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蔵前でペットと暮らそう!
誰もが知る東京の一大観光地・浅草。
その隣町にある「蔵前」は、江戸時代には大きな倉が並び立ち、米や魚介を扱う「物流の要」として栄えた街です。
また明治~昭和にかけては工場や問屋が数多く並ぶ「製造業の街」として栄えたことでも知られています。
そんな蔵前駅周辺エリアですが、近年では「暮らす街」としての人気が上昇しているようです。
その理由のひとつには、東京東側では有数とされる足回りの良さが挙げられるでしょう。
都営浅草線・都営大江戸線の二線が利用できるだけでなく、近隣には東京メトロ銀座線やつくばエクスプレス、更にはJR総武線も走っており、計5路線が使える利便性の高さを誇ります。
また蔵前橋通り・春日通り等の大型幹線道路の数も多く、自動車通勤にも便利なエリアです。
更に河川に近いことから土地が平坦で、JR上野駅・御徒町駅周辺エリアや浅草エリアには自転車でもラクラク移動ができます。
しかし実際に蔵前駅周辺のペット可物件で暮らす方にお話を伺うと、「蔵前の魅力はアクセスの便利さだけではないですよ!」とのこと。
「ペットと一緒に暮らす街」「地元暮らしを楽しむ街」としての蔵前の魅力は、一体どんなところにあるのでしょうか?
今回は蔵前駅周辺エリアを歩いてみながら、蔵前周辺のペット可物件で暮らす楽しさについて探っていきます。
アレルギーがあるワンちゃんにも素敵なオヤツを。『ドッグデリファクトリー』
まずは駅の周辺を見て回ってみましょう。
都営線の出入り口は比較的こじんまりとしており、場所を知らないと見落としてしまいそう。
近隣の浅草や上野のような「駅前!」といった賑やかさはなく、オフィスビルやマンションの立ち並ぶ整然とした通りが広がっています。
ここが本当に江戸情緒を残す街なのかな?と一件思いそうになりますが…
少し歩いて見ると、天ぷら屋さんや凧屋さん等、江戸の面影を残すお店がチラホラ。
またレトロな古書店や模型店といった店舗もあり、昭和の風情が残されていることも感じられます。
大通りに面したマンションは比較的敷地面積が小さめで、1R~1LDK中心の単身者向けマンションが多い様子。
そのせいかマンション周辺にはラーメン店やお弁当屋さん等、一人暮らしの人向けのお店が増えているようでした。
交通量が多い通りである分、防音に気を使った設計が目立ちます。
「蔵前のペット可築浅マンションを探したい!」という人は、大通り周辺エリアを探してみると良さそうです。
そんな大通りから少し入った場所で、素敵なお菓子屋さんを発見しました。
でもよく見てみると…これ、ワンちゃん向けのスイーツです!
大袈裟ではなく、本当に人間向けのスイーツやお惣菜と見まごうような可愛らしい食べ物達が並んでいます。
こちらのお店は『ドッグデリファクトリー』
アレルギーのあるワンちゃんにも、おいしく気軽にオヤツを楽しんで欲しい…
そんな気持ちから生まれた、食材や製法にこだわった「デリ」なのだそうです。
ピンクのハート型のかわいいケーキ、様々な具材が入ったパウンドケーキ、骨の形をしたエクレア。
ワンちゃんが安心して楽しく食べられるだけでなく、飼い主さんが購入するときや、写真を撮ったりするのにも楽しめそうな見た目なのが嬉しいですね。
またこちらのデリでは、食材を厳選して作られたローストチキン等の「ワンコ向けお惣菜」も販売されています。
愛犬のバースデーに、ちょっと特別なお祝いの日に、アレルギーで食事が楽しめない子のために…
様々なシーンで飼い主さんとペットを喜ばせてくれる、頼りになる存在と言えそうです。
- ドッグデリファクトリー
- 東京都台東区蔵前3-7-1 1F
- 営業時間:11:00~18:30(金・祝定休)
- TEL:03-3861-6833
ガレージカフェで、ペットとのひと時を。『蔵前4273+creative garage』
大通りから裏道へと入っていくと、マンションやアパートにまじり、町工場が目立つようになりました。
皮革製品、木工製品、紙製品…
様々な「ものづくり」が行われている街であることが感じられます。
とは言えいわゆる「工業都市」とは違い、小規模であたたかみのあるものづくりが行われている様子。
またかつては倉庫だったのだろうと思われる建物をリノベーションして、ショップやカフェとして営業している「若い店舗」がそこここに見られます。
『蔵前4273+creative garage』も、そんな街の中で発見した「リノベーション系」のお店のひとつ。
「CAFE」の看板につられて中に入ってみると、クリエイターさん達が制作したグッズを販売するショップやフォトスタジオ等も併設された複合型の施設になっていました。
「ガレージをそのままお店にした」というコンセプトとレトロさを残したセンスの良いインテリアが新鮮です。
こちらのカフェは、店内全席でペットOKとのこと!
