ハウステンボスは、長崎県佐世保市に位置する大規模なテーマパークです。広大な敷地にオランダの街並みを再現した美しい風景が広がり、季節によってさまざまな花や植物が彩りを添えます。運河や風車、ヨーロッパ風の建築物などが点在し、日本にいながら海外旅行気分を味わえる場所として多くの観光客に親しまれています。
目次
ハウステンボスとは
ハウステンボスが開業したのは1992年3月25日です。当時の日本はバブル経済の余韻が残る時代で、大規模なリゾート開発が各地で計画・実行されていました。その波の中で立ち上げられたのがハウステンボスです。
創業のきっかけは「エコロジーとエコノミーの共存」
ハウステンボスが所在するこの土地は、かつては海でした。それが江戸時代に水田干拓で徐々に陸地に変わり、昭和になると、海軍施設の建設のために埋め立てが行われました。さらに工業団地を作る計画のために埋め立て地が拡張されましたが、その後利用されることはありませんでした。1986年、手付かずのまま荒地となっていた、この152万㎡の土地に“新しい街”を創ろうという夢が描かれます。長崎県の経済発展への願い “エコノミー”この土地を自然の姿へ戻したいという想い“エコロジー”この二つの目的が重なり「ハウステンボス計画」が始動したのです。
「森の家=ハウステンボス」の誕生
まずこの広大な土地に40万本もの樹々が植えられ、環境保全の観点でさまざまな先進的な取り組みが行われました。計画始動から6年経った1992年3月25日、ついにハウステンボスがオープンを迎えます。オランダを忠実に再現した街並みはオランダ政府も公認環境に配慮した「森の家」ハウステンボスは長崎・九州を代表する唯一無二のテーマパークとしての道を歩み始めました。
今も変わらぬ創業当初からの想い
創業の計画始動から30年以上経過した現在も、オランダの街並みに合わせて四季折々の花のイベント、世界最大級のイルミネーションなど独自の世界観で挑戦をし続けています。もちろん創業当時の環境への取り組みは変えることなく、瞬くイルミネーションにはソーラー発電を、場内を颯爽と走るバスはEV自動車に。環境に誠実に向き合ったテーマパークであり続けることは、これまでもこれからも大切にしたいアイデンティティーの1つなのです。
所在地
■住所
〒859-3292 長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
電車でのアクセス
JR博多駅から特急「ハウステンボス号」を利用し、約1時間45分
JR長崎駅から快速または特急で約1時間半
JR佐世保駅から普通電車で約20分
最寄り駅の「ハウステンボス駅」を下車後、徒歩ですぐにパークのエントランスに到着します。
■車でのアクセス
長崎自動車道「東そのぎIC」から県道や国道を経由し、約25分
西九州自動車道「佐世保大塔IC」から約10分
周辺には大型駐車場が整備されているので、自家用車でも比較的スムーズにアクセス可能です。
■飛行機でのアクセス
長崎空港から高速船を利用し、約50分でハウステンボス港へ直行
長崎空港からバスを利用し、約1時間で到着
遠方から訪れる際は、飛行機と高速船を組み合わせることで、短時間で園内まで移動できます。
ペットと楽しめるテーマパーク
ハウステンボスでは、愛犬や愛猫といったペットと一緒に入場できる点が大きな魅力となっています。ペット連れの方でも園内の美しい景観を楽しめるよう、いくつかの配慮やサービスが用意されています。ただし、快適かつ安全に過ごすためには、事前にルールを把握することが大切です。
ペット同伴入場について
ハウステンボスでは、ペットと一緒に入場することが可能です。
ペットご同伴での、場内屋内施設(ショップ・レストラン・ホテル)および乗り物(バス・船)のご利用はできません。予めご了承ください。
2019年10月1日より入場いただけるペットはワンちゃん・ネコちゃんのみとなりました。
なお、パーク内で行われるイベントやアトラクションの多くは屋外に配置されているため、ペットを連れていても十分楽しめるエリアは多くあります。一方で、屋内施設の利用や乗り物の搭乗には制限がありますので、事前に計画を立てる際に注意しましょう。
入場受付方法
① ペット同伴入場参加規約をご確認いただき、同意書にご記入ください。
事前にペット入場同意書に記入いただけますと、スムーズにチケット窓口で受付ができます。
② 窓口にてマーキング用のお水、フン処理バックを確認させていただいたのち、同意書を回収いたします。
③ ペット用の入場パスポートを窓口にて発行致しますので、各ゲートでご提示ください。
退場方法
テーマパークゾーンからの退場
フェアウェルゲート(出国)・総合売店スキポール横のゲートをお進みください。
(店内を通過して退場することは出来ませんのでご了承ください。)
ハーバーゾーンからの退場
ウエストゲートよりご退場ください。
年間パスポート会員の方
年間パスポートの会員の方へのサービスとして、来場毎の同意書記入の必要がなくなりスムーズにご入場頂ける「ドッグメンバーカード」を発行させていただきます。会員デスクにて手続きを行いますのでお気軽にお立ち寄りください。詳しくは会員デスク0570-064-110「総合案内ナビダイヤル⑤」までご連絡下さい。
同伴可能エリア・レストラン
