愛犬がパンティングして暑そうにしているのをみると思わず毛を全部刈ってしまってあげたい気持ちになりますよね。。
今回は、前回のサマーカット良くない?!シリーズ第二弾です。
早速ですが、わたくしこれまで10年近くトリマーをしてきて一番たくさん見てきた例が、特にポメラニアンとボーダーコリーのサマーカット後に毛並みが生え揃わなくなってしまうという現象です。
他にもチワワやダックス、といった犬種にも見られました。
当時ももちろん自分で調べたり、当時勤務していた動物病院の先生に聞いたり、トリマーの先輩方に聞いたり色々してみたのですが、結論としては”原因不明”。
海外グルーマーとして働きだした時にも海外のVETのドクターやグルーマー仲間などに聞いてもやはり”原因不明”でした。
しかし、これらの現象が起こる犬種の共通点が、お顔の毛は伸びない犬種で、基本的に春と秋になると被毛が抜け変わる犬種の子たちでした。
- ポメラニアン
- ボーダーコリー
- チワワ
- ダックス
確かにどの犬種もこれに当てはまります。
そしてこの中でも特に%が高いのがポメラニアンでした。
特にポメラニアンの飼い主さんはこの時期夏のサマーカットには十分気をつけた方が良いです。
一時流行った”俊介くんカット”や、”豆柴カット”も、かなり短く刈るスタイルなので気をつけた方がいいかもです。
バリカンを当てることにより、皮膚になんらかの科学反応が見られ、部分的に生えなくなってしまうようです。(特に首回りから胸にかけてとお尻周りから後肢にかけて、生えてこなくなるパターンが多いです)
ですので、夏の暑さ対策として少しでも短くしたい、という場合は必ず”ハサミ仕上げ”でお願いすることをおすすめします。
お店に寄ってはプラス料金になってしまうところも多いですが、こればかりは仕方が無いのかなぁ、と思います。
一度でもバリカンをかけて、その後から一生部分的に毛がなくなってしまうかもしれない可能性があるのなら、ハサミ仕上げで短くしてもらった方がいいかもしれません。大概どこのサロンもプラス1,000円程度です。
この問題が一番多く見られる犬種は特にポメラニアンですが、他の犬種でも、春と秋になると勝手に毛が生え変わり、そしてお顔の毛が伸びない&耳毛も伸びない系の犬種のわんちゃん達は本来トリミングは必要の無い犬種なので、サマーカットなど、バリカンを使用する際には、上記の問題点を十分に理解してからサマーカットをするかどうか決めた方がいいかもしれません。
生えなくなってしまってからでは遅いですからね。。泣
これからもこの問題について、私は継続して研究していきます。理由が判明しましたら、またこちらのコラムにて記事をあげたいと思います。
以上、サマーカットについてメリットデメリットを少しでもご理解頂けた幸いです。
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執筆:トリマー石原