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チャウチャウとは
大きな体と豊富な毛量、アンバランスに小さな瞳で愛嬌たっぷりなぬぐるみのよう外見のチャウチャウ。日本では一時の盛大なブームも終わり、飼育頭数はごくわずかではあるものの、まだまだ注目されている犬種です。チャウチャウの魅力に注目してみましょう。
チャウチャウの特徴
愛くるしい外見から温厚で受け身な性格と勘違いされてしまうことの多いチャウチャウは実は中国原産のガードドッグです。ガードドッグとは城や城主を守る番犬であり、時には激しい闘争心をむき出しにしたり、躊躇ない攻撃に出ることもあります。
性格は
- 物事に動じない
- 頑固
- こだわりが強い
- 食べ物や自分の物への執着が強い
- 不意に攻撃的な態度を見せることがある
- 無表情
- 人見知り、犬見知り
しつけを習得したり、家族に従順な態度を見せることも苦手で唯我独尊を地で行く犬種です。チャウチャウは決して温厚な愛玩犬ではないので、チャウチャウを家族に迎えるときは飼育環境やお手入れ、しつけに十分な条件をそろえることができるかをしっかりと見極めましょう。
チャウチャウには愛想の良さや社交性は期待できません。あくまでもガードドッグですから、家族を全力で守るという意識が強いからこそ家族以外の存在や縄張りへの侵入者、自分の体に危害を与えると感じる存在や環境には強固な態度を見せます。
このような性格からトリミングショップやペットホテルではチャウチャウの受け入れに難色を示すことも多く、事前に受け入れ先やしつけ教室の目星をつけておくことが必須です。
チャウチャウの舌は 青みがかった黒色です。外見の愛らしさに反する色合いに驚く方もいますがこれがチャウチャウの大きな特徴の1つでもあります。
サイズ・毛色・体重など
JKCの定めるチャウチャウのサイズ基準は
体高 牡:48~56cm 牝:46~51cm
チャウチャウの体重は基準値の定めがありません。これはドッグショーで採点基準として体重を加味しないということです。一般的なチャウチャウの体重は 30㎏前後です。オスはメスに比べ骨太で重量感があります。
チャウチャウは背が低いので抱き上げる時は、大人の男性でも一苦労するほどです。
毛色は ブラック、レッド、ブルー、フォーン、クリームもしくはホワイトで全身が一色であることが望ましいと定められています。ごくまれに斑(パッチ)やパーティ・カラーなどの多色や模様があるチャウチャウもいますが純血種の基準からみると好ましいとはされていません。
チャウチャウの歴史
チャウチャウの起源は中国にあり血縁はスピッツやマスチフと同種と考えられています。その存在は2000年以上前から確認されています。ただ 中国の鎖国政策のため、チャウチャウは1800年頃まで他国にはその存在が知られておらず、18世紀後半にイギリスに輸入され、1925年に英国のクラフト展で出陳され たことで一気に注目を浴びました。
日本ではバブル前半期にテレビや映画に登場したことがきっかけで人気が高まり一時は富裕層を中心に絶大な人気を誇りました。
チャウチャウの飼育頭数
JKCの統計によるチャウチャウの飼育頭数は
- 2023年 185頭 45位
- 2022年 161頭 51位
- 2021年 146頭 55位
- 2020年 144頭 53位
- 2019年 209頭 45位
- 2018年 166頭 51位
- 2017年 157頭 52位
チャウチャウは80年代に国内で盛大なブームが沸き起こり、人気犬種ランキングの上位となり、国内飼育頭数も相当な数に達しました。しかし次第に飼育の困難さが知れ渡りブームは短期間で終わりを迎え、現在ではごく一部の愛犬家に愛される犬種となりました。
チャウチャウの年間飼育費用
実際にチャウチャウと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?
一か月(単位:円) | 一年 (単位: 円) | |
ドッグフード | 5,000 | 60,000 |
トイレ用品 | 1,000 | 12,000 |
トリミング | 20,000 | 240,000 |
ペットホテル | 60,000 | |
ペット用品 | 5,000 | 30,000 |
医療費 | 60,000 | |
合計 | 31,000 | 462,000 |
※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)
※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります
※算出方法は、コチラをご覧ください。
チャウチャウは大食漢なものの偏食で頑固な面があるので、日ごろからオヤツや人間の食べ物を安易に与えないよう食事を管理しましょう。
特殊な犬種ゆえにトリミングの受け入れ先探しに苦労する場合が多く、あらかじめ受け入れ可能なトリミングショップやペットホテルを探しておくと安心です。トリミング費用はシャンプーコースで15,000~20,000円ほどが相場です。
チャウチャウのケア
チャウチャウとの暮らしで習慣化すべきお手入れは
【毎日】
〇歯磨き、デンタルケア
歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。
健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。
【2、3日に一度】
〇ブラッシング
〇耳掃除
垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。
臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。
【月に一度】
〇爪切り
〇肛門腺しぼり
〇シャンプー
シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除いてあげましょう。
チャウチャウは外見からもわかるように毛量が多く、密集した被毛は2層構造です。下層の被毛は密度が高い上に縮れていて簡単にブラシの先端が入り込むことができません。
ただ抜け毛やごみが被毛内に残留すると強い体臭の原因になるのでこまめなお手入れが欠かせません。
自宅でシャンプーをする際は、生乾きに注意しトリミング業務用ドライヤーがあるとスムーズです。
チャウチャウとお出かけする方法
ペットと一緒に行ける施設
ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。
愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。
特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。
また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。
車移動・タクシーの注意点
ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!
少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。
最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。
車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。
そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。
近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。
電車移動の注意点
電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。
また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。
バス移動の注意点
バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。
また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。
飛行機移動の注意点
ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。
そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。
結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!
但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。
お出かけ先での注意点
ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。
ペットと楽しめるイベント情報
ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。
イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。
またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。
チャウチャウのまとめ
まるでライオンのたてがみのようなインパクトのある外見と小さな瞳が何とも言えない愛らしさを発するチャウチャウですが、実際に家族に迎え室内で飼育するのは現実的ではありません。チャウチャウはペット飼育上級者向けの犬種と知っておいてください。
執筆 :ライター 大谷
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