現役トリマーが教えるペットサロンの選び方!私が思う、こんなペットサロンは良いペットサロン

皆さん、こんにちは。

今日私がお伝えしたい内容は、トリマーの私が思う、“こんなペットサロンは良いペットサロン“です。

みなさんが初めてトリミングに愛犬を預ける際、または引越しなどの都合で行きつけのトリミングサロンを変えなければならなくなった際に、そこのトリマーさんはカット内容は勿論のこと、他にどのようなことを聞いてくるでしょうか。

みなさんが今通っているサロンはいくつ項目が当てはまりますか??

是非チェックしてみて下さい。

チェックポイント

①始めてのカウンセリングの時に愛犬のお家での性格を聞いてくる

②普段どれくらいの頻度でトリミングに行ってるか聞いてくる

③自宅でお手入れ(自宅シャンプーも含め)するか全くしないか聞いてくる

④また、飼い主さん自身が愛犬のお手入れ作業が好きか、そしてお手入れをする時間の余裕があるかどうか聞いてくる

⑤普段触られると嫌がる箇所や嫌がる(苦手な)施術があるかどうか聞いてくる

⑥過去に手術経験があればその箇所、持病などあればそれについて今の状況を聞いてくる

⑦今までお願いしていたトリマー さんにトリミング中どんな様子だったと言われていたか聞いてくる

解説

それでは①から、どうしてそれを聞いてくれるといいのかを説明していきたいと思います。

始めてのカウンセリングの時に愛犬のお家での性格を聞いてくる

これはわんちゃんの性格に合わせて方法ややり方を変えてくれるトリマーさんなら必ず聞いてくれるセリフになります。

何故なら、わんちゃんが10頭居たなら10頭みんな違った性格をしており、例えばですが、すごくわんぱくで落ち着きのない子に対して優しい声を掛けながらトリミングしても全く言うことを聞いてくれず、逆に時間だけが掛かってしまったりします。

このような場合は、おやつを使ったりして、トリミング中に遊びたがっているわんちゃんに対して、このトリミングの作業をいかにゲーム感覚で楽しく一つ一つの作業をクリアしていく雰囲気にしていくかが肝になったりします。

また、逆に物凄く緊張してしまうようなタイプの子には、おやつを用意しても全く効果がありません。

何故なら物凄く緊張してしまっているわんちゃんは、目の前に大好きなおやつを出されても食べない事が多いからです。

このようなタイプの子には、トリミングルームのなるべく端っこにテーブルを置き、1つ1つの作業に音を立てないようにし、保定もなるべく力を加えないようにして、1つ1つの作業をクリアする度に優しく声を掛けながら頭を撫でてあげ、嫌がる作業については後回しにし、最初の段階で信頼関係を築くことがこのようなタイプの子には大事になってきます。

そして、信頼関係が築けた最後の方で最初嫌がっていた作業をしてみると案外すんなりやらせてくれたりします。

他にもわんちゃんの性格は様々ですが、わんちゃん一頭一頭の性格を見ながら、トリミングの雰囲気を作っていけるトリマーさんは、やはりカウンセリング時にわんちゃんの性格を聞いてくるのではないかと思います。

普段どれくらいの頻度でトリミングに行っているか聞いてくる

この質問について何故聞く方がいいのかと言うと、トリマー がこれを聞く理由としては、ズバリ!

注文内容の長さとトリミングのスパンが合っていないと、単純に次回までに毛玉ができてしまうからです。

簡単に説明してすると、飼い主さんがオーダーしたカット内容がふわふわのかなり長めだった場合に、それでいて、トリミングに来るスパンが3ヶ月、4ヶ月に一回くらいのペースでしか来れない。。

となると、飼い主さんのお手入れレベルが相当念入りプラス毎日ブラッシングできるレベルでない限り、かなりの確率でそのわんちゃんは毛玉になってしまいます。

そして、最終的にはわんちゃんが皮膚が引きつれたり、皮膚に負担が掛かってしまったりして痛い思いをすることとなってしまいます。

次回のトリミング時にも、毛玉ときでトリミングに大幅な時間とわんちゃんにとっても負担となり、トリミングを嫌いになるになてしまったりする可能性も出てきます。

このようなことを防ぐためにも、注文の長さがふわふわの場合は特にトリミングのスパンが大事になってきますので、カウンセリング時に普段のトリミングに行く頻度もしっかり聞いてくるトリマー さんは今だけでなく、トリミングあと数ヶ月先のことも考えてくれていると言えるので、このような質問してをしてくるトリマー さんは良いトリマー さんだと言えると思います。

自宅でお手入れ(自宅シャンプーも含め)するか全くしないか聞いてくる

何故この質問をするのかというと、お手入れの頻度によって先程②でお伝えしたとおり、トリミングのスパンをどれくらいあけることが可能か決まってくるからです。

そして自宅で頻繁にシャンプーするとなると、乾かし方(特にプードルなどパーマが強めの犬種)に寄っては綺麗にするつもりが逆に毛玉を作ってしまったりするため、この様な質問が大事になってきます。

自宅でのお手入れをしないにも関わらず、長めスタイルのオーダー、それでもって忙しいためトリミングは3、4ヶ月に一回しか行けないよ、となるとわんちゃんへの負担が大きいと言うことに直結しますので、トリマー としては飼い主さんとよく話し合って、この3つのどれかの1つ2つ、妥協して頂く必要があることを上手に飼い主さんへ理解して頂けるようお話することも、トリマーしてとても大切になってくると私は思うのです。

飼い主さん自身が愛犬のお手入れ作業が好きか、そしてお手入れをする時間の余裕があるかどうか聞いてくる

この質問では、やはり飼い主さん自身が愛犬のお手入れをすること苦手だったり、ちょっと面倒。。

といった気持ちが少しでもあると、長続きするのが難しく、結果サボってしまって毛玉を作ってしまうことに成りかねないからです。

また、お手入れするのは割と好きだけど、忙しくて普段なかなかわんちゃんのお手入れまで手が回らない。。

といった飼い主さんも居られますので、そういった飼い主さんの場合も、極端にふわふわの長めスタイルのオーダーや、忙しい故にトリミングのスパンもかなり空いてしまうとなると、長めのスタイルの要望はわんちゃんに負担が大きくなってしまう為、少し短めのスタイルのご提案をできたり、毎日お手入れの時間を5分でも確保できるのか聞けるようなトリマーさんだと、そんなトリマーさんは、私は良いトリマーさんだな、と思うわけです。

普段触られると嫌がる箇所や嫌がる(苦手な)施術があるかどうか聞いてくる

これに関しては、事前に知っておくことで、いきなり最初からわんちゃんとの信頼関係が崩れてしまうのを防ぐことができるからです。

初めてのサロンで初めてのトリマーにいきなり自分の触られると嫌なパーツや嫌いな作業を最初の段階でされてしまうと、わんちゃんもそのトリマーさんに対して不信感と不安が一気に募り、最悪の場合恐怖から、噛んでしまったりすることにも繋がります。

そうなると口輪をしなければならないパターンになり、本来なら噛むことのないわんちゃんが口輪をして作業されてしまうパターンもあります。

このようなことを事前に防ぐ為にも、最初からその子の嫌がる作業などをトリマーが最初に知っておくことで、その作業は後回しにし、ある程度信頼関係が構築された後、最後に嫌いな作業をすることで、わんちゃんの噛んでしまう率も一気に下がりますし、状況に寄っては嫌いな作業なはずなのに割とすんなりやらせてくれたりするのです。

こういったことから、普段触られると嫌がる箇所や嫌がる(苦手な)施術があるかどうか聞いてくるトリマーさんは、私は良いトリマーさんだと思います。

過去に手術経験があればその箇所、持病などあればそれについて今の状況を聞いてくる

これも新規のわんちゃんをトリミングするにあたってトリマーは必ず要カウンセリングするべき項目だと思います。

何故ならこれを知るべくしていきなりトリミングを初めてしまうことはとても危険だからです。

例えば過去に腰の手術の経験などあるわんちゃんにとってお腹のバリカンをしたりする際に立たせたりせずにした方が腰への負担をかけずに済みますし、他にも膝や股関節の手術経験があるとすれば、爪切りなどの作業時になるべく高い位置まで脚をあげない様に注意しながら作業することが大事になってくるからです。また、心臓病持ちの子だと最初から分かっていれば、大きな騒音のする、ビッグドライヤーの使用を避けることもできます。こういった心使いや気遣いは言葉の喋れないわんちゃんを相手にしたこのトリマー業には欠かせない思います。

よって、私としてはこの様な項目もしっかりと詳しく聞いてくるトリマーは良いトリマーなのではないかと思い、6つ目に入れさせて頂きました。

今までお願いしていたトリマー さんにトリミング中どんな様子だったと言われていたか聞いてくる

こちらの項目もかなり重要な項目です。

何故なら作業するトリマーによって、感じるその子の性格も変わってくるからです。

どういうことかと言いますと、前回までどんなトリマーさんにどんな扱いでトリミングされていたのかがわかってしまったりします。

例えばですが、前回まで通っていたサロンのトリマーさんに爪切りの時に噛むので口輪をされていた場合に、新しいサロンのトリマーとの相性が良かったりすると、口輪をせずともすんなりできてしまったりするケースもよくあります。

実際に私自身この様なケースがよくありました。

海外でペットグルーマーとして働いていた際に、“その子、爪の時だけ要口輪ね”と言われていたのにも関わらず、ある程度一通り作業が終わり、信頼関係が構築された後に最後に爪の作業をする際に口輪なしですんなりできてしまうなんてことも多々。。笑

他にも、“その子、キレるタイミングがよくわからないので全体的に注意しながらやってね”と言われた上で、優しく声かけをしながらスキンシップ多めで作業を進めていると、・・・・あれ??終っちゃった。え、この子が前のサロンでは、要注意の子だっただなんて信じられない。。

めちゃめちゃ良い子なんだけど。。とこんな感じで、きっとここからは私の推測なのですが、荒っぽく作業されたり、強めに保定されたりなんの声がけやスキンシップも無しにじゃんじゃか作業を進められたらそりゃあ普段噛んだりしない子が怖くて噛んでしまったり、わんちゃんなりにいろんなシグナルで“ちょっと怖いよ、それはちょっと苦手な作業だから優しくゆっくりやってほしいな”といった具合で、小さなシグナルを出してくれていてもそれに気付けずに、じゃんじゃか進めていったらそりゃ、あるタイミングで歯が出てしまったりヒステリック起こしてしまうわんちゃんの気持ちも物凄くわかります。

そしてその一連のせいで噛み犬呼ばわり、“要口輪”だなんて可哀そうます。

こういった事柄からも今までお願いしていたトリマーさんにトリミング中どんな様子だったと言われていたか聞いてくるトリマーさんはわんちゃんのメンタルの方もしっかりと見ながらトリミング作業を進めていってくれることに違いないので、この様な質問をしてくるトリマーさんも信頼できるトリマーさんである確率が高いといえると思います。

以上、7点が現役トリマーが思う「良いトリマーさん、良いサロン選び」の際に是非注目して頂きたい点でした。

初めて愛犬をトリミングに出す際や、サロンを変えるタイミングの飼い主さんはサロン選び、トリマー選びの際に是非参考にして頂けたらと思います。

次回、“こんなサロンはちょっと辞めた方がいいかも..?“ も、是非ご覧下さい。

 

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