2020年10月度 高額保険金お支払い事例と診療「猫の尿閉」を獣医師が解説

ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:米満明仁、以下『ペットメディカルサポート』)は、当社ペット保険「PS保険」が、2020年10月にお支払いしました高額保険金事例についてお知らせします。
また、その中から「猫の尿閉」の診療について、「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

■2020年10月度月間 高額保険金お支払い事例

2020年10月度の高額保険金お支払い事例をご紹介します。

事例

種類

病気・ケガの種類

お支払い金額

1

尿閉

¥663,300

2

小型犬

僧帽弁閉鎖不全症

¥613,100

3

小型犬

膀胱結石

¥570,000

4

小型犬

胆管肝炎

¥464,600

5

小型犬

膀胱結石・左尿管損傷

¥463,700

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。
※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。
※2020年10月1日~2020年10月31日に保険金支払手続きを行った事案。

 一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

■平均的な保険金お支払い事例

保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的なお支払い事例としてペットの胃腸炎の診療をご紹介します。

胃腸炎の事例

事例

種類

病気・ケガの種類

お支払い金額

1

小型犬

胃腸炎

¥29,800


■高額診療「猫の尿閉」を獣医師が解説
2020年10月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「猫の尿閉」の診療内容について、当サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

尿閉とは、どんな病気なのか
尿閉とは、膀胱内に尿が貯留しているのに十分な排尿ができない状態のことを言います。尿閉の症状は、何度もトイレに行くが排尿しない、ぽたぽたと血尿が垂れるなど、膀胱炎と似ていますが、尿を体外に排泄できない状態が続くと、尿毒症を起こし危険な状態になります。

事例の猫の尿閉の通院日数、入院日数、手術回数について

種別

傷病名

尿閉

通院日数

19日

入院日数

19日

手術回数

1回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポートが補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。


猫の尿閉の診療内容
※下記の診察内容は、猫の尿閉の一般的な診療内容についての記述になり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査
・問診、視診
飼い主さんに症状が始まった時期、排尿時の様子、最後にまとまった排尿をした日時、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行います。また、陰茎の色や腫れなども観察します。

・触診
膀胱を触診し、硬さを確認します。

・画像検査
超音波検査により膀胱にどれくらい尿が貯留しているか、結石があるか、などを確認します。

 ・血液検査
血中の尿素窒素、クレアチニン、電解質などを確認します。

・尿検査
尿の色、濃さ、蛋白や糖が出ているか、細菌や結晶成分があるか、などを確認します。

治療法
通常入院管理となります。

・内科治療
尿道カテーテルによる尿道閉塞の解除後、定期的に膀胱内の洗浄を行ったり、点滴を流し新しい尿を十分に排尿させたりすることで膀胱内をきれいにします。

・外科治療
内科治療で尿道閉塞が解除できなかったり、解除されても繰り返し閉塞を起こしたりするような場合は、外科治療が選択されます。この手術は、細い尿道部分である陰茎を切除し、太い尿道からそのまま排尿できるようにするものです。なお、外科治療は全身麻酔下で行います。

予後
内科治療で改善した場合、予後は良好です。外科治療をした場合、尿道閉塞の心配はなくなりますが、細菌感染を起こしやすくなるため、造瘻部をいつも清潔に保つことが重要です。

まとめ
猫の尿閉は、尿毒症を起こし命にかかわるおそれがあるものです。日ごろから排尿時の様子を観察し、少しでも違和感がある場合は早めに受診することが大事です。
 
尿閉を起こすと、思った以上に長期入院になることが多く、診療費も高額になりますが、再発防止のためにも早期からしっかりと治療をすることが重要です。

 

参考:PR TIMES

執筆:equall編集部

 

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