同伴可能エリア
テーマパークゾーン・ハーバーゾーンの屋外エリア全域(一部除外有り) パレス ハウステンボスの前庭・本苑へも同伴することができます
*建物自体、スペシャルイベント開催時は同伴いただけません。
水汲み場
アムステルダムシティ アムステルダム広場
テラス席で一緒にお食事可能なレストラン・カフェ
テラス席のみ同伴可能となります。雨天・荒天の場合はテラス席がご利用いただけないことがございます。 ご注文の際は、お連れの方がペットとテラス席でお待ちいただくかまたはリードフックをご利用ください。
●BLUEPRINT
●チーズワーフ(1F)
●ソーセージワーフ
●エバーカフェ
●CAFFEST
●アートガーデンカフェ
●タワーシティテラス
●魚壱
●ロード・レーウ
●ピノキオ
●とっとっと
●悟空
●ビッケンビッケン
●レッドロブスター
※ミッフィーエリア造成期間中、アムステルダムシティのリードフックが場所により使用できない場合がございます。
ルール
●場内にはペットが苦手なお客様、ペットアレルギーのお客様もいらっしゃることをご配慮ください。
●ご本人様が場内の屋内施設へ入られる際は、衣服等のペットの毛を充分に振り払ってからお入りください。また、アルコールジェル等の消毒剤が備え付けてある所では、手指の消毒後お入りください。
●ペットのブラッシングはご遠慮ください。
●場内ではリードを必ずご使用ください。また、場内設置のベビーカーをペット用に使用することはご遠慮ください。
●ベンチや椅子、テーブルの上にペットを乗せないでください。
●場内屋内施設(ショップ・レストラン・ホテル)および乗り物(バス・船)への立ち入りはご遠慮ください。
●※補助犬は全ての施設・店舗で同伴していただくことが可能です。
●店舗や施設の入り口や木、フェンス等へのつなぎとめはご遠慮ください。その際は専用リードフックをご利用ください。また、スタッフは一切お預かりすることができませんのでご了承ください。
●ペットの糞は各自で必ず処理し、お持ち帰りください。マーキングした場合は水で洗い流してください。
●自転車を運転しながらのお散歩は危険ですのでおやめください。
●ペットが他のお客様に怪我や損害を与えた場合や事故を起こした場合、当社は一切責任を負いかねます。
●動くもの(自動車、自転車、その他遊具等)の近くには出来るだけ近寄らないでください。特に伸縮式のリードの場合はご注意ください。万一、事故が発生した場合、当社は責任を負いかねます。
●白鳥や馬など場内の生き物が近くにいる場合、相互の安全のためにも十分に距離をおとりください。
●イベント開催中にペットが吠えたりした場合、会場よりご退場いただくことがございます。
●ご入場の際にご署名いただいた誓約書に違反された場合、ご退場いただくことがございます。その際は入場料の払い戻しはできませんのでご注意ください。
●狂犬病予防注射及び混合ワクチン等の予防接種をしていないペット、また現在伝染性の病気にかかっているペットのご入場はお断りします。
●ご来場時のペットの状態によっては、ご入場をお断りする場合がございます。
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近年の動向
HISによる買収
2003年に会社更生法の適用を受けて以降、ハウステンボスは経営再建を図るべくさまざまな努力を重ねてきました。そして2010年、大手旅行会社のHIS(エイチ・アイ・エス)がハウステンボスの経営権を取得し、積極的なリニューアルやイベントの導入を行います。イルミネーションイベントや新感覚のアトラクションを打ち出すことで、集客数を大幅に伸ばし、再び注目を集めるテーマパークへと返り咲くことに成功しました。
ファンドへの売却
その後、経営改善が進んだハウステンボスですが、2022年9月にHISはハウステンボスの株式を投資ファンドのPAGへ売却することを発表しました。これは主にHISが主力の旅行事業にリソースを集中させるための戦略的な判断とされています。買収後のハウステンボスは、さらなる施設拡充や新アトラクション導入など、今後も継続的な進化を遂げることが期待されています。
1992年に開業したハウステンボスは、オランダの街並みを再現した独特の風景と豊かな自然を融合させたテーマパークとして、多くの人々から愛されてきました。経営難を乗り越え、HISによる買収や投資ファンドへの売却など大きな転換期を経てもなお、魅力的なアトラクションやイベントを次々と生み出し、国内外の観光客を惹きつけています。
まとめ
ペットを連れて入場できる点もハウステンボスならではの魅力です。ただし、屋内施設や乗り物の制限があるため、事前に利用できるエリアやサービスを確認しておくことが大切です。ペット専用カートやペットホテル、ドッグランなど、愛犬や愛猫と一緒に快適に過ごせる環境が整っているので、動物好きな方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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執筆:equall編集部
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