ペットが真に健康で暮らせる環境を提供していきたい|ロイヤルカナン ジャポン 学術担当 北中 卓

名前: 北中 卓

ロイヤルカナン ジャポン 学術担当 、北海道大学非常勤講師、日本大学非常勤講師 、岐阜大学招聘教員、日本大学研究員、ねこ医学会理事

Q. 北中さんの現在のお仕事について教えてください。

ロイヤルカナンジャポンでは、獣医師向けに、犬と猫の療法食に関する学術情報の提供や、ペットのご家族に向けた、犬と猫の「真の健康」推進のための啓発活動を行っています。また獣医大学での栄養学の授業や、研究員として学術研究と論文作成・学術誌への掲載にも力を入れています。

Q.ペットに関するお仕事はどのようなきっかけで始められたのですか?

ペットは、一緒に暮らすことによって、私たちの生活を豊かにしてくれます。そんなペットたちが、毎日を少しでも快適に過ごせるようにできることをしたいと思いました。
動物病院で小動物の診療に2年半ほど携わっていた際に、一見健康に見える犬と猫でも栄養バランスの優れた食事に変えることで、明らかに体調がよくなるという実感がありました。そうした体験から、栄養管理の大切さをもっと発信したい、獣医師に広めたいと考えるようになり、学術担当としてロイヤルカナンに入社しました。

Q.展開するサービスの特徴などお教え下さい

ロイヤルカナン ジャポンはフランスに本社を置き、世界100か国以上で事業展開するロイヤルカナンの日本法人で昨年、設立30周年を迎えました。
Dog & Cat First(すべては犬と猫のために)」という理念を掲げ、犬と猫、それぞれの品種・年齢・身体のサイズ・ライフスタイル・健康状態によって異なる栄養ニーズに応える最適な栄養バランスを提供するため、日本国内でも250種類以上のフードを展開しています。
ペットの健康維持のためには、予防医療が欠かせません。ロイヤルカナンは犬や猫の健康診断推進の活動として、ペットの予防医療と健康管理の普及・啓発活動を推進する獣医師団体「(一社)Team HOPE」のファウンディングパートナーとして、ペットの健康を保つ様々な施策の普及をサポートしています。

Q. 予防医療は大切ですよね。Team HOPEの活動についてもお伺い出来ますか?

たとえばTeam HOPEは、「Team HOPE健康診断」という、全国の動物病院において統一した検査項目による専門的な健康診断を行うことを可能にしています。

小さなサインを見逃さないために、ご家庭でペットの健康状態を確認するための「Team HOPEウェルネスチェック」という、チェックシートを提供しており、ペットオーナーと獣医師がダブルチェックすることで、健康を確認しなから、病気の早期発見を目指しています。

また、 ロイヤルカナンは「ねこ医学会(JSFM)のファウンディングパートナーとして、猫にとって来院しやすい環境を整えている病院「キャット フレンドリー クリニック(CFC)」を増やす取り組みのサポートを行っています。

猫を病院に連れていくのは、とても大変なので、ペットオーナーにとって嬉しいサポートですね。

動物病院に慣れていないセンシティブな猫にとって、来院は大きなストレスになります。
CFCの認証を受けた動物病院では、待合室や診察室の環境が猫に配慮してあり、ストレスなく医療が受けられる体制が整っています。CFCを増やすことで、より多くのペットオーナーと猫が気軽に来院できる環境を整備し、猫の健康維持につなげたいと考えています。
さらに、ロイヤルカナン自身も犬と猫を「真の健康」に導くヘルスカンパニーとして、大切な家族である愛犬・愛猫の定期的な健康診断を推奨するキャンペーン「ロイヤルカナン 動物病院へ行こうキャンペーン」を行うなどし、犬と猫が健康診断を受けやすい環境づくりをサポートしています。

Q. 北中さんの今後の展望や将来についてお聞かせください。

ロイヤルカナンではペットフードメーカーの範疇を超え、これまでのキャリアで培ってきた専門性を生かして、獣医療の発展とその先にある犬と猫の「真の健康」の追及に携わることができます。
私はそこで生まれたネットワークを生かして、ペットを取り巻く環境をより良くするためのアクションをどんどん進めていきたいと考えています。食事にしても暮らしにしても、愛情はあるのに、知識不足から誤った飼い方になってしまっていることが少なくありません。ペットに関する正しい情報を精力的に発信していき、ペットが真に健康で暮らせる環境を提供していきたいと思っています。

Q.最後に、業界のプロとしてペットと生活する上でのアドバイスをお願いします

犬や猫の身体、寿命、暮らし方、必要な栄養素などは人と同じではありません。定期的に、犬と猫の専門家である獣医師による健康診断を受診させ、ペットのことを気軽に相談してほしいです。
オーナーが深刻にとらえていないペットの変化に関する会話の中から、獣医師がペットの異変に気付くこともあります。獣医師とオーナーが情報共有をこまめに行うことによって、ペットに何かの異常が表れた時に素早く見つけ対処することができます。ペットの健康は、専門家である獣医師と、ペットを一番身近で見ているオーナーが協力して、はじめて守ることができます。

公式サイト

■プロフィール
ロイヤルカナン ジャポン 学術担当 、北海道大学非常勤講師、日本大学非常勤講師 、岐阜大学招聘教員、日本大学研究員、ねこ医学会理事

保護猫とその猫の子ども計2頭( キジトラ,ハチワレ)と暮らしている。

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