目次
サルーキとは
細く長い足、スマートなスタイル、シャープな顔立ちで可愛いペットというイメージとは若干距離を置くサルーキ。威厳と品格、知性を併せ持つサルーキの魅力に注目してみましょう。
サルーキの特徴
サルーキはサイトハウンドと呼ばれ視覚を活かした狩猟で活躍する犬種です。目が馬のように顔の側面に位置しているのは、広い視野を保つためです。細く長くスマートな足でスピーディーに獲物を追いかけ、居場所を特定します。ただサルーキはあくまでも獲物をいち早く察知し、追跡する役目を担うので激しく攻撃をすることはありません。
性格は
- 落ち着きがある
- しつけの覚えが早く従順
- 家族以外には一定の距離を置く
- 無愛想
- 臆病
サルーキには洋犬特有の無邪気さや無条件の社交性はありません。家族に対してのみ深い愛情と信頼を寄せ、家族以外には目を背けるタイプです。これはこの犬に攻撃性がなく、余計な争いを嫌がることにも関係しています。
運動量は
想像以上に豊富でバラエティーに富んだ内容の運動習慣が必要です。本来は健脚を活かし長距離を走り、瞬発力を発揮することで身体機能を維持する犬種です。飼い主の歩調に合わせ朝夕ゆっくり歩く程度では慢性的な運動不足に陥ります。積極的にドッグランやドッグスポーツなどで運動量をこなしましょう。
日ごろのストレス解消には知育玩具も効果的です。難易度の高い知育玩具やトリックトレーニングでサルーキ本来の能力を存分に発揮させましょう。
しつけは
理解度が高く習得したことは従順に守るタイプですが、大型犬ゆえに力が強くコントロールが難しい場面もあります。特に子犬のうちのイタズラは想像以上です。生後3か月前後から専門家の指導を受け基本トレーニングを始めましょう。
細く長い首には専用用品を
サルーキの特徴でもある細く長い首は首輪によるダメージで怪我や痛みを伴いがちです。首輪はサルーキ専用にデザインされた幅広で抜け落ちる心配の少ない用品を用いましょう。
サイズ・毛色・体重など
JKCの定めるサルーキのサイズ基準は
体高 平均58~71cm 牝は比較的小さい
と定められています。体重の規定はありませんが大型犬ですから簡単に抱き上げることのできる犬種ではありません。足が細く長いので立ち上がると大人の腰とサルーキの頭頂部が並ぶほどのサイズです。
毛色はどの色も認定されていますが、ブリンドルは好ましくないとされています。
定期的なカットは必要なく、飾り毛は耳や尾だけに豊富に生えそろいます。
サルーキの歴史
サルーキはアラブなどの中東エリアで数千年前から暮らす狩猟犬です。サルーキ以外にも同様の犬種がこの地域には古くから確認され、サイズバリエーションも豊富です。
サルーキの持つ威厳や品格、高い知性は中東地域の伝統に基づき名誉ある存在として扱われ、商業的な売買は控えられ、長らく他国へ持ち込まれることはありませんでした。
サルーキの血統証登録は 1923年に作成されたイギリスのスタンダード が始まりです。その後世界中のサルーキの存在が知れ渡り、富裕層を中心に人気を博しています。
サルーキの飼育頭数
JKCの統計によるサルーキの飼育頭数は
- 2023年 96頭 64位
- 2022年 101頭 65位
- 2021年 84頭 68位
- 2020年 108頭 64位
- 2019年 157頭 53位
- 2018年 117頭 59位
- 2017年 97頭 64位
大型犬ということ、大人びた雰囲気は子供受けしないことなどから爆発的な人気には至っていませんが、国内では一定の飼育頭数を保っています。都会で暮らす方、犬と落ち着いた関係性を築きたい方、サルーキの持つ品格に魅了された方に愛される犬種です。
サルーキの年間飼育費用
実際にサルーキと暮らす場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?
