ですが、正しい情報を獣医療関係者やペットオーナーの方に届けることが、多くの犬と猫の健康維持に繋がると信じています。また、業界が今後も継続的に発展していくためにも、今後の未来を支える獣医学生さんにとっても魅力的な場としてあり続けられるように、継続的な支援を続けていきたいと思います。

Q.最後に、業界のプロとしてペットと生活する上でのアドバイスをお願いします

ペットの健康診断の受診率はとても低い状態が続いています。ペットオーナーの方にヒアリングすると、おおよそ6割以上の方は定期的な健康診断を受けていないというのが現状です。(ロイヤルカナン調べ)
特に、動物病院に行くのを嫌がりがちな猫は健康診断を受診していないケースが非常に多くなっています。
コロナ禍を通じて、ペットを新たに飼う人が増えているので、一人ひとりのペットオーナーが正しい知識を十分に得ることの重要性は、より高まっていると考えています。

見た目は健康そうに見えても、加齢によって身体は変化していることがあります。ペットオーナーがペットの健康について自己判断をされているケースも多いようですが、場合によってはその判断が間違っていることもあります。

ペットの健康に関する知識や理解を深めていただくためにも、日頃から動物病院の方々とコミュニケーションをとっていただきたいと考えています。そして、そのための手段の一つとして健康診断を活用していただくことで、日常的な健康管理や身体の変化にいち早く気づいてあげられるのではないかと思います。

公式サイト

■プロフィール
ロイヤルカナン ジャポン 学術担当 尾身 衛祐

14歳の雄のスコティッシュフォールドの「リンゴ」と暮らしています。就職後、友人の勤務先である動物病院に、患者としてやってきた子猫を譲り受けました。それまでは、圧倒的な犬派でしたが、ツンデレな彼との生活は意外に心地よく、今ではかけがえのない存在で、生活の中心になっています。

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