いぬ・ねこを飼い始める時に知っておきたい飼い主の心得

犬と猫の飼育6ヶ条

  • 法令をしっかりと守る
  • 犬・猫の習性等にあわせて適正に飼う
  • 他人に迷惑をかけない
  • 人と動物との共通感染症に注意する
  • 災害時の備えをする
  • 最後まで愛情・責任を持って飼う

いぬ編

犬を飼う時に必要な知識はありますか?
飼い始めた方はぜひ以下のチェック項目を行うようにしましょう。

犬を飼い始めたら

犬を飼い始めたら犬の所在地の区市町村へ登録しましょう。住所の変更をした時も新しい区市町村へ届出を行ってください。
※マイクロチップを装着・情報登録している場合は手続きが不要になる場合ごあります

毎年必ず狂犬病の予防接種をうけさせて、鑑札(マイクロチップ)の装着も忘れずに。

散歩について

  • 犬が他人を咬んだり交通事故に遭遇しないように必ずリードをつけてください
  • 必ず犬を制御できる人が散歩をするようにしましょう
  • ふん尿で公共の場所や他人の土地・物件を汚さないようにしましょう

チェック項目

  • リードを繋いで散歩をする
  • 突然走り出しても、しっかりと抑えられるようにする
  • 散歩の前に、自宅でトイレをすませている
  • ふんをした時に備えて、スコップや袋を携帯する
  • 尿をした時に備えて、水やトイレシートを携帯する
  • 犬を登録する
  • 毎年、狂犬病の予防注射を受けさせる
  • 鑑札やマイクロチップと注射済票を犬に装着する

咬傷事故発生時の対応 (こうしょうじこ)

咬傷事故などを未然に防ぐためにも、ノーリードでの散歩は絶対にやめましょう。また、伸縮性のあるリードも確実な制御が難しいので注意が必要です。
万が一、自分の犬が人を咬んでしまったら、被害者に誠意を持って対応しましょう。

  • ケガをした人への応急手当てをする
  • 事故の再発防止のための措置を行う
  • 24時間以内に最寄りの保健所等に事故発生届出を提出する
  • 48時間以内に飼い犬について獣医師による狂犬病の検診を受けさせるわ

しつけの必要性について

しつけには、人と犬が共に暮らしていく上で必要なルールを犬に教えること、飼い主がしつけの方法を学ぶことが重要です。
きちんとしたしつけができれば人に迷惑をかけないだけではなく、トイレや健康管理など世話がしやすい犬になり、あなたの暮らしがより楽しく充実したものになります。

しつけの行い方

  • 本や雑誌を読んだり、しつけ方教室に参加したりして、しつけに関する情報収集をしましょう
  • 無駄吠えや人・動物を攻撃するなどの問題行動がある場合は、原因を調べて、必要に応じて獣医師や訓練士などの専門家に相談しましょう
  • しつけは周囲の迷惑にならない場所で行いましょう。屋外では、認められている場所を除き、確実にリードを繋いで行うようにしましょう

ねこ編

人と猫がお互いに幸せに暮らす為にルールを守って暮らすようにしましょう。

猫飼い方三原則

1.室内で飼う
交通事故に遭う事や病原体に感染するなどの心配がなくなります。ふん尿などでご近所に迷惑をかけることもありません。室内を過ごしやすい環境に整えましょう。

2.繁殖制限をする
繁殖を望まない場合は、不妊去勢手術をしましょう。手術を行うと発情期の鳴き声、尿スプレー行動(マーキング)の習慣、おしっこの臭いが軽減されます。また、交尾によって感染する病気や子宮・卵巣の病気が予防できます。

3.身元を表示する
万が一、迷子になって保護された場合やケガをして動物愛護相談センターに収容された場合などにすぐに飼い主に連絡することができます。

チェック項目

  • 室内で猫を飼っている
  • 上下運動ができる工夫をしている
  • 専用の爪研ぎを設置している
  • トイレを決められた場所でさせている
  • 不妊去勢手術をしている
  • 身元表示(迷子札・マイクロチップ)をしている

人と動物との共通感染症の予防

人と動物との共通感染症を予防するために、以下のことを行いましょう。

  • 動物との過剰なふれあいを控えましょう
  • 動物に触った後は必ず手を洗いましょう
  • ふん尿などは速やかに処理し、ブラッシングや爪切りなど日ごろから動物の手入れをしましょう
  • 動物病院などを利用して日ごろから動物の健康チェックをしましょう