一か月(単位:円) | 一年 (単位: 円) | |
ドッグフード | 5,000 | 60,000 |
トイレ用品 | 1,000 | 12,000 |
トリミング | 12,000 | 144,000 |
ペットホテル | 30,000 | |
ペット用品 | 2,000 | 24,000 |
医療費 | 30,000 | |
合計 | 20,000 | 300,000 |
※平均飼育費用であり、与えているフードやホテル・トリミングの利用頻度により個人差があります
※医療費(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防費用で算出)
※算出方法は、コチラをご覧ください。
サルーキとの暮らしでは常に足腰への負担軽減を意識しましょう。滑りやすい床や太りやすい食生活は厳禁です。ドッグランやトレッキング、アウトドアなどの運動習慣にかかる費用は十分にかけましょう。トリミングはシャンプーのみですから自宅でも可能ですが、大型犬ゆえに作業は一苦労です。
サルーキのケア
サルーキとの暮らしで習慣化すべきお手入れは
【毎日】
〇歯磨き、デンタルケア
歯ブラシ、飲み水に混ぜるタイプ、歯に塗るジェルタイプなど様々な製品があります。愛犬の性格や口内の状況、使い勝手の良さで選びましょう。
健康な状態の歯は白く、艶があります。歯の根元や表面が茶色や緑に変色している場合は、早急に動物病院を受診しましょう。
【2、3日に一度】
〇ブラッシング
〇耳掃除
垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌の繁殖が進みがちです。数日おきの拭き掃除で、耳内部を清潔に保ちましょう。
臭いや汚れは外耳炎のサインです。症状がある場合は早めに動物病院の受診を。
【月に一度】
〇爪切り
〇肛門腺しぼり
〇シャンプー
シャンプーは月に1度が目安です。シャンプー後は全身の水分をしっかりと取り除いてあげましょう。
サルーキとお出かけする方法
ペットと一緒に行ける施設
ペットと一緒に行ける施設にも色々な種類があります。
愛犬家の定番であるドッグランや公園・ドッグカフェ・ペットイベント・複合施設・宿泊施設(温泉)だけではなく、ショッピングセンター・テーマパーク・キャンプなど最近は様々な施設がペットと一緒に楽しめるようになってきました。
特に犬同伴OKのカフェは、新型コロナウィルスの影響で増えたように感じます。
企業や店舗が新しいお客さんの獲得策としてペット連れも来店できるようになってきており、この流れは加速するのではないかと考えられます。
また、ペットの種類や大きさによって行ける場所も変わってきますので、事前に調べてからお出かけするようにしましょう。
車移動・タクシーの注意点
ペットと車でお出かけする際は、温度調整を忘れずに行うようにして下さい。特に夏は、熱中症になりやすいので注意が必要です。
車の中に犬を置いて出かけるのもNGです!
少しの時間だけだからと・・と油断しないようにしましょう。
最近では、ペット用のシートもあり、室内をペットが快適に過ごせるようなグッズも増えておりますので、活用するとより安心なお出かけに繋がります。
車でお出かけをする際には、しつけが必要と言われますが、お出かけする前にしつけをする事は、車の中だけでなく、ドッグカフェや宿泊施設での行動にも役立ちます。
そして、意外と飼い主さんが忘れてしまっている重要ポイントが、目的地までの時間と休憩ポイントを把握しておく事です。
近場であれば良いですが、遠出する場合には、必ず事前に調べておきましょう。
電車移動の注意点
電車移動する際は、犬の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
電車は、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。
また、各鉄道会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。
バス移動の注意点
バス移動する際は、犬や猫の体が隠れるバッグやキャリーに入れる必要があります。
バスは、車と違いペットが嫌いな方やアレルギーを持つ方もいます。
キチンとマナーを守った上で乗車するようにしましょう。
また、各バス会社でペット向けのルールが異なります。詳しいルールについては、以下の記事をご覧ください。
飛行機移動の注意点
ペットと一緒に旅行へ行きたい!と思っている方が沢山いると思います。
そもそも飛行機に乗れるのか?どのように手続きすればいいのか?誰も教えてくれないので分からない。と悩んでいる方のお力になれれば思い解説したいと思います。
結論から言いますと・・ペットと飛行機に乗って旅行できます!
但し、種類や健康状態などによっては搭乗が出来ない場合もあるので、事前にご確認ください。
お出かけ先での注意点
ペットはいつもと違う場所に行くと、不安や緊張状態になってしまい自宅とは違う行動をとる可能性もあります。
特にペット向けの施設は、様々な種類のペットが来ているので、ペットから目を離さないようにしましょう。
もしもの時の為に、鑑札や迷子札も準備しておきましょう。
最近では、迷子になった時にすぐ見つける手段としてApple社のAirTagを活用する事もおすすめです。
ペットと楽しめるイベント情報
ペットのイベントは様々な種類があり、その楽しみ方も多様化しております。
ペットイベントは、外出する機会が多い犬向けイベントが多いですが、外出が難しい猫ちゃん向けのイベントは、飼い主さんが集まり買い物をする場としてイベント(にゃんだらけ等)が開かれており、犬向けのイベントではワンちゃん参加型のイベント(イヌリンピック,エクストリームなど)や買い物を楽しむイベントがあります。
イベントを最大限に楽しむコツとしては、事前のリサーチが重要です。
イベントの開催時期や参加する人数、どんなショップが出店するのかを把握してから参加するようにしましょう。
イベントの情報を調べる方法は、イベント公式サイトの他にSNSやYouTubeを活用するのがおすすめです。
またイベントのマナーを守って楽しむ事で、参加者の皆さんが心地よくイベントに参加する事できますので、うんちやおしっこの処理や犬同士の挨拶の仕方など家族である愛犬の飼い主として守るようにしましょう。
サルーキのまとめ
佇まいそのものが威厳と品格にあふれる素晴らしい犬種です。サルーキは飼い主と一緒に知的好奇心を満たしつつ、十分な運動ができる環境での暮らしに向いています。
執筆 :ライター 大谷
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