ミニチュア・ブル・テリアの特徴や性格・基礎知識を学ぼう!飼い方・歴史・飼育費用・ケア方法を解説

ミニチュア・ブル・テリアとは

 インパクト抜群で思わず二度見してしまうといわれるミニチュア・ブル・テリア。実は愛らしい外見と異なり、剣闘士の異名を持つ勇猛果敢な性格のミニチュア・ブル・テリアの魅力に注目してみましょう。

ミニチュア・ブル・テリアの特徴

ミニチュア・ブル・テリアといえば何と言っても他犬とは似ても似つかない顔立ちが印象的です。高く平面的な鼻筋、左右に離れた目、大きな耳と鼻とユニークな外見は誰からも注目の的です。

でも内面は想像以上の屈強さを持ち、闘犬では負け知らずで自分よりも大きな相手にもひるむことなく立ち向かう強靭なメンタルを持ち合わせています。

性格は

  • 落ち着きがありマイペース
  • 物事に動じない
  • 頑固
  • 好き嫌いが激しい

一見すると付き合いやすい、飼いやすいと勘違いされてしまう性格ですが、実は上級者向けの難易度の高い性格です。物事に動じない、マイペースな振る舞いはミニチュア・ブル・テリア自身が自分の屈強さを認識しているからこそです。些細なことでは命の危険に達しないと認識できているからこそ、相手と無用な戦いを起こさないだけです。

小さな子供や他犬など無用に近づけると、思わぬタイミングで激しい攻撃に出る場合があるので注意しましょう。

運動は相当量の時間と量の確保が必須条件です。飼い主と歩く単調な散歩では不十分でドッグランや体力を消耗できる運動が毎日欠かせません。ただドッグランを利用する際は周囲の状況を見極め、思わぬ事故につながらないよう十分に注意しましょう。

しつけは、一見小柄に思える体格ですが、力が強く大人でも簡単にはコントロールできません。子犬のうちから歩行訓練や飼い主の指示に必ず従うことを習得させておく必要があります。

ただし相当な知能レベルの高さと肉体を持つことから家庭でのしつけだけでは不十分です。闘犬種の訓練に長けた専門家の指導を受け十分な訓練を施しましょう。

サイズ・毛色・体重など

JKCの定めるミニチュア・ブル・テリアのサイズ基準は

  • 体高は35.5cmを越えてはならない
  • 犬の大きさに対して内容が充実している感じがなければならない
  • 体重の制限はない
  • 常にバランスがとれていること

毛色は

  • ホワイトの場合、真っ白の被毛である、皮膚の色素沈着ならびに頭部の斑はペナルティーを課さない
  • 有色の場合、有色部分が優勢である。他の条件が同じであればブリンドルが好ましい。
  • ブラック・ブリンドル、レッド、フォーン及びトライカラーは許容される。白の被毛におけるティックの斑は好ましくない。ブルー及びレバーは非常に好ましくない

このようにミニチュア・ブル・テリアは本来の血統を維持するために、様々な基準が設けられています。闘犬という歴史を持つことからも好ましくない改良や繁殖を予防する意味でも基準の厳しさを理解できます。

ミニチュア・ブル・テリアの歴史

ミニチュア・ブル・テリアはその名前の通りブルドッグとテリア種を交雑させ輩出した犬種です。いずれも非常に高い知能と闘争性を持ちあわせ、まさに最強の闘犬を目指したことがうかがえます。

ミニチュア・ブル・テリアの起源となるブル・テリアは闘犬としてヨーロッパで広く飼育されていたものの、1835年にヨーロッパで闘犬が禁止されたことを受け、一時は絶滅の危機に瀕しました。その際に一部の愛犬家が種の保存を希望し新たに輩出した犬種がミニチュア・ブル・テリアです。ブル・テリアに比べ体格がより小柄になり、気性も温厚になっています。このことからミニチュアという名前が付けられましたが決して小型犬と呼べるほどに小さな犬種ではありません。

日本ではテレビCMに登場したことで一躍人気を集めたこともありますが、持ち前の気難しさや運動量の多さから飼育頭数の大幅な増減はなく、大変希少な犬のままです。

ミニチュア・ブル・テリアの飼育頭数

JKCの統計によるミニチュア・ブル・テリアの飼育頭数は

  • 2023年 134頭 54位
  • 2022年 196頭 47位
  • 2021年 150頭 54位
  • 2020年 119頭 59位
  • 2019年 118頭 59位
  • 2018年 114頭 60位
  • 2017年 130頭 58位

日本では1990年代にテレビCMに登場に一躍話題を集めました。あまりにインパクトのある外見から一時は飼育頭数が増加したものの、想像以上に飼育が困難なことから人気は一過性で終わり、現在ではごく一部の愛犬家との暮らしに限られています。

闘犬種であることから一般的なペットショップに並ぶ機会は少なく、家族に迎えたい場合は専門家に相談をしましょう。

ミニチュア・ブル・テリアの年間飼育費用

実際にミニチュア・ブル・テリアと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード4,00048,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング5,00060,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計12,000204,000

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※算出方法は、コチラをご覧ください。

ミニチュア・ブル・テリアは加齢と共に皮膚トラブルの発症率が高くなります。子犬のうちから食事は良質で安全性の高いものに限定し与えましょう。

被毛が短くお手入れは自宅でも十分可能ですが、社会性を身に着ける訓練と考え定期的に獣医師やトリマーと接する機会を設けましょう。

ペットホテルは闘犬種の受け入れが難しい場合が多いので、預け先は数軒を常に把握し急な利用にも備えておくと安心です。

ミニチュア・ブル・テリアのケア

ミニチュア・ブル・テリアとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

〇歯磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

〇ブラッシング

短く固い被毛は常に抜け続けるので、ラバーブラシ(ゴム製ブラシ)や獣毛ブラシでこまめにブラッシングをしましょう。ブラッシングは皮膚に適度な刺激を与え新陳代謝向上にもつながります。

【月に一度】

〇爪切り

〇肛門腺しぼり

〇シャンプー

シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除いてあげましょう。生乾きは皮膚トラブルの原因になるので注意しましょう。

ミニチュア・ブル・テリアとお出かけする方法

ペットと一緒に行ける施設

ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。

愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。

特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。

また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。

車移動・タクシーの注意点

ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!

少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。

最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。

車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。

そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。

近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。

ペットとタクシーについて>>

電車移動の注意点

電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットと電車について>>

バス移動の注意点

バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットとバスについて>>

飛行機移動の注意点

ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。

そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。

結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!

但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。

ペットと飛行機移動を解説>>

お出かけ先での注意点

ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。

全国対応版!のおでかけスポットはこちら

ペットと楽しめるイベント情報

ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。

イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。

最新のペットイベントの情報はこちら

またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。

イベントのマナーについてはこちらの記事をご覧ください>>

ミニチュア・ブル・テリアのまとめ

何とも言えないユニークな外見と癒し効果抜群なキャラクターで人気のミニチュア・ブル・テリアですが、実際の暮らしでは高度なしつけや安全を心掛けた生活が必要です。ペット飼育上級者向け犬種であることをお忘れなく。

執筆 :ライター 大谷

おすすめキャットフード50商品>>

おすすめドッグフード50商品>>






犬猫生活ドッグフード
※このページにはプロモーションが含まれます
 あなたにオススメ