トリマーが教える「歯槽膿漏」の結末

オーラルケア

皆さん、こんにちは。

愛犬家のみなさん、愛犬のオーラルケアを週にどのくらいしてますか?
毎日歯磨きしてる方はいらっしゃいますか?もしいらっしゃったらとても素晴らしいと思います。

やはり皆さんやりたいし、ちゃんとやらなくてはいけないのは分かっているけど日々の忙しい生活のあまり、ついつい愛犬の歯磨きは後回しになってしまっていませんか?

気持ちはとてもわかるのですが、愛犬の歯磨きはやっておいた方が絶対にいいです。

後々後悔するのは飼い主さんだからです。
そして痛い思いをするのはみなさんの愛犬です。涙

そもそも何故歯石が溜まるのかと言うと、原因はやはり、食品添加物や砂糖、化学調味料などが主な原因とされています。

そして残念なことに、ほとんどのドッグフードにも保存料が入っているため、“うちは人間の食べるものは一切与えてないし、ドッグフードしか与えてないから大丈夫“ や、“うちはドライフードを与えているから歯垢は付きにくいし大丈夫“ や、“うちはデンタルガムを毎日食後に与えているから大丈夫“などといった誤った解釈をしている飼い主さんが時々いらっしゃいますが、それらの理由は“だから歯磨きをしなくても大丈夫“には繋がりません。

わんちゃんの中には歯が悪くなった時に、抜け落ちてしまう子と中々抜けずに汚いまま歯が残るタイプの子に別れます。

ちなみに私はシュナウザーを2頭飼っていましたが、女の子の方は抜け落ちてしまうタイプで男の子の方は抜けずに汚いまま残るタイプでした。

どちらの方が良いかと言うと抜け落ちてしまう方がマシ、といった感じです。何故ならわんちゃんは歯が抜けてしまっても徐々に歯茎が硬くなり、歯が無い状態でも物(柔かいものは大体)噛めるようになるからです。

しかし歯が汚くてもしっかりと残るタイプだと老犬になった時に性格が更に頑固になったりして、痛みが伴うからと言う理由も含めてかなり歯磨きを嫌がるようになります。

そうなると状況は悪くなる一方で、老犬になって免疫力が低下してくると雑菌が歯肉を突き破って侵入し、最悪、頬に穴が空いてしまったり、鼻腔の方にバイ菌が行くと、鼻から膿が出てくるようになります。

そうなるとかなり手遅れとなってしまいます。本人も辛い状況になってしまいますし、老犬になるとあまり強い薬は避けたいですよね。
参考までにですが、私の愛犬だった男の子の方の汚い歯でも抜けないタイプだった子は亡くなる直前までかなり大量の膿が出ていました。

元々私の祖父母に飼われていたため、オーラルケアはされていなかったので最後この様な状況となってしまいました。
この経験から私が今皆さんにお伝えしたいのが、本当に歯磨きは大切だということです。

歯磨きガムなどでは歯垢は落としきれません。(人間に例えたらキシリトールガムを噛んで、“歯磨きした“と言っているのと同じです)しっかりと歯ブラシを使用して磨いてあげて欲しいと思います。

歯のコンディションこそがその子の寿命に繋がると私は思うのです。

トリマーが解説!ペットの介護

 あなたにオススメ