パピヨンの特徴や性格は?飼い方・毛色・歴史・飼育費用を解説【犬種】

パピヨンとは

天真爛漫な性格と風になびく優雅な被毛、小柄な体形が特徴のパピヨン。古くはフランス貴族の寵愛を受け、マリーアントワネットの愛犬としても有名な犬種です。

家族大好き!遊ぶことも大好き!お出掛けも大好き!なパピヨンの魅力に注目してみましょう。

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パピヨンの特徴

パピヨンはたびたびチワワと同種と考えられがちですが、実際にはまるで別タイプです。特に「性格」が正反対でパピヨンは天真爛漫で奔放なタイプ、チワワは独立心の強い自画自賛タイプです。

愛犬と一緒に遊びたい、子供の遊び相手になって欲しい、愛犬に甘えられたいという方はパピヨンがおすすめです。

パピヨンは

  • 活発でやんちゃ
  • 人懐こい
  • 犬好き、犬友達ができやすい
  • 小さな子供、年配の方とも仲良くできる
  • 運動量がさほど多くない、散歩は気分転換程度でOK

と「飼いやすい」といわれる理由がたくさんあります。

ただ一方では

  • 落ち着きがない
  • 怪我をしやすい
  • 抜け毛が多い
  • 寂しがり屋

という面もあります。過度な警戒心や攻撃心はありませんが、無駄吠えや他犬嫌いになりがちな犬種でもあるので、子犬を家族に迎えた時は、社会化トレーニングに注力しましょう。

パピヨンに限らず小型犬の骨格は大変繊細です。小さな子供のいる家庭に迎えるときは、子供による抱き上げなどくれぐれも注意しましょう。ソファや椅子からの飛び降り階段の昇降なども怪我につながる場合があるので危険な場所はゲート(柵)などを設置しておくと安心です。

実はパピヨンには同犬種でありながら「ファーレン(蛾)」と呼ばれるタイプがいます。これはその名の通りで、耳が垂れているパピヨンを意味します。耳が垂れていても血統証は「パピヨン」として発行されるので、ファーレンという呼び名はあくまでも愛称にすぎません。

パピヨンの耳は生後2か月ほどを目途に自然と立ち上がります。成長と共に耳の皮膚が徐々に厚みを増し、生後3カ月ごろには完全に立ち上がります。

生後1,2か月の時点では完全に耳が垂れていることもありますが、その後完全な立ち耳になるかどうかはこの時点では予測できません。

パピヨンの特徴である風になびく優雅な飾り毛は生後1年~1年半ほどの時間をかけて生え揃います。生後1年未満では骨格の成長ばかりが進み、飾り毛が少ないことに不安を感じることもありますが、これは被毛と骨格の成長に時間差があるからためです。

オスは生後3歳前後が毛量、筋力の発達共にピークを迎え、大変すばらしい姿になります。

サイズ・毛色・体重など

パピヨンのサイズはばらつきがあるものの、一般的にはチワワよりやや大きめと考えておくとイメージがわきやすいでしょう。女性でも片手で簡単に抱き上げることの出来るサイズです。

JKCの定める基準によると

体高 28cm以下

と定められています。

以前は犬種毎に標準体重も定められていましたが、現在体重の規定はありません。

一般的に体重は3~5㎏ほどですが、オスは5㎏を超え8kgほどになる場合もあります。

過度に小柄なパピヨンは遺伝性疾患や短命のリスクが高くなり好ましいとはされていません。

毛色は

  • 白茶
  • 白黒
  • 白黒茶(トライカラー)

が一般的ですが、白地であれば他色もすべて認定され、血統証が発行されます。

顔に幅広のブレーズ(鼻筋のように白くなっている)があり、尾の付け根には耳と同色の斑はあることがドッグショーでは高得点につながります。

パピヨンの歴史

パピヨンの祖先は、キャバリアなどと同種の中型スパニエル系の犬種です。パピヨンは祖先である犬種を400年といわれる長い期間をかけ、小型化し固定化された品種です。

パピヨンを語るうえで、たびたび注目を浴びるのは16世紀にフランスのルイ14世王朝時代に上流社会でもてはやされたことです。当時の絵画には、貴婦人の膝に抱かれるパピヨンの姿が数多く描かれています。

