いつ起こるかわからない災害。ペットのために準備しておくべきこと
いつ、どこで起こるかわからないのが地震・台風・大雨・水害などの自然災害です。飼い主さんはもちろんペットが家でも避難所でも安全に過ごせるように、日頃からしっかり備えておきましょう。
避難袋・家の中の確認・避難所の確認・迷子予防など災害に備えて準備しておきたいことを、詳しくご紹介します。
ペット専用の避難袋を作ろう
ペット専用避難袋があれば、避難するときも自宅で過ごすときも安心です。クレートやキャリーとともに、すぐ持ち運びできるようにしておきましょう。
フードやお水は最低1週間分
フードや水は必須です。災害時には人間向けの支援物資が来ますがペット用品は遅れがちです。お水もペット専用の飲み水を用意しておきます。1週間から2週間分あれば安心です。避難袋のフードやお水は、古くならないように時々新しいものにします。
薬・療法食を忘れない
持病があるペットのための薬と療法食も避難袋に入れておきます。療法食は一般のペットフードよりさらに手に入りづらくなる可能性があります。
かかりつけの獣医さんに、避難袋に薬と療法食を入れておきたいことを相談し、処方してもらいましょう。薬はすぐに取り出せる場所に入れておくのも重要なポイントです。
診察券や病歴、名前、写真をまとめて入れておく
かかりつけ動物病院の診察券コピーや、病歴を書いたもの、ペットの名前や写真もひとまとめにして入れておきます。持病があるペットは今まで処方してもらったお薬の袋などもいれておくと、違う獣医さんに診てもらったときでもすぐわかるので安心です。
自宅以外の場所にも避難袋を
自家用車・倉庫のほか、私物を置いても構わないならば勤務先のロッカーなど自宅以外の場所にも避難セットがあると家の中に戻れない場合に便利です。フードが夏場は傷まないように保管しましょう。
水入れ・食器も忘れずに
避難先でフードを食べたり水を飲んだりする可能性があるので、フードボウルや水入れも入れておきます。入れっぱなしにせず、時々避難袋のフードボウルや水入れを使って慣れさせておくと、いざというときも戸惑わずにすみます。
身の周りのグッズで用意しておきたいもの
暑さ寒さに対応できるように、携帯カイロや保冷剤、毛布、夏用のペット用敷物を入れておきましょう。ペットシーツ、シニアペットにはオムツ、ウェットティッシュやビニール袋、タオルも忘れずに用意しておきます。猫用のトイレと砂も入れておきましょう。
また大きめの風呂敷や布があると、ケージにかけて外が見えないようにすることができ、ペットが落ち着かない時に有効です。予備の首輪やリードも用意しておきましょう。
用意しておきたいグッズ
- 毛布・敷物
- タオル
- カイロ、保冷剤(かじらないよう注意)
- ペットシーツ、オムツ
- ウェットティッシュ、ティッシュ
- ビニール袋
- 風呂敷
- 予備のトイレ
- 予備の首輪・リード
など。
ペットの健康管理
災害時はペットの健康管理も大変です。日頃から準備して、なるべくストレスを与えないようにします。
予防注射や避妊去勢をしておく
避難所ではたくさんのペットが来ます。感染症予防のワクチン、犬は狂犬病ワクチン・フィラリア予防も忘れずに行っておきます。また避妊・去勢をしておくと、避難所での他のペットとのトラブルも予防できます。
健康チェックをしておく
日頃から定期的に、健康診断を受けておきます。お腹に寄生虫がいないか、ダニ・ノミはいないかなどをチェックしておくと飼い主さんも安心ですし、避難所で他の動物に病気をうつさずにすみます。
災害に備えて家の中を点検
万が一ペットが留守番している時でも、安全に過ごせるように家の中も点検して整備しておきましょう。
家具の転倒防止を
ペットが普段過ごす場所、通る場所の家具が転倒しないようにしっかり固定しておきましょう。棚の上から物が落ちてこないようにすることも大切です。キャットタワーも固定しておきます。
ガラス飛散防止対策も
窓ガラスや食器棚のガラスが割れないよう、飛散防止のフィルムを貼っておきます。けが予防の他に、割れた窓からペットが出ていくことを予防できます。
しつけも再確認
避難所には動物が苦手な人もいます。しつけをしておくと、避難所で迷惑をかけることも減ります。
基本的なしつけをしっかりと
犬はオスワリ・マテ・フセなど基本的なコマンドをいつでもできるようしつけておきます。パニックになっても落ち着かせることができますし、マテは飛び出しを防ぐこともできます。猫は抱っこに慣れさせる、キャリーや袋に入れる練習をしておきましょう。
クレートトレーニングのすすめ
クレートやケージがペットにとって落ち着ける場所にしておくと、留守番中に何かあってもケージに入って待っていることができます。避難所ではケージで過ごすことが多くなるので、慣れているとペットがパニックにならず落ち着いて過ごすことができます。
日頃からとびっきりのおやつをクレートやケージで食べさせる、布団を入れておくなどしてクレートやケージをペットのお気に入りの場所にしておきます。
避難場所を確認しよう
近所の避難場所がどこなのか、確認しておきます。ペットが一緒に避難できる場所なら、同行避難の練習もしておくと安心です。
避難所まで歩いてみる
避難所までの道のりを、地図を持って実際歩いてみましょう。ブロック塀があるなど危険そうな場所はチェックして、回避ルートをいくつか探しておくと安心です。
預かってくれるところを探しておく
ペットが一緒に避難できない場合は、ペットを預かってくれる動物病院やペットホテル、ペットシッターをあらかじめ探しておきます。災害時はどうしたらよいか、かかりつけの獣医さんとも話しておきましょう。
ペットが災害時迷子にならないために
災害時では多くみられるのが「ペットの迷子」です。迷子を予防し、迷子になったとしても再会できる確率をあげるにはマイクロチップが最も有効です。
マイクロチップと迷子札の点検
マイクロチップが入っていると、災害ではぐれてもペットと再会できる確率がかなり高くなるので、マイクロチップは入れておくようにしましょう。自治体によっては補助金を出してくれるところもあります。まずはかかりつけの獣医さんに相談してみてください。首輪にも名前や住所を書いておき、鑑札札と狂犬病ワクチン注射済票も付けておきます。
「おいで」で来る練習
犬の場合は特に「名前を呼んだら来る」というしつけをしていると思います。それにプラスして「おいで」や「こい」で来る練習をしておくと、万が一はぐれたとき知らない人に保護してもらえる可能性が高くなります。
ペットと撮った写真を残しておく
スマートフォンや携帯電話に、ペットと一緒に撮った写真を残しておきましょう。離れ離れになったときも、見つけやすくなります。また見つかったときも「うちのペットである」ことを明確にできます。
まとめ
いつどこで起こるかわからないのが自然災害です。飼い主さん自身とペットが安全に避難できるように日頃から備えておきましょう。
避難袋の用意や家の中の整備をするとともに、しつけや、健康診断も忘れずにやっておきます。避難袋の中は時々点検し、フードの賞味期限や薬の期限を確認しておきましょう。
・参考サイト:ペット賃貸カンパニー
equall LIFEでは犬、猫が快適に暮らせる物件やお役立ち情報を紹介していますので、参考にしてみてください。
ペット賃貸カンパニー
https://pethome.jp/
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