ラグドール とは
「ぬいぐるみ」という名前のままに温厚で大人しく、愛らしい猫種がラグドールです。甘えん坊でマイペースなラグドールの魅力に注目してみましょう。
ラグドール の特徴
ラグドールはぬいぐるみのように大人しいといわれる大型猫の一種です。輩出の歴史の中にシャム猫がいることからシールポイントと呼ばれるよく似た毛色を持ちます。ただ小柄でスマートなシャム猫と違い10㎏前後の大柄に成長する場合もあるので明確な区別が必要です。
性格は
- 大人しい
- 温厚
- 甘えん坊
- 遊び好き
狩猟本能は感じられず俊敏な動きも少ないタイプです。キャットタワーや日当たりのいい窓辺で一日中のんびりと暮らすスタイルを好みます。
他猫とも友好的に暮らせるタイプで多頭飼いにも向いています。ただし多産型な猫ゆえに避妊去勢手術は必須です。
サイズ・毛色・体重など
ラグドールの平均的な体重は5~10㎏前後です。一般的な猫に比べ2,3㎏大きく、長毛種ゆえにより実際の体重よりもさらに大柄な印象を受けます。
毛色はシャムに似たシールポイントと呼ばれる毛色が一般的ですが、中にはハチワレと呼ばれる頭部の白黒模様や全身の淡い茶色が広がるタイプもいます。
瞳もシャムの血統を受け継ぎ澄んだ青色が多くみられます。
ラグドール の歴史
ラグドールの輩出にはシャムやバーマンが関係しているといわれていますが、明確な記述は残されていません。 純血種としての認定はアメリカで1965年、イギリスで1983年に完了し、比較的新しい品種ではあるものの交配や輩出にかかわった人物の特定はされていません。
日本では1990年代に起きた盛大なペットブームをきっかけに注目を集めました。当時は大型猫は大変珍しく、温厚な性格と愛らしい外見から一躍人気猫の仲間入りを果たしました。その後は小型猫の人気に抑されや時期もあったものの安定したポジションを保っています。
ラグドール の飼育頭数
アニコムの統計によるラグドールの飼育頭数は
※飼育頭数、順位は「アニコム 家庭どうぶつ白書」参照
<年度 飼育頭数 飼育頭数順位>
- 2023年 7,926頭 7位
- 2022年 6,363頭 8位
- 2021年 4,887頭 9位
- 2020年 3,984 頭 9位
<飼育割合>
2023年:3.7%
※飼育頭数の登録数割合
とても温厚で大人しい性格と愛らしい外見から増々人気が高まるラグドール。猫の飼育初心者向けのオススメ猫種です。
ラグドール の年間飼育費用
実際にラグドールと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?
一か月(単位:円) | 一年 (単位: 円) | |
キャットフード | 3,000 | 36,000 |
トイレ用品 | 1,000 | 12,000 |
ペットホテル | 30,000 | |
ペット用品 | 2,000 | 24,000 |
医療費 | 30,000 | |
合計 | 6,000 | 132,000 |
※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります
※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)
※算出方法は、コチラをご覧ください。
ラグドールの中にはメインクーンなど大型猫並みのサイズに成長する個体もいるので、飼育費用は体重相当と考えておきましょう。長毛ならではの毛玉やもつれのお手入れには定期的にトリミングショップの利用をオススメします。
ラグドール のケア
ラグドールとの暮らしで習慣化すべきお手入れは
【毎日】
〇歯磨き、デンタルケア
デンタルケア製品は、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。ウエットフードを主食とする場合や頻繁に与える機会が多い場合、加齢とともに歯垢や歯石の付着が目立つようになります。口内トラブルは激しい痛みを伴い、絶食に至る場合もあるので、日ごろからのケアが効果的です。
【月に一度】
〇爪切り
爪を定期的に切ることで、室内での爪とぎ軽減につながります。ただ中には爪切りを過度に嫌がる猫もいるので、無理強いは危険です。
【週に数回、季節や体調に応じて】
週に数回を目安にピンブラシで被毛の根元からブラッシングをしましょう。ブラッシングの際は、市販のブラッシングスプレーを利用すると、静電気を予防し、スムーズに櫛を通すことができます。毛玉やもつれを放置すると皮膚トラブルの原因になるので注意しましょう。
ラグドール のまとめ
猫ブームが始まる10年以上前から人気、知名度共に高いポジションを誇るラグドール。温厚で飼いやすいと評判で今後も安定した人気が続くこと間違いなしの猫種です。
執筆 :ライター 大谷
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