犬・猫に関わる主な人と動物との共通感染症

病名
関係する動物
動物の主な症状
主な感染経路
人の主な症状
狂犬病
犬、猫
興奮性の神経症状又は麻ひ、昏睡して死亡
感染した動物に咬まれる
神経症状、麻ひ
発症した場合は、ほぼ100%死亡する
パスツレラ症
犬、猫
多くは無症状
咬み傷、引っかき傷による
傷口がはれて痛む
回虫幼虫移行症
犬、猫
食欲不振, 下痢、おう吐
フン中の寄生虫卵 が口の中へ入る  肝臓、脳、目などに障害
皮膚糸状菌症
犬、猫
脱毛、フケ
感染した動物との過剰なふれあい
脱毛等の皮膚障害、かゆみを伴う
かいせん 犬、猫
皮膚の強いかゆみ、脱毛など
ヒゼンダニに感染した動物との接触
皮膚の強いかゆみ、脱毛
エキノコックス症
多くは無症状
フン中の寄生虫卵が口の中へ入る
肝機能障害、肝腫大、 腹痛、
レプトスピラ症
腎炎
感染動物の尿に 接触
発熱、肝臓や腎臓の障害
トキソプラズマ症
多くは無症状
フン中の病原体 が口の中へ入る
流産、胎児に先天性障害
猫ひっかき病
多くは無症状
咬み傷、引っか き傷による
リンパ節がはれる
重症熱性血小板、減少症候群(SFTS)
犬、猫
発熱、食欲不振など
マダニに咬まれる、又は感染動物 の体液への接触
発熱、消化器症状

チェック項目

  • 口移しや食器具の共用をしていない
  • 動物に触った後、 必ず手洗いをしている
  • 動物とその身の回りを清潔にしている
  • 日ごろから動物の健康チェックをしている

災害対策編

災害時の対応は飼い主による「自助」が基本です。
防災における 「自助」 とは、「自分の命は自分で守ること」を言います。
災害が発生したら、まずは 「自助」により自分自身の身を守ることが必要です。飼い主が無事でないと動物たちを守れません。
また、災害時に行われる行政機関による支援では、人の救護が基本となるため、災害当初には、フードや水等の支援ですら困難な場合があります。
日頃から動物用品の備蓄や避難ルートの確認、ケージに嫌がらないで入る等のしつけ、健康管理を行いましょう。

また、避難が必要な場合は、動物と一緒に避難することが基本となります。
しかし、避難所では動物が嫌いな人や動物アレルギーの人等との共同生活となります。
一緒に避難した動物と共に生活し、また動物を原因としたトラブルが発生しないよう。日頃から準備 しておくことが飼い主の責務です。
ただし、必ずしも避難所ではペットと同室で生活ができるとは限りません。お住まいの自治体のルールを前もって確認しましょう。

災害や防災についてはこちらの記事をご覧ください

チェック項目

  • 嫌がらずにケージに入る等のしつけをしている。
  • 動物とはぐれてしまった時のために、マイクロチップなどの身元表示をしている。
  • 救援物資が届くまでの備えを準備している。
    ・5日分 (できれば7日分) のフードと水
    ・フードや水を入れる器
    ・トイレ用品
    ・医療食・常備薬 (必要に応じて)
    ・健康に関する記録
    ・写真など
    ・ペットケージ、首輪、リード
    ・その他(ガムテープ、おもちゃ、新聞紙、ごみ袋等)

高齢動物の介護編

動物も老化が進むと、高齢特有の病気や機能の衰えなどが現れます。
どんな病気か、いつ現れるのかは動物種や個体によって様々ですが、 病気や機能の衰えが現れたときは介護が必要になります。
自分の飼っている動物が、介護の必要のない健康な状態で長く過ごせるよう、若いときから以下のことを心掛けましょう。

  • 飼い主による日々の健康チェック
  • かかりつけの獣医師による定期的な健康診断

若いときから健康に気を配っていても、確実に老化はやってきます。
介護が必要になる前から、 高齢動物の世話の仕方などの知識の習得に努め、家族で話し合っておきましょう。
また、介護が必要になったとき、飼い主が介護によるストレスをためこまないよう、以下のことを心掛け ましょう。

  • 飼い主仲間や獣医師又は愛玩動物看護師などの専門家に相談する
  • 家族みんなで介護に協力する

飼っている動物が老化に伴い、重い病気にかかってしまうこともあります。
病気によっては回復が見込めず、苦痛を伴う場合もあるかもしれません。
このようなときは、かかりつけの獣医師と今後の対応について納得するまで話し合うことが重要です。

犬と猫の年齢は人間だと何歳?平均寿命は何歳?

チェック項目

  • 若いときから定期的に健康診断を受診させている
  • 介護が必要になったときに備えて、介護に関する知識の習得に努めている
  • 動物が高齢になったときのことについて家族で話し合っている
  • 日頃から動物について相談できるかかりつけの獣医師などがいる

最後に

犬や猫を飼い始めたらまずルールを確認して、必要な手続きを行うようにしましょう。初めての方は、知識がない為、最初は難しいかもしれませんが、インターネットや周りのペット飼育者の知人などから情報を収集してワンちゃんとネコちゃんと楽しい暮らしをしていきましょう。

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執筆:equall編集部

 

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