その後、ヨーロッパでドッグショーが盛んになり、アメリカにわたり、世界各国へとパピヨンの存在が広がってゆきます。

パピヨンは犬種として確立される過程で、他犬種との交雑が少なかったこと、急速な小型化をせずに時間をかけて固定化されたことから、犬種特有の持病がないことも特徴にあげることができます。

このことは、飼いやすい犬種という評価にもつながり、世界中で人気を博した理由にもなっています。

日本では1990年代に起きたチワワの爆発的なブームの後半期にパピヨンが注目をあび、一躍人気犬種の仲間入りを果たします。当時はチワワの勝気で警戒心の強い性格を持て余すという声が多く、飼育が難しいと敬遠され始めていました。そのような中で社交的で明るく、警戒心に薄いパピヨンは、飼いやすい、可愛らしいと評判が高くなり、その人気は現在も継続しています。

パピヨンの飼育頭数

JKCの統計によるパピヨンの飼育頭数は以下の通りです。

2016年 4,880頭 13位
2017年 4,470頭 14位
2018年 4,298頭 14位
2019年 4,079頭 14位
2020年 4,194頭 15位
2021年 4,272頭 15位
2022年 4,012頭 15位
2023年 3,734頭 16位
2024年 3,635頭 17位


飼育頭数推移

2016年をピークに減少を続けています。

<パピヨンの飼育割合>

2023年:1.2%

※飼育頭数の登録数割合

パピヨンの人気は大きな変動もなく安定しています。他小型犬にくらべ社交的で明るい性格から、小さな子供から年配の方まで様々な家族との生活にすぐに馴染むことができます。

パピヨンの毛色はそのほとんどが白茶色です。白黒やトライカラー(白黒茶)を家族に迎えたい場合は、長い目で出会いを待ちましょう。

パピヨンの年間飼育費用

実際にパピヨンと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

一か月(単位:円)一年 (単位: 円)
ドッグフード2,00024,000
トイレ用品1,00012,000
トリミング4,00048,000
ペットホテル30,000
ペット用品2,00024,000
医療費30,000
合計9,000168,000

※医療費(混合ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)

※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります

※算出方法は、コチラをご覧ください。

パピヨンは、少食なタイプが多く、ドッグフードの一か月の消費目安は1,2㎏です。トリミングはトリミングショップを利用し、シャンプーコースを利用する場合の目安です。

パピヨンのケア

パピヨンとの暮らしで習慣化すべきお手入れは

【毎日】

  • 磨き、デンタルケア

歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。

健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

【2、3日に一度】

  • ブラッシング

パピヨンのチャームポイントでもある耳の飾り毛は、からまり毛玉になることがあります。

ブラッシングはコーム(平櫛)、ブラッシングスプレーを使用し、切れ毛にならないよう丁寧に行いましょう。

パピヨンは抜け毛が意外に多い犬種です。小まめに全身をブラッシングし、抜け毛掃除の負担を軽減しましょう。

【月に一度】

  • 爪切り
  • 肛門腺しぼり
  • シャンプー

パピヨンは毛量が少なく、自宅シャンプーは30分ほどで終わります。この時、同時に肛門腺絞りも忘れずに済ませておきましょう。

トイレのたびに肛門周りや後ろ足飾り毛の汚れが気になる場合は、部分的にバリカンを使用すると衛生的に保てます。

パピヨンとお出かけする方法

ペットと一緒に行ける施設

ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。

愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。

特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。

また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。

車移動・タクシーの注意点

ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!

少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。

最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。

車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。

そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。

近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。

ペットとタクシーについて>>

電車移動の注意点

電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットと電車について>>

バス移動の注意点

バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。

また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。

ペットとバスについて>>

飛行機移動の注意点

ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。

そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。

結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!

但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。

ペットと飛行機移動を解説>>

お出かけ先での注意点

ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。

全国対応版!のおでかけスポットはこちら

ペットと楽しめるイベント情報

ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。

イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。

最新のペットイベントの情報はこちら

またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。

イベントのマナーについてはこちらの記事をご覧ください>>

パピヨンのまとめ

天真爛漫を絵に描いたような明るく、やんちゃで甘えん坊なパピヨンはまさにアイドルそのものです。きっと家族の中心的存在になり、明るい話題を毎日たくさん届けてくれます。

この犬種におすすめのドッグフード>>

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執筆:equall編集部

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