ペット可物件に住んでいるからといって、安心できないのが騒音によるトラブルです。夜鳴きをしてしまったり、インターホンに反応して鳴いてしまったり…。どんなに気をつけていても不意に動物は鳴くものなので、トラブルに繋がる可能性はゼロではありません。「犬や猫と一緒に暮らしたいけれど…」とトラブルを心配し、飼うのを躊躇している方も少なくないでしょう。
そこで今回は、騒音トラブルとそれに伴う苦情を防ぐ方法を紹介していきます。近隣住人のペットが発する騒音に悩む人が行うべき対策も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
騒音トラブルを防ぐにはどうしたら良い?
犬や猫といった動物たちは、どんなに飼い主が「静かにして!」と注意しても興奮や不安から大きな声で鳴いてしまうものですよね。最初は我慢できても、次第にトラブルに繋がるケースも少なくありません。そこでここでは、まずは騒音トラブルを防げる物件探しから解説していきます。
防音性に優れた物件に注目
騒音トラブルを防ぐ物件探しにおいて注目したいのは、やはり「防音性」に長けた物件です。対策を施した部屋であれば、騒音トラブルに発展するリスクを回避できる可能性が高くなります。
楽器の演奏が可能な物件であれば、動物の鳴き声でも安心。24時間演奏OKならより良いでしょう。徹底してトラブルのリスクを抑えたいのであれば、具体的な遮音性能目標値が記載されている物件を選ぶのが良いでしょう。
犬種や体の大きさにもよりますが、犬の鳴き声は80〜90デシベルになります。猫はこれより少し低くなるので、この値に限りなく近い物件を選ぶことで、より安心できるでしょう。そのほかでは二重防音構造や三重防音構造といった「防音構造」も注目すべきポイントといえます。
建築構造もポイントのひとつ
防音性のほかに「建築構造」も注目したいポイントです。マンションなどの一般的な集合住宅の建築構造は、「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート(RC)・鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)」に分かれます。この中でRCやSRC構造は、音が響きにくい傾向にあります。とくに壁式構造を採用していると防音性が高くなるため、壁式構造のRCの物件を選ぶと安心して暮らせるでしょう。
さらに、ペット共生型物件を選ぶのも選択肢のひとつです。ペットを飼う人が暮らすのを前提に建設されているので、構造や防音性に優れているため安心です。
早く解決したい場合は?
近隣住人のペットによる騒音トラブルを早く解決したい場合はどうするべきでしょうか。騒音に悩みムリに我慢するより、周りに相談するのが早急かつ上手な解決方法のひとつです。
管理会社や大家へ相談してみる
騒音トラブルが起こった際は、直接対応するとさらなるトラブルの元へと繋がる可能性があります。そのため解決したい場合は、管理会社や大家へ相談するのが良いでしょう。そうすることで、近隣住人と直接話し合うこともなくなります。
連絡するときは、悩みをストレートに伝えてしまうと角が立つ恐れもあるため、あくまで相談ベースを忘れないようにするのがポイントです。
挨拶などの日頃のコミュニケーションも重要
トラブルを未然に防ぐのも重要なポイントです。自分がペットを飼っているのであれば、規則を守るのはもちろんのこと、ご近所さんとの挨拶や日頃からコミュニケーションを交わすのが大切です。
いくらペット可物件といえど、モラルを欠いた行動を重ねたりマナーが悪い人が隣近所に暮らしていたりしては、不満も募ってしまいます。良好な関係を築き、お互いの理解を深めることで安心に暮らすことが可能になるのです。
また、ペット可物件でも、ペットを飼っていない人も暮らしている可能性も考えられます。こちらがペットを飼っていることを伝えるのも、トラブルを防ぐひとつの方法です。
苦情やクレームへの対策を紹介
では実際にペットの鳴き声や音に対して苦情をいわれたときは、どのように対処すれば良いでしょうか。放置してしまうと最悪の場合訴えられてしまったり退去命令に繋がる可能性もあるため、早急に対応するのが望ましいでしょう。苦情やクレームへの対策に役立つものもありますのでぜひ参考にしてください。
ペットカメラでペットの状況を把握
苦情をいわれた場合、まずはどんな状況でペットが騒音を発しているのかを把握する必要があります。常に人が一緒にいる環境であれば把握がしやすいですが、共働きやひとり暮らしの場合はなかなか難しいものです。犬の場合だとひとりで過ごす不安から鳴いてしまうケースも考えられます。
そんなときに便利なのがペットカメラです。これをペットが暮らす部屋内に設置し、スマホと連動することで外出先でも様子がわかります。飼い主が留守中、ペットがどんなときに鳴くのかを把握することが可能になります。
ペットが動いたときや音に反応してスマホに通知してくれる機能も搭載しているので、逐一状況の把握ができます。どうしても興奮が収まらないときは、こちらから話しかけることができるので、ペットも安心ですね。動画や写真の保存も可能です。
遮音・防音カーテンで防音対策
窓は壁よりも薄いため、室内の鳴き声は窓を通して外に漏れやすくなっています。壁だけでなく窓にも対策を施すことで、万全な防音環境を整えましょう。
そこで活躍してくれるのが、遮音・防音カーテン。防音機能を搭載することにより、音が外に漏れることを防ぎ高い防音性能を実現したカーテンです。完全遮光となっていて外からの情報をブロックしてくれるので、動物がびっくりして鳴いてしまう可能性を抑えることにも繋がります。
まとめ
ペット可物件といえど、ペットを飼っていない人も暮らしている可能性もあります。そういった人にとって犬や猫の鳴き声や騒音は、不満やストレスに繋がることが多くあります。
騒音トラブルを発生させないためには、今回紹介した対策や未然に防ぐ方法はもちろんのこと、飼い主のマナーやしつけが重要なポイントになります。まずは自分と飼っているペットはじゅうぶんにルールやモラルを守って生活をしているかを理解することが、トラブル解決の第一歩となるでしょう。
equall LIFEでは犬が快適に暮らせる物件やお役立ち情報を紹介していますので、参考にしてみてください。
執筆:equall編集部