ペット保険の選び方や加入者数、人気・おすすめランキングと保険会社調査!犬・猫に必要か!?

ペット保険とは

日本ではペット保険の認知度がまだまだ低く、なんとなく仕組みは分かっているけど、加入する必要があるのか、どんな補償があるのかなど分からない方も多いと思います。
人の場合は、健康保険があり、30%負担と言われていますが、ペットには健康保険の制度がないため、ご自身で保険に加入させるか、保険会社はどこにすべきかを選ぶ必要があります。

そんなペット保険ですが、現在の日本にはどの位のペットが飼育されていて、何%の方が加入しているのでしょうか?

ペットの飼育数

2021年12月に発表された報告書によると最新のペット飼育頭数は【犬:710万6千頭】【猫:894万6千頭】である事が分かりました。


※犬・猫 推計飼育頭数全国合計は、1,605万2千頭
※単身・2人以上世帯の飼育率の差異が大きく、単身世帯が増加し続けていることから、21年以降は単身世帯と2人以上世帯を分けて推計し、最後に合計する計算式に改定を行った。

犬の飼育頭数推移

  • 2016年 8,008万頭
  • 2017年 7,682万頭
  • 2018年 7,616万頭
  • 2019年 7,579万頭
  • 2020年 7,341万頭
  • 2021年 7,106千頭

猫の飼育頭数推移

  • 2016年 8,333万頭
  • 2017年 8,672万頭
  • 2018年 8,849万頭
  • 2019年 8,764万頭
  • 2020年 8,628万頭
  • 2021年 8,946万頭

ペットの飼育数は、昨年と比較して猫の飼育頭数が増加、犬の飼育頭数は減少しました。

犬の飼育頭数の減少幅が大きく、猫の飼育数は微増となっています。

ペット保険加入率

日本のペット保険加入率・加入者数は、少ないと言われています。欧米では一般的になってきていると言われていますが、実際どのくらいの差があるのでしょうか。

日本のペット保険加入率は、10-15%といわれており、海外と比較するとまだまだ低い水準ですが、数年前までは10%を切り一桁と言われていたので、徐々に増えているといえます。

これはペットの家族化が進みペットを人と同じように扱うのが当たり前の文化になっている背景が影響しているといえるでしょう。

一方で、海外のペット保険加入率は、約30%~40%といわれています。日本よりは多いですが、全てのペットが加入しているという訳ではありません。
単純に加入率を見るだけでなく、保険の制度や補償内容などを考慮する必要があるかもしれません。

ペットに関していうと、欧米は進んでいて、日本は後進国だという方が多いかもしれませんが、単純に数値を比較するだけではなく、比較対象とする国の政策や制度なども調べてみる必要があるのではないでしょうか。

ペットへの支出増加

近年では、ペットを家族として迎え入れる事が一般的になり、ペットへの支出も増加しております。
こうしたペットの家族化が進むことで、与えるフードや保険についての意識も当然変化しております。
長生きして欲しい、ずっと一緒にいたいという思いからプレミアムフードや少し過剰ともいわれるケア製品など多様化しているのが現在の日本です、

飼育費用

飼育費用は、超小型犬が一番高くなっており、猫も2020年123万円が2021年153万円と増加しております。

犬の飼育費用
 
  • 超小型犬 ¥2,532,347
  • 小型犬 ¥2,173,910
  • 中型・大型犬 ¥2,317,006
猫の飼育費用
 
  • 外に出る猫 ¥1,362,622
  • 外に出ない ¥1,688,932

ペット保険会社が増えている

ペット保険といえば、アニコムとアイペット有名ですが、2社で約70%のシェアを誇ると言われています。
しかし最近では、楽天ペット保険やauペット保険、アフラックペット保険、SBIペット保険など様々な企業が参入しており、保険商品も増えてきました。
テレビCMやインターネット広告で見かける機会も増えたと思います。
ペット保険を扱う会社が増えたことで、保険会社間の競争が生まれ、消費者にとってはプラスの効果があると言えるでしょう。

ペット保険の歴史

日本のペット保険は、2000年のアニコム損害保険を皮切りに多くの企業が参入をしております。
ここではペット保険の参入の歴史を年度と合わせてご紹介します。
この20年で多くの保険が始まり、近年では楽天やAmazonなどのIT企業やイオン、SBI、auなどが参入している。

2000年 アニコム損害保険
2002年 日本アニマル倶楽部株式会社
2003年 ペット&ファミリー損害保険
2004年 アイペット損害保険、PS保険
2006年 PetsBest、Allianz
2008年 FPC
2011年 アクサダイレクト
2012年 日本ペット少額短期保險
2013年 イーペット少額短期保険
2014年 au損保、イオンの保険
2015年 ペッツファースト
2017年 SBIいきいき少短
2018年 楽天ペット保険
2020年 SBIプリズム少短、つばき少額短期保険
2021年 リトルファミリー少額短期保険
2022年 チューリッヒ犬のがん保険、あいおいニッセイ同和損保
2023年 Amazonペット保険、アフラック

ペット保険は本当に必要か

ペット保険に加入するべきか?という疑問を持つ方はとても多いと思います。
結論としては、「ペットと家庭環境による」と思います。
年収・貯蓄額・家庭環境などによって選択肢は違ってきます。

2020年以降、新型コロナウイルスの影響で自粛生活を送り、ペットと暮らす時間が増えたので、ペットの事を考えて加入するという方も増えているようです。
また、今後はペットと旅行したりする機会も増えて、リスクも増加するため、対策として加入するという方もおります。
また合理的な方は、ペットが病気になる確率や病気になった時に支払う金額をシミュレーションをして、その分を貯蓄や別の方法で運用するなど、意見は様々です。

加入するかどうかで悩んだ時は、「ペットの治療費は高額」という事を知ることから始めましょう。

もし手術になったり、通院が必要になった時、数十万円以上掛かります。
この費用を賄うだけの余裕がある方は、今すぐに保険に入る必要はないかも知れません。
しかし、すぐに負担する余裕がない場合は、もしもの時の為に加入しておいても良いかと思います。
金銭的余裕がない為、十分な治療ができない場合もあるので、この点は事前に理解しておきましょう。

ペット保険に加入している場合は、病気、怪我、通院、入院、手術などかかる治療費を、補償してくれます。補償される金額は加入している保険会社やプランによって変わります。高額な治療費を支払う余裕はないという方は、加入を検討した方が良いかもしれません。または、ペットの為に貯蓄しておくなどもしもの時に備えておくようにしましょう。

ペット保険の精算

ペット保険を探していると、価格やプランの情報が多く掲載されており、実際に保険を使った場合の説明が分かりにくいと感じたことはありませんか。
ペット保険を精算する方法には、インターネットを活用してインターネットのWEBサイトからご自身で保険の申請をするケースが多いと思います。
しかし、大手ペット保険のアニコム損害保険やアイペット損害保険に加入している場合は、動物病院でそのまま精算が出来るというメリットがあります。

インターネットに慣れている方であればインターネットで申請するペット保険、窓口で精算を規模する方は大手ペット保険に加入するのが良いかもしれませんね。

ペット保険のサービスが多様化

ペット保険会社が増えたことでサービスの競争も激しくなってきました。
サービスの競争が激しくなるに連れ、ペット保険各社は保険だけではなく、様々なサービスの提供を始めました。

最大手のアニコム損害保険は、グループ会社などから動物の病気情報サイトやブリーダーのサイトなど幅広い情報提供を行なっています。

  • みんなのどうぶつ病気大百科
  • anicom jobs
  • アニコム メモリアル
  • ハローべいびぃ
  • anicom you
  • みんなのブリーダー
  • みんなの子猫ブリーダー
  • hug-U

他にも加入者向けの情報サイトやサービスを提供する会社もあるので、加入後のメリットも調べておくと良いでしょう。

ペット保険の選び方

ペット保険は多様化しており、様々な会社が提供しています。
特に近年は、ペット保険市場も変革の年で、業界2位のアイペット保険が第一生命のTOB(株式公開買付)によってグループ会社になる可能性があったり、アフラックがペット保険への参入を発表しております。

このようにペット保険を提供する会社が増えているのが現在です。
飼い主の視点で考えると、様々な選択ができるようになったことはむしろ良い事ではないでしょうか。
犬種や猫種、年齢などから探すのが一般的なペット保険ですが、普段使っているサービスの会社がペット保険を提供していれば別のメリットも生まれます。
このようにライフスタイルに合わせた商品も選択できるようになってきました。

ネットの情報に左右されすぎない

最近では、ペット保険のランキング情報も沢山インターネットで掲載されています。
しかし、ランキングは記事などによって様々で本当のランキングが分からない状況です。
1位のペット保険の会社が複数あって正直分からない・・という方も多いと思います。
このようなランキング情報に左右されずにご自身の目で保険会社のサイトや資料を見て判断するようにすると良いでしょう。

ペット保険会社

わんにゃん安心保険(Amazonペット保険)

通院・入院・手術が付いて月額1,240円からで加入できるペット保険が登場!プランも50%と70%から選べで安心。
さらに、ペット保険加入でペットフードがいつでも5%OFFで購入できる特典付き。

  • 保険金額120万円まで補償(通院・入院・手術合計)
  • 免責金額はないため、支払い限度額までなら少ない治療費でも補償対象となります。
  • 一番使う通院も補償対象となるので、日々の通院の費用を抑えることができます。

Amazon会員であれば、これを機に加入を検討したい内容となっています。

Amazonのペット保険を見る

楽天損害保険

月々730円から。楽天ペット保険スーパーペット保険は保険料で楽天ポイントが貯まるので、楽天会員におすすめの保険。

楽天モバイル
Rakuten最強プランでお得にスマートフォンが使える!毎月のデータ利用量でお支払い金額が決まる圧倒的に低価格なプランです。


アニコム損保

ペット保険のシェア10年連続No1のアニコム!対応病院も多く、加入者数も100件以上。ペットに関する情報も配信しています。
 
  • ペット保険保有契約件数 1,073,026件
  • 対応病院数 6,744病院
    ※2022年9月末時点

アイペット損保

新規契約者No1で、業界2位のペット保険。保険は、2種類から選べます。
 
うちのこ
業界最高クラスの充実補償でいつでも安心
  • 70%と50%の選べる補償プラン!
  • ちょっとした通院から入院・手術まで幅広く補償
  • アイペット対応動物病院なら「保険証」提示でかんたん窓口精算
うちの子ライト
高額になりがちな手術費用に
  • 手術費用を最大90%補償!
  • 年間最大100万円補償
    (1回あたり50万円まで。年間2回まで。)
  • 手術を含む連続した入院も10日まで補償*

アクサ損害保険

アクサダイレクトのペット保険は、通院から入院・手術まで補償。選べる2つのプランを提供しています。

au損保

安心と信頼の損害保険会社。au損保はKDDIとあいおいニッセイ同和損保の共同出資により、両社の経験と実績を取り入れて設立された損害保険会社です。

SBIいきいき少額短期保険

猫・5歳なら月々 495円 から!SBIグループだから実現できた業界最安水準の手ごろな保険料!インターネットを活用することで人件費や経費を抑えています。

FPC

犬・猫の通院・入院・手術を手厚く補償し、充実の補償内容とお手頃な保険料で評価されているペット保険。

ペット&ファミリー損保

「げんきナンバーわんスリム」等を展開。日本で最も長い歴史を持つペット保険会社の一つ。

ペットメディカルサポート(PS)

加入しているわんちゃんねこちゃんが17万件を超えたペット保険。保険料の引き上げは3歳ごとに1度だけで、急激に保険料が上がることはない。

エイチ・エス損保のペット保険

月々の保険料が「犬:440円~」「猫:390円~」など、リーズナブルな保険料がある。

海外のペット保険市場

海外のペット保険を見てみると、加入率が30〜40%くらいといわれており、日本よりも高い水準であることが分かります。
主に欧米が高い加入率といわれますが、北欧では加入率が50%に達する国もあるようです。

参照元:株式会社富士経済 ペット関連市場マーケティング総覧

アメリカのペット保険会社

アメリカで有名な保険会社にTrupanion(トゥルーパニオン)があります。2000年に創業された猫と犬のためのペット保険で、シンプルで包括的な保険料で、アメリカのナスダック市場に上場しています。

中国のペット保険会社

中国でもペットブームに合わせて保険需要が拡大しています。中国最大手の新瑞鵬寵物医療集団や衆安在線財産保険、泰康保険集団など選択肢が増えていき、飼い主にとって安心できる環境が整いつつあります。

今後の世界市場

世界のペット保険市場は、ペット所有者の増加、コンパニオンアニマルの人口増加、可処分所得の増加、ペット保険に関する認知度の向上などにより、2020年から2030年にかけて年率12.5%で成長し、2030年には205億8,000万ドルに達する見込みです。

参照元:PRTIMES 世界のペット保険市場は2030年まで年平均成長率12.5%で成長する見込み

世界初!イヌの尿由来細胞からのiPS細胞安定作製に成功

犬や猫における高度医療の重要性が増す中、ヒトと同等にiPS細胞を用いた新たな治療法の開発が期待されています。イヌiPS細胞はヒトiPS細胞に比べ初期化効率が低いため、作製そのものが難しく、効率向上には異種由来のフィーダー細胞※2を使用する必要があります。しかし、移植を伴う再生医療への応用には、異種由来細胞の使用を避ける方が良いため、iPS細胞への初期化効率の上昇が必須です。

大阪公立大学大学院 獣医学研究科の鳩谷 晋吾教授、塚本 雅也客員研究員(兼 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター研究員)と、アニコム先進医療研究所株式会社、ときわバイオ株式会社らの研究グループは、イヌiPS細胞の作製効率を大幅に向上させる6つの初期化遺伝子を特定し、痛みを伴わずに採取できるイヌの尿由来細胞からiPS細胞を作製しました。これらの6遺伝子を尿由来細胞に導入すると、線維芽細胞を用いた従来の作製手法と比べ、作製効率が約120倍に上昇します。また、これまでiPS細胞の作製時に必要不可欠であったフィーダー細胞を用いない、イヌiPS細胞の作製に世界で初めて成功しました。今後は、世界中の研究者へイヌiPS細胞を提供することで、獣医療における再生医療や遺伝性疾患研究の促進への貢献が期待されます。

本研究成果は、2023年12月22日(金)午前1時(日本時間)に、Cell Pressが刊行する国際学術誌「Stem Cell Reports」にオンライン掲載されました。

iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、初期化遺伝子とよばれる特定の遺伝子群を皮膚や血液などの体細胞へ導入し、これらの細胞を受精卵に近い未分化な状態へリセットする、“初期化”により作製されます。ヒトの医療では、iPS細胞を用いた再生医療や遺伝性疾患研究などが盛んに行われていますが、獣医療でも犬や猫の高度医療が求められており、イヌiPS細胞を用いた新たな治療法の開発が期待されています。

しかし、イヌ体細胞は初期化効率が非常に低いため、ヒト体細胞と同様の初期化方法では上手くiPS細胞を作製できません。また、イヌiPS細胞の作製時には、細胞の増殖を助けるフィーダー細胞(マウス胎子線維芽細胞)を一緒に培養しなければなりませんが、患者へ移植する再生医療への応用を考えると、異種由来細胞の使用はできるだけ避けることが必要です。このことから、線維芽細胞や尿由来細胞などさまざまな細胞からiPS細胞を作ることや、フィーダー細胞を使用しない条件でのiPS細胞作製には、イヌ体細胞の初期化効率の上昇が求められます。

参照元:世界初!イヌの尿由来細胞からのiPS細胞安定作製に成功

まとめ

今回はペット保険に関して解説をいたしました。
ペット保険は必ず入らなければいけないものではないですが、人と同じで、もしもの時に備えて加入しておくという選択する方が多いようです。
ペット保険に加入することで、全額自己負担となってしまう治療費を抑える事ができます。
また、ペットに関する情報を提供してくれる企業もあるので、飼育に役立つ情報を得る事も可能です。
加入に悩んでいる方は、動物病院の先生に手術や通院の治療費について聞いてみたり、気になった会社から資料を取り寄せてみてはいかがでしょうか。

Amazonのペット保険を見る

執筆:equall編集部

 

※このページにはプロモーションが含まれています

おすすめキャットフード50商品>>

おすすめドッグフード50商品>>

 あなたにオススメ