愛犬と飼い主さんとのお友達作りのイベント等も、このカフェで開催されているのだそうです。
「コーヒーにしておこうか、でも隣の人が食べているタコライスも美味しそう…」
さんざん注文に悩みましたが、今回は「久慈公認」だという「まめぶ汁」に挑戦してみました。
NHKの朝ドラで大ヒットとなった『あまちゃん』で、度々登場してきた「まめぶ」。
これをオシャレなカフェで楽しめるなんて、なんだか愉快ですよね。
若いクリエイターさん達のセンスを肌身に感じながら、ペットとカフェでホッとくつろぐ…
「蔵前」の街の新しい楽しみ方、だんだんわかってきました。
- 蔵前4273+creative garage
- 東京都台東区蔵前4-27-3
- 営業時間:10:00~19:00(月~水)10:00~22:00(木~土)日曜定休
- TEL:070-6511-4273
ペットオーナーに寄り添うドッグサロン『Fuwaly』
センスの良いショップが集まる国際通りを抜けて西に向かって歩いてゆくと、街はグッと下町風の雰囲気に。
唐破風の銭湯があったり、店先で植物を育てる個人商店があったりと、風情のある「暮らす街」の様子が見られました。
西側は「ヤマザキ」や「ライフ」等のスーパーマーケットもあり、買い物には便利そうなエリア。
また鳥越方面に向かうとレトロな情緒ある街並みで有名な「おかず横丁」があり、生きの良いお魚や専門店の肉等を買い求めることもできます。
ご近所にお住まいという方にお話を伺ってみたところ、かつてはこのエリアでも庭付き一戸建て住宅も珍しくなかったとのこと。
しかし現在ではその多くが小規模なマンション・アパートに代わり、住民層もだいぶ若さを取り戻しているのだそうです。
西側エリアでは築年数がやや長めのマンションも目立ち、その分「ペット相談」「ペット可」の看板がかかった賃貸物件もチラホラ見られました。
できるだけコストを抑えつつ、蔵前のペット可マンションでペットライフを楽しみたいという人には、このエリアが向いているかもしれません。
グルリと周遊して北側から駅に戻ろうとしたところ、オールドアメリカン風のインテリアが目立つお店を発見!
お店の中では、様々な中型犬や大型犬がおとなしくトリミングを受けています。
こちらはトリミングとペットホテルを行うドッグサロン『Fuwaly』
トリマー歴10年以上!というベテランスタッフさんの熟練の技が人気で、リピーターさんも数多いサロンなのだそうです。
また高濃度の炭酸泉バス等、新しい設備の多さにも目を奪われます。
スタッフさんによれば、近年では一人暮らし・共働き等でもペットを飼いたいという人が蔵前でも増えているのだとか。
そのような人たちの要望に応えるべく、ホテル預かりは連絡があれば朝8時から、また営業終了後の午後9時までの引き渡しも受け付けているのだそうです。
忙しい生活の中でも、ペットとの暮らしを大切にしたい…
そんなペットオーナーさん達に寄り添ってくれる姿勢が、このサロンが街の人々から愛される理由なのではないでしょうか。
- Fuwaly
- 東京都台東区寿3-4-5
- 営業時間:9:00~18:00(水曜定休)
- TEL:03-6802-8207
スカイツリーと隅田川を眺めながら、上質ビストログルメ。『Cielo y Rio』
今度は駅の東側に向かって歩いてみましょう。
駅から徒歩5分も歩かないうちにぶつかるのが「隅田川」。
都内でも有数の広々とした河川が、悠々と水をたたえています。
河川の両側は遊歩道となっており、愛犬とお散歩を楽しむ人もたくさん見られました。
「蔵前に住んでいる人は、どこで散歩をするのかな?」と思っていましたが、ナルホド。
うってつけのコースは「川沿い」なんですね。
隅田川の向こう側には、東京の新たなシンボルである「スカイツリー」が望めます。
また毎年7月下旬に、上流の浅草地区で全国最大級の『隅田川花火大会』が行われることでも有名ですね。
リバーサイドエリアであれば、自宅からでも十分に花火大会を楽しむことができるでしょう。
駅東側~川沿い周辺のエリアは、比較的大型のマンションが目立ちました。
小さめマンションが目立つ蔵前ですが、このエリアでは2DK~3LDK以上と思われるファミリー向けマンションも多め。
「蔵前のペット可マンションで子育ても頑張りたい!」「他頭飼いしたいから、広さが欲しい」等、広さにゆとりのある賃貸物件を探す場合には、このエリアを中心に探してみると良さそうです。
川を通る風が気持ちいいなあ…と歩いていると、テラスのあるオシャレなカフェレストランを見つけました。
「テラスならワンちゃん・猫ちゃんOKですよ」とのことなので、迷わずテラスを選択。
テラス席の多さもさることながら、店内の広々とした様子にも目が行きます。
こちらのカフェレストラン『Cielo y Rio』は、実に180人以上もが入れる蔵前有数の大型店舗。
カジュアルモダンなインテリアも人気で、貸し切りでウェディングパーティーに使う人もいらっしゃるほどなのだそうです。
「カジュアルビストロ」と銘打たれたメニューを見てみると、スペインやイタリア等のヨーロッパと日本の美味しいものが組み合わさった創作ビストロ料理がたくさん。
今回は「海老とマッシュルームのガーリックオイル煮」と、お店特製のパエリアをいただきました。
見た目の美しさはもちろん、お味も素材の味が活きていて美味!
ちなみにランチ時のメニューは900円からあるとのこと。
オシャレ系カフェなのに、リーズナブルな価格設定が嬉しいですね。
午後3時までと、ランチタイムもゆっくりめです。
お散歩の後の遅めランチに、また散歩休憩のカフェタイムに、夜はスカイツリーを眺めつつお酒を傾けて…と、様々な使い方ができそうなリバーサイドカフェでした。
- Riverside Cafe Cielo y Rio(シエロイリオ)
- 東京都台東区蔵前2-15-5 MIRROR 1F
- 営業時間:11:00~22:30(無休)
- 03-5820-8121
- ※小型犬・中型犬・猫・その他小動物はテラス入店OK
おわりに
「浅草と上野に挟まれた、工場と倉庫の多い町」という印象だった蔵前。
しかし実際に歩いてみると、次世代のクリエイターさん達による新しいものづくりが行われ、倉庫を活かした素敵なショップが多数ある「若い町」への生まれ変わりが感じられました。
またただ「新しい」というだけでなく、江戸・昭和の情緒がそこここに残されているのも魅力です。
新旧の文化が入り混じり、それでいてどこか気取らず寛げる…そんな街の雰囲気が、「暮らす街」としての人気を高めているのではないでしょうか?
・参考サイト:ペット賃貸カンパニー
equall LIFEでは犬、猫が快適に暮らせる物件やお役立ち情報を紹介していますので、参考にしてみてください。
<執筆>
ペット賃貸カンパニー
https://pethome